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ゴールデンウィークも近いので、私が過去に観た映画でお勧めのもの10本を書いておきます。人それぞれ価値観や人生観は違いますので、私がよかったと思ったからと言って誰もにいいとは限りませんが、似たような感性の持ち主であれば同意してもらえるのではないかと自信を持ってお勧めします。それにこれらの古いレンタルDVDなら1週間借りても1本100円(私がよく行くTSUTAYAの場合)ですから失敗してもいいじゃないですか!hahaha

今回紹介するほとんどの作品は有名な映画ばかりなので、何度もテレビで放送されていますし、ビデオやDVDを借りてもう見たよという人も多いのではないでしょうか。ただ、テレビでやっていたので、途中から見たとか、なにか用事をしながらで眺めていたというのと、最初から最後まで集中してしっかり見たというのでは受ける感動は全然違うものです。

映画館ではそれしか見るものがなく、意識をそれだけに集中できますが、テレビだと視聴中に電話やCMで中断されたりしてながら的にみてしまうことがよくあります。あとレンタルDVDや録画した映画の場合、夜に少し部屋を暗くして他の雑音を避けて集中して見れば映画館と同様の印象を味わうことが可能です。

また今回選んだのは人間ドラマが中心で、楽しみながら感動できるものです。アクションや、シリアス、ミステリー、ホラー、SF、コメディ等のジャンルに入る作品からは選んでいませんので、これらが私の映画ベスト10ではありません。またアメリカ映画が10作中9作を占めてしまいましたが特に他意はありません。

 ◆素晴らしき哉、人生!
 ◆3人のゴースト
 ◆ショーシャンクの空に
 ◆キャスト・アウェイ
 ◆最高の人生の見つけ方
 ◆プライベート・ライアン
 ◆生きてこそ
 ◆ニューシネマパラダイス
 ◆スティング
 ◆グラン・トリノ


素晴らしき哉、人生! (It's a Wonderful Life)
 
太平洋戦争終戦直後の1946年のちょっと古いアメリカ映画で、モノクロ映画です。監督は「或る夜の出来事」「スミス都へ行く」のフランク・キャプラ、主演は数多くの作品を残す名優ジェームズ・ステュアートです。この時代(太平洋戦争終結の翌年)の映画にしてはとてもよくできているのがただただ感心します。

そしてこの映画は、全米映画協会(AFI:American Film Institute)が、映画製作100年を記念して実施した「感動の映画ベスト100」で堂々の1位を獲得しています。つまり映画の歴史100年を代表する作品と言えますが、クリスマス映画だけあって、内容は家族愛と正義は勝つという世界共通の道徳と宗教観を、仕事の挫折や悪徳業者との戦い、すべてお見通しの(意外にも天使がオヤジの)天使などを通して描かれ、最後は大逆転のハッピーエンドとなる心温まる映画です。

二匹目のドジョウを狙ったのか知れませんが、クリスマス映画として翌年の1947年に製作された「三十四丁目の奇蹟」(1994年にもリメーク版あり)も同様に名作映画のひとつとして語り継がれています。


3人のゴースト(Scrooged)
1988年のアメリカ映画でチャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」を現代風にアレンジした作品です。監督は「スーパーマン」や「グーニーズ」「リーサル・ウェポン」などのリチャード・ドナー。主演は「ゴーストバスターズ」「ロスト・イン・トランスレーション」などに出演したビル・マーレイ。幽霊が出てくるのならこれはホラーのジャンルじゃないのか?と言われそうですが、怖い幽霊ではなく一種ひねくれ曲がった主人公を正そうとする神様仏様のような幽霊なので善としましょう。

上記の「素晴らしき哉、人生!」や「三十四丁目の奇跡」などと同じく、家族で楽しむアメリカ冬の定番のクリスマス映画ですが、見所が満載で、楽しく、面白く、そして最後にはホッと心が温められること確実です。日本では来客者が多くなる夏休み映画と正月映画に力を入れる傾向にありますが、アメリカではクリスマス映画にもっとも力が入っているというのはお国柄と言えるでしょう。


ショーシャンクの空に(The Shawshank Redemption)
私の中では好きな映画ベスト3の中に位置づけられる作品で、映画館で観たのは1回ですが、録画したテレビですでに3回は見ている映画です。

1994年のアメリカ映画で、監督は「グリーンマイル」などのフランク・ダラボン、主演は「トップ・ガン」や「ザ・プレイヤー」などに出演していたティム・ロビンスです。この映画の原作はスティーヴン・キング著の「刑務所のリタ・ヘイワース」です。

物語の前半部分は妻を殺したと無実の罪に問われて凶暴な囚人が多い刑務所に収監されるひ弱な銀行員の運命やいかに!というドキドキハラハラの連続で心が痛みますが、それを補っても余りあるどんでん返しが中盤以降に待っていますので、ジッと我慢して最後まで注意して見なければなりません。

この映画を見ると自分や会社の中では知っていて当たり前、できて当たり前と思っている業務知識や専門職能でも、例えば刑務所の中のようにまったく違う世界へいけば、その特技が思わぬ利用法があり、「芸は身を助く」ではないですが、普段から専門知識や技能を磨いておくのは生きていく上で重要なことだなぁと感心するばかりです。

ジェフリー・アーチャーが収監されたときには、著名な作家ということから比較的楽な図書委員をまかされたようですが、ホリエモンさんは刑務所の中で、果たして自分の知識や技能を発揮することができたのかしらん?と考えてしまいました。


キャスト・アウェイ(Cast Away)
2000年のアメリカ映画で、監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「フォレスト・ガンプ/一期一会」で有名なロバート・ゼメキス、主演はトム・ハンクスというゴールデンコンビの作品です。このコンビの作品では「フォレスト・ガンプ/一期一会」を一番に推す人が多いことは知っていますが、私は合成映像を多用したあの作品よりは、体当たりの演技とリアルさでこちらの作品のほうが好きです。

簡単に言えば過去にも数多く作られてきた無人島映画ですが、他の無人島映画では、恋愛やSF、ミステリー的な要素が含まれることが多いのですが、これほど現実的で洗練され、しかも無人島に流された孤独と絶望感、そして生きるのだという人間の強い本性が真に迫ってくるものはありません。孤島映画としては間違いなく最優秀作品だと思います。

例えば主人公役のトム・ハンクス。最初に登場するときはお腹の周りの脂肪がかなりだぶついているどこにでもいる中年ビジネスマンの姿ですが、無人島でサバイバル生活をして数年後には、男なら誰でもうらやむようなムキムキの筋肉質で、引き締まった野生の肉体に変わっています。この主人公の役者魂を見るだけでも大いに価値があるというものです。

そしてなにげなく身近に存在する宅配のFedEx(フェデックス)や、スポーツ用品のウイルソン(Wilson)のボールなど、文明的なものと、絶海の孤島での原始的な生活との対比がとてもうまく表現されています。


最高の人生の見つけ方(The Bucket List)
2007年のアメリカ映画で、監督は「スタンド・バイ・ミー」「ミザリー」などのロブ・ライナー、主演は円熟した演技を見せるジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの両雄です。

原題の「The Bucket List」は直訳すれば「棺桶リスト」で、死ぬまでにやっておきたいことをリストにして紙に書いたものの意です。その内容が若くて元気な人ならばそれほど夢でもないことでしょうが、死を目前にした高齢者にはとうてい不可能と思われる、例えば「スカイダイビングをする」とか「ピラミッドの頂上に登る」「アフリカで狩りをする」など世界遺産を巡る旅の数々がユニークです。

とにかく主役の二人の掛け合いが面白い。金儲けしか興味がなく仕事一筋で裕福で傲慢で人種差別主義者の白人(これ以上ニコルソンに相応しい役があるでしょうか)と、家族思いで裕福とは言えないが真面目な黒人の自動車修理工(これ以上フリーマンに相応しい役があるでしょうか)が同じ病室で同じ病で死期も同じぐらいという設定があまりにも出来すぎのところはご愛敬でしょう。

死期を知らされたときの日本人とアメリカ人の感覚の違いがよくわかります。お祭り好きのアメリカ人の感覚は、この映画の主人公達と同様に、死期が知らされると最後に思いっきりバカ騒ぎをしたいと考える人が結構多そうです。それに対して日本人だと、ガックリきてグジグジと無為な日々をおくるか、せいぜい古い友人を訪ねるとか、家族と一緒に過ごすことしか思い浮かびません。

そして、ラストシーンでは、二人とも亡くなった後の宴の後の静けさ、祭りの後の静寂の中でのワンシーンがとても印象的で感動させられます。


プライベート・ライアン(Saving Private Ryan)
 
1998年のアメリカ映画で、監督はスティーヴン・スピルバーグ、主演はトム・ハンクスです。戦争映画は残虐だし、またアメリカが常に正義で勝利するというストーリーばかりで好きじゃないという人にも、この映画は別格として見てもらえると思います。

私はこの原作本を先に読んでいたので、ロードショーを観に行って映画の冒頭で兵士の墓が映し出されたときにウルウルきてしまいました。いえ、決して泣かせようという映画ではないのですが、結末まで知っていたのと、なぜ冒頭に兵士の墓が出てきたのかがわかっていただけに感涙してしまったわけです。それほど原作に忠実に映画は作られていました。

いわばこの映画はスピルバーグが心酔していた黒澤監督の「七人の侍」の第二次大戦版で、七人の侍のうち一番腕のたつ浪人剣士(モデルは宮本武蔵)の久蔵(宮口精二)を含め4人が村を救うために山賊と戦い、そして殺されてしまうことをあらかじめ知った上で、冒頭でリーダーの志村喬扮する勘兵衛に頼まれ、自分にとってはなんの益もない戦いに加わるシーンや、エンディング近くに映し出される4人の粗末な墓を見るかのようでした。

もちろん「七人の侍」や「七人の侍」をウエスタン映画にリメークした「荒野の七人」をまだ見ていない人はそちらもぜひどうぞ。


生きてこそ(Alive)
1993年のアメリカ映画で、監督は「アラクノフォビア」「コンゴ」などのフランク・マーシャル、主演は「恋人までの距離」「ガタカ」などに出演したイーサン・ホークです。決して心温まるという映画ではありませんが、実際に起きた航空機事故とその後苦難を乗り越えて救助されるまでの事実を元に製作された感動ものの映画です。

私がこの映画を見たのはある夏の日の二本立て上映の名画座でしたが、決して効き過ぎたクーラーのせいではなくずっと背筋が凍った状態でした。航空機事故で生存者がいるというのは珍しいことではありませんが、それが見渡す限り、険しい山々が連なる南米アンデス山脈の山中で、エンジンの故障で不時着した後、頼みの捜索隊にも発見されず、自力で生き延びるしかないという極限状態の人間の本能が垣間見ることができます。

そして食べられるものがまったくない荒れ野の山中で、生存者が生き延びるために決断したこととは?っていう重いテーマと、このまま待っていても救助される見込みはないと判断した主人公達がとった行動とは!?という死を覚悟して未来に向かっていく強い意志に勇気づけられます。

上記の「キャスト・アウェイ」のように食べ物はあるけれど、無人島にひとり残されるのと、誰にも発見されない場所で食べ物はないものの多くの仲間が周りにいるのとではどっちがいいか?って究極の選択でちょっと真剣に考えてみました。


ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso)
1988年のイタリア映画で、監督は「海の上のピアニスト」などのジュゼッペ・トルナトーレ、主演は「エスピオナージ」「追想」などに出演したフィリップ・ノワレです。かなり有名な映画ですから映画ファンなら必ず一度は見ていると思われます。

第二次大戦中、イタリアのシチリア島にある村の教会と兼用の映画館で働いている映写技師と、映画に興味をもった少年とのふれあいと別れを情緒豊かに描いた映画で、バックに流れるエンニオ・モリコーネの音楽も一躍有名になりました。

教会に場所を借りて映画を上映している関係から、映画の中に出てくるラブシーンについては、時代背景を考えるとやむを得ないのでしょうが、教会の牧師たちの猛反対もあり、映写技師はやむなくそのシーンをカットをして上映をしています(ここ大事)。もちろん映画を見に来た村民からは、カットされた場面で大ブーイングがわき起こります。

やがて少年は成長して映画に関わる仕事をするようになり、映写技師の勧めでローマに出て、やがては映画監督として成功します。その間、映写技師との約束で一度も故郷には戻らずに必死で仕事を頑張ります。

そしてある日、映写技師が亡くなったことを知らされ、葬儀に参列するため何十年かぶりの故郷に帰ります。そこで映写技師の遺品として渡されたものは、、、と、映画好きなら二度三度とセリフを覚えるぐらいに見ておいて損はない映画なのです。


スティング(The Sting)
1973年のアメリカ映画で、監督は「明日に向って撃て!」や「ガープの世界」のジョージ・ロイ・ヒル、主演はポール・ニューマンとロバート・レッドフォードのコンビです。

この映画は私が高校生の時にロードショーを見ましたが、映画の中に登場した、なぜか印象に残る古くて由緒がありそうなメリーゴーランドを、それから10数年後にアメリカのサンタモニカの桟橋で見るとは思いもしませんでした(今もあるかは不明)。

「古い映画はちょっと」と敬遠している人も、この映画をみると、この時代の映画を見直すきっかけになるのではないでしょうか。若い頃のポール・ニューマン(当時48歳)とロバート・レッドフォード(当時36歳)が、格好良くてほれぼれします。

いま日本ではジャニーズ系アイドルが主演する映画ばかりですが、これも見方によれば当時のアメリカの人気アイドル二人(ちょっと歳はいっていますが)のための映画だったのかも知れません。


グラン・トリノ(Gran Torino)
2008年のアメリカ映画で、監督、主演はクリント・イーストウッドです。クリント・イーストウッドが監督や主演する映画は初期の頃のウェスタンものから警察、恋愛、戦争ものまで概ね好意的にとらえていますが、中でもこの映画がグサッときました。

タイトルのグラン・トリノとはフォード製の1970年代の名車のことですが、日本車で例えると、箱スカGTR(PCG10)ってところでしょうか。マニアックで高価で、しかも乗る人を選ぶ伝説のクルマです。

しかしクルマのマニアが見て楽しめるという映画ではなく、仕事を引退して、時代に取り残され、家族にも敬遠される偏屈で頑固なジジイが主人公です。

この古いクルマだけには愛情を注ぎ込み、アメリカのクルマ産業が世界一華やかだった時代に青春を過ごした主人公が、廃れていく町や、近所の住人が東洋人や南米人に変貌していく状態を苦々しく思う日々を過ごしています。

そして高齢の白人アメリカ人としてはごく一般的な白人優位の人種差別主義で、周囲に増えつつある有色人種を忌み嫌う主人公も、ある事件をきっかけとして、そうした白人以外の人間としてのつながりの大切さに気づいていくというシンプルなストーリーです。

でもそれってあと10年もすれば、日本の全国各地どこにでも見られる風景かも知れませんね。そこの住人には、この映画の主人公ほどの許容力や正義感はないとしても。


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年末年始以降休日が結構多かったため、録画しておいた映画やドラマをゆっくりと鑑賞することができました。

その中でも特に強く印象に残ったのが「素晴らしき哉、人生!」(原題:It's a Wonderful Life)制作アメリカ、公開1946年、日本公開1954年、監督:フランク・キャプラ、出演者:ジェームズ・ステュアート、ドナ・リード、ライオネル・バリモアです。1946年公開ということは、おそらくまだ日本が戦争に降伏する前か、その直後に制作がスタートした映画でしょう。

クリスマスをテーマにした映画の中には、戦前戦後を通して名作と言われるものが数々あります。例えば「三十四丁目の奇蹟」(1947年、1994年)、「クリスマス・キャロル」(1951年、1984年)、その「クリスマスキャロル」を現代風にアレンジした「3人のゴースト」(1988年)など。それらの中でもこの映画は特筆すべき映画ではないかと思います。

この映画、ところどころで既視感を感じる場面がありましたので、私が子供の頃(小学生?)にテレビで見たことがたぶんあるのでしょう。小・中学生の頃はほぼ毎晩テレビで古い映画をやっていて、いつも見ていました。

ストーリーは、父親は堅物で真面目な住宅建設資金を貸し出す会社の経営者、長男はヨーロッパで戦火の足音が近づくなかで軍隊に入隊しています。そんな中で大学を卒業したら自分の夢だった世界を旅して回ろうと考えている能天気な次男坊がこの映画の主人公です。

いろいろあって、その次男が父親の急逝により、自分の夢をあきらめ、やむを得ず事業の後を継ぐことになりますが、街の顔役で借家業を営んでいる富豪の実業家と対立してしまい、さらに自分のミスから事業資金を一瞬にして失い、貧しい住民を助ける住宅建設用金融会社は倒産寸前に追い込まれてしまいます。

そのことで、主人公は絶望してしまい、クリスマスの夜に橋の上から凍てつく川に飛び込み自殺を図りますが、その時、まだ翼がもらえない二級天使(オヤジです)が突然現れ川の中から救い出されます。

その天使に対し「どうして止めるのだ?こんなことになるなら生まれてこなければよかった」と告げて激しく迫ると、天使は「それならあなたが生まれてこなかった世界を見せてあげよう」と、主人公を街に送り返します。すると住宅資金の貸付事業がないがため、住民達は自分の家を持つことができず、活気や明るさがなく、腹黒い富豪が支配する古びた借家住まいで、搾取され続け、街の荒廃した姿を見ることになります。

と、まぁ、文科省推薦の映画やドラマによくありそうな正義と悪役がはっきりしたパターンですが、長く続いた厳しい戦争に勝ち、アメリカ人がそのまま世界征服もできるのではという戦後間もない頃の思い上がった時代ながら、一転してこのような道徳心や愛情、そしてなによりも困難に立ち向かう勇気の重要性を描いたところに深く共感を覚えてしまいます。

もちろんクリスマスが描かれる欧米の映画には子供の頃から親しんできたキリスト教の教えと、困ったときには神様が奇跡を起こしてくれるという唯一絶対の信仰が根底にあります。

当初はこうした宗教色の強い映画、例えば「エクソシスト」や「オーメン」などキリスト教が関係するオカルトものを含め、もっぱら仏教や無神論者が多い日本人にはその理屈や宗教観がないとわからないだろうと思っていましたが、いやいやどうしてすっかりツボにハマってしまいました。

この映画はすでに著作権は切れているので、様々なところから格安でDVDが販売されているようです。モノクロ映画ということと、少し長め(132分)なので、鮮やかな配色で動きの速いアニメに慣れ親しんでる今の子供達に見せてもたぶんすぐ退屈してしまいそうですが、大人しかも夫婦や恋人同士でゆっくり楽しめそうな映画です。

この年になっても、こうした映画を見ると心が洗われます。
いや~映画ってホントにいいものですね。




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ソウル・キッチン

2009年のドイツ映画でヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞しました。監督は「愛より強く」(2004年作品)でベルリン国際映画祭で金熊賞受賞しているファティ・アキン。主演はアダム・ブースドゥーコス。いずれもあまり日本ではお馴染みのない人ばかりの映画ですが、たまにはいいね、こういうの。

ここでいうソウルは韓国の首都のことではなく、ドイツのハンブルグにある気楽に騒げるレストランの店名です。ハンブルグといえばブレーメンなどと同様、中世からの伝統が残る自由ハンザ都市で、芸術や経済などが盛んで、ハンバーグの語源にもなったところです。ベルリンに次いでドイツ第二の都市で、日本で言えば大阪と言ったところでしょうか。

監督はトルコ系移民二世、主演のアダム・ブースドゥーコスはギリシア系移民二世で、そのせいか、ドイツ映画でありながら、ドイツ映画らしくはなく、様々な人種や職業の人が出入りする雑多なレストランが舞台です。

主人公のジノスは苦労してソウル・キッチンをオープンしたものの、あまり品のいい場所ではなく苦労しています。そして恋人には別れを告げられ、おまけに椎間板ヘルニアを患ってしまうは、さらには税務署から滞納している税金の督促をされたりと不幸が連続して起きます。

そんな中、自分の代わりに雇ったシェフが素晴らしい天才料理人だったことや、刑務所に入って疎遠になっていた兄の手助けなどもあり、店を騙し取ろうとしていた投資家をやっつけて、最後には成功するという軽いノリのコメディ映画です。

作者は何が言いたかったのか、監督は何を描きたかったのかは、結局よくわかりませんでしたが、貧しい移民達が必死にとけ込もうともがき苦しんでいるドイツの世相や、古いハンブルグという伝統のある街の雰囲気がよく伝わってくる映画です。

古くから多くの移民を受け入れてきたドイツ在住の外国人とドイツ人との問題についても、表向きは人種差別はないとされていても、職業や収入などにおいてはまだ色濃く残っています。これから日本でも起きてくるはずの外国人問題についてサラッと考えさせられるものでもありました。

日本も将来移民達を多く受け入れるようになると、こうした「貧しい移民たちvs.金満日本人(悪役)」という関係を描いた日本映画が、作られるようになるかも知れません。それが世界的にヒットすれば、ようやく日本の国際化も果たせたということなのかも知れません。


ニューヨークの王様

チャールズ・チャップリンが右傾化するアメリカから追放された後、1957年にイギリスで制作した作品で、ちょうど私の生まれた年のことです。監督、脚本、制作、音楽、主演までがチャップリンで、ニューヨークを舞台とする作品ですが、撮影はすべてロンドンのスタジオでおこなわれました。

第二次世界大戦が終結した後、1950年頃からアメリカでは敵対する反ソ、反共思想が強くなり、それまでチャップリンが作ってきた反ファシズムの「独裁者 」や、近代工業をパロディとした「モダン・タイムス」、お金のために人殺しをする社会を皮肉った「殺人狂時代」などが、容共的思想と判断され、チャップリンは赤狩りをする下院非米活動委員会に何度も呼び出され喚問を受けることになります。そしてついに名作と名高い「ライムライト」を発表した1952年には国外追放令を受け、スイスへ渡り映画の仕事からは身を引くことになります。

最後にアメリカで撮影を行った「ライムライト」以来、5年間を経てイギリスのスタジオで作られたのがこの「ニューヨークの王様」で、アメリカ社会のゆがみを皮肉たっぷりに作られています。そういう事情もあり、アメリカで上映されたのは1970年代に入ってからといういわくつきの作品です。

内容は、社会主義革命で国を追われた王様(チャップリン)が、アメリカへ亡命してきてからの顛末をユーモアたっぷりに描いたモノクロのトーキー映画です。チャップリンの山高帽にステッキのいつもの格好ではなく、普通のスーツ姿が印象的です。

なんとなく似た設定で、エディ・マーフィー主演の映画に「星の王子ニューヨークへ行く」(1988年)というのがありましたが、こちらは某国からやってきた皇太子が、ニューヨークの素晴らしさをユーモアたっぷりに描いています。その作品のように単なるエンタテーメントに終わらず、政治的なメッセージが強いのがチャップリン映画の特徴です。

そして「ニューヨークの王様」では、チャップリン自身がアメリカを追放された恨み神髄、アメリカ社会の軽薄さと騒々しさ、政治信条の非寛容さ、マスコミの横暴さ、商業主義を思い切り皮肉って茶化してしまい、それを世界中の笑いものに変えてしまうところがさすがです。


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423 沈まぬ太陽、笑う警官、ディア・ドクター 
412 劒岳 点の記、BALLAD 名もなき恋のうた、南極料理人、アバター
380 大誘拐 ~Rainbow kids~、真夏のオリオン、ハゲタカ、バベル、トランスポーター3 アンリミテッド
373 2012、ノウイング、20世紀少年 最終章 ぼくらの旗、トランスフォーマー リベンジ 
275 ワルキューレ、感染列島、20世紀少年第2章最後の希望、K-20 怪人二十面相・伝、ルパン三世 VS 名探偵コナン、クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 
238 ダークナイト、ハンコック、スカイ・クロラ、私をスキーに連れて行って






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NHKのBSで古い有名なモノクロ映画をやっていましたので、録画をして一気に見ました。若い人にはこのようなモノクロ映画というのはどうも拒絶反応がありあまり見たがらないようですが、なかなか味わい深くていいものです。

小学生の頃はまだ白黒テレビが普通だったこともあり、私は白黒映画も全然平気です。チャップリン映画は1967年の『伯爵夫人』以外はすべて白黒映画で、どの作品もたいへん面白いと思うのですが、以前録画して子供に見せると、モノクロ映画というだけで拒絶反応を示しました。生まれたときから当たり前にカラーテレビ・映画を見ていると、自然とそうなってしまうのでしょうかね。

映画「グランド・ホテル」はエドマンド・グールディング監督の1932年に製作されたアメリカ映画です。第5回アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した有名な映画ですから、テレビ映画やレンタルして見た人も多いと思います。この時代にこれだけの深い人間ドラマを作れるのはさすがに近代エンターテインメント先進国です。

公開された1932年というと日本では昭和7年、満州国が日本軍部の傀儡により建国され、上海事変(第一次)が起き、5.15事件で犬養毅首相が暗殺された昭和の暗黒時代へまっしぐらに進んでいた時期で、前年の1931年に公開した「街の灯 」が大ヒットしたチャーリー・チャップリンが宣伝も兼ねて初来日した年でもあります。暗殺が起きた首相官邸からほど近い帝国ホテルに宿泊していたチャップリンも、その時はさすがに緊張したでしょうね。

元々の原作はヴィッキイ・バウムという作家の小説ですが、当初は舞台劇として有名になっただけに、映画を見ていても場面が変わることは少なく、ホテルのフロントと登場人物の部屋の中だけをいったりきたりするだけで、舞台演劇をそのまま映画にしたって感じです。

登場人物は、落ち目になって人気に陰りが見えた一流バレリーナ役に当時の大スターグレタ・ガルボが扮し、その他借金に追われホテルの部屋荒らしをする自称男爵の詐欺師にジョン・バリモア、生き残りのため企業合併を目指す事業家役にウォーレス・ビアリー、その事業家に雇われたタイピスト役に愛らしいジョーン・クロフォード、事業家の工場で長年会計士を勤めたが病気で余命がわずかと知り自暴自棄となっている男にライオネル・バリモアと、当時の名優たちを揃えています。と言っても私が知っている名前はグレタ・ガルボとジョーン・クロフォードぐらいなのですが。

映画の役ではグレタ・ガルボはとうが立ったダンサー役で、ジョーン・クロフォードは若い新米タイピスト役なのですが、あとで知りましたが二人はともに1905年生まれで映画公開当時27歳ということです。

ストーリーは、ベルリンにあるグランドホテル。そこの宿泊客として、借金まみれの自称男爵の詐欺師、人気と自信を失い生きる気力もなくした有名なバレリーナ、会社存続のため合併を画策している会社経営者、臨時に雇われた口述筆記のタイピスト、そして経営者の工場で働く余命少ない会計事務員らと役者が揃います。

留守を狙ってバレリーナの部屋に侵入し真珠のネックレスを盗もうとした男爵は、公演をキャンセルして突然帰ってきたバレリーナと鉢合わせしてしまいますが、苦悩に共感して二人のあいだに愛が芽生えます。

当初その自称男爵からナンパされダンスに誘われて期待を膨らませていた、しがない臨時雇いタイピストは、男爵の気持ちが他に移ってしまったことを悟り、お金のために言い寄る会社経営者にすり寄ろうとしたり、優しい会計事務員にも近づいたりと、したたかで節操がありません。

そのような人間関係が複雑に絡み合い、もつれる中、やがて偶発的に部屋の中で殺人事件(事故)が起きてしまいます。しかしグランドホテルは何事もなかったかのように、いつもと変わらず、出発する人を送り出し、来る人を暖かく迎え入れる日々が過ぎていきます。

「グランド・ホテル」監督:エドマンド・グールディング 1932年公開 アメリカ
【出演者】
グレタ・ガルボ(1905年~1990年)スウェーデン生まれ
主な出演映画『肉体と悪魔 』『アンナ・クリスティ』『アンナ・カレニナ』『椿姫』『ニノチカ』『マタ・ハリ
アカデミー主演女優賞1938年『アンナ・カレニナ』、1940年『椿姫』 
アカデミー名誉賞1955年

ジョン・バリモア(1882年~1942年)アメリカ生まれ
兄のライオネル・バリモア、姉のエセル・バリモアと共に「バリモア三兄弟」として有名
主な出演映画『ドン・ファン』『マノン・レスコウ』『狂へる悪魔』『愛の嗚咽』『ハムレット』

ライオネル・バリモア(1878年~1954年)アメリカ生まれ
主な出演映画『晩餐八時』『サラトガ』『自由の魂』『素晴らしき哉、人生!
アカデミー主演男優賞『自由の魂』

ウォーレス・ビアリー(1885年~1949年)アメリカ生まれ
主な出演映画『ビッグ・ハウス』『チャンプ』『奇傑パンチョ』
アカデミー主演男優賞1931年『チャンプ』

ジョーン・クロフォード(1905年~1977年)アメリカ生まれ
主な出演映画『ミルドレッド・ピアース』『大砂塵』『何がジェーンに起ったか?』『失われた心』『突然の恐怖』
アカデミー主演女優賞1945年『ミルドレッド・ピアース』


続いて見た「第十七捕虜収容所」も元々は舞台劇で有名になった作品で、1945年には『失われた週末』でアカデミー監督賞、1960年には『アパートの鍵貸します』でアカデミー作品賞・監督賞・脚本賞を受賞した名匠ビリー・ワイルダーが監督した1953年公開の作品です。

映画は第二次大戦末期ドイツ占領地内で捕虜となったアメリカ軍の軍曹クラスばかりが集められた捕虜収容所が舞台で、そこで展開される捕虜の日々の生活や巻き起こる事件が、ある時はコメディタッチで、そしてある時はシリアスに描かれています。

主演は米軍捕虜セフトン役でウィリアム・ホールデン。この映画でアカデミー主演男優賞を受賞しました。その他の出演者は終盤になって登場する捕虜となった米軍将校ダンパー役のドン・テイラー、ネタバレですが米兵捕虜の中に混じってアメリカ軍の情報を収集するドイツのスパイ役に「おはようフェルプス君」こと若い頃のピーター・グレイブスなどです。この映画での名演技によりピーター・グレイブスは14年後の1967年からテレビで始まる大人気ドラマ「スパイ大作戦 」(原題Mission: Impossible)への道が決まったも同然です。勝手な想像ですが。

私が思い描く捕虜収容所というのは「戦場のメリークリスマス 」や「戦場にかける橋 」など、食糧も乏しく極限状態の厳しい環境下で強制労働や虐待などが日常茶飯事というものですが、ドイツの捕虜収容所は「大脱走 」の時もそうでしたが、収容者は逃げようとしない限り比較的自由な生活のようです。同じドイツの収容所でも「シンドラーのリスト 」などに出てくるユダヤ人収容所とはえらく違うものです。この映画でも捕虜だというのに酒、タバコ、クリスマスのお祝いなどを手に入れて持ち込み、望遠鏡でロシアの女子収容者棟を覗いたり、ラジオまで入手して英国BBC放送で戦況を聞いたりとやりたい放題です。

ストーリーは収容所に地下道を掘り脱走を企てますが、ドイツ軍に事前に見破られていて脱走者は待ち伏せを喰らい、外へ出た瞬間に射殺されてしまいます。その他、隠していたラジオが収容所所長に簡単に発見されたりと収容所内の秘密が正確にドイツ軍に漏れていることに気がつきます。

その中で脱走に否定的で、看守のドイツ軍兵士を買収して仲がよく、様々な闇物資をガッチリ貯め込んでいる主人公が、一番怪しいと疑われ、捕虜仲間から激しいリンチを受けることになります。

そうした中へドイツの貨物列車を爆破したと疑われているアメリカ人将校が新たな捕虜として収容所に連れてこられます。列車の爆破方法を収容所の中で仲間にしゃべったとたん、それまでは決め手がなく処分できなかったドイツ軍にその手法が伝わってしまい、重犯罪者としてゲシュタポに引き渡されることになります。

ゲシュタポに連れ去られるともう生きては帰れないので収容者は団結して将校を逃がそうと画策します。そのどさくさで、ドイツ軍と通じていたスパイが判明しますが、そのスパイを単に殺してしまうとドイツ軍の怒りを買い、捕虜全員が殺されてしまうリスクがあり、かと言ってそのまま逃がすと、また別の収容所で同じようなスパイ活動を繰り返すだろうということで、先にスパイと間違えられ仲間からリンチを受けた主人公が一計を案じることになります。

この映画を見ていると、子供の頃によく見ていたテレビドラマ『コンバット!』を思い出しました。同じ白黒ということもありますが、テーマ音楽も似ていて、おそらく『コンバット!』(1962年~1967年)を最初に企画した際は、この映画や音楽を大いに参考にしたのではないかと思われます。

「第十七捕虜収容所」監督:ビリー・ワイルダー 1953年公開 アメリカ
【出演者】
ウィリアム・ホールデン(1918年~1981年)アメリカ生まれ
主な出演映画『慕情 』『サンセット大通り 』『麗しのサブリナ 』『戦場にかける橋
「第十七捕虜収容所」でアカデミー主演男優賞

ドン・テイラー (1920年~1998年)アメリカ生まれ
主な出演映画『花嫁の父 』『トゥルーマン・ショー』『東は東』
主な監督映画『新・猿の惑星』『ドクター・モローの島』『ファイナル・カウントダウン

ピーター・グレイブス( 1926年~2010年)アメリカ生まれ
主な出演映画『狩人の夜』『世界終末の序曲』『テキサス』『アダムス・ファミリー2

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学生時代や社会人になってからも独身時代のあいだは、休日や早めに仕事が終わったときに雑誌ぴあを握りしめて各地の名画座へ行き、2本立て映画を手当たり次第に観た時期もありましたが、ここ20年ぐらいは、自由時間が少なくなったのと、ビデオやDVDで自宅でも気楽に見れるようになったこともあり、映画館で観るのは年に2~3回行けばいいほうです。

もっと言えば小・中学生の頃は、毎週2~3本のテレビで放送される映画(ほとんどが洋画)をほぼすべて見ていましたので、自慢じゃないですが70年代以前の映画については相当数観ています。

さてこれから封切りされる予定の映画で、ぜひ映画館で観たいと思って楽しみにしているものが2つあります。

ひとつは「のぼうの城」。

和田竜氏の小説の映画化ですが、時は戦国時代、現在の埼玉県行田市にあった関東七名城のひとつ押城(おしじょう)で、小田原征伐とともに周辺の城も攻める豊臣側の石田三成と、城主名代成田長親との実際にあった攻防戦が描かれています。

タイトルの「のぼう」とは「でくのぼう」を略したあだ名で、若い頃には「うつけ」と呼ばれていた織田信長にもなにか共通するところがありそうです。

その時の豊臣側の城の攻め方が想像を絶する方法で、今でも現存する石田堤と呼ばれる総延長28キロに及ぶ土木工事をおこない、利根川の水をせき止め、水で城を攻め落とそうとします。後にいわゆる「忍の浮き城」と呼ばれる所以です。

それをしても結局は落城させられず、最後は北条氏支援のため小田原城へ行っていた当主成田氏長が小田原で先に豊臣側に降伏をしたため、自ら開城することになります。

この映画、すでにクランクアップされていて、本当なら昨年9月に上映される予定でしたが、昨年は3.11が起き、映画の水攻めと津波の被害がダブってしまうイメージがあるので、被害に遭われた方々の心情を考えて上映が延期され、今年11月の封切りとなりました。

主演は成田長親役に野村萬斎、有能な家老で軍師の正木丹波守利英役に佐藤浩市、部下の武将酒巻靭負役に成宮寛貴など。長親を密かに慕う勇猛果敢な甲斐姫に榮倉奈々、攻める豊臣秀吉に市村正親、石田三成に上地雄輔など、なかなか個性豊かな俳優陣で楽しみな映画です。

二つめは、この6月にクランクインした「永遠の0(ゼロ)」です。

原作はこの作品がデビュー作となる百田尚樹(ひゃくたなおき)氏の同名の小説で、発刊時はいまいちだったのが文庫化されると「これは凄い」とじわじわと口コミで拡がり、ロングセラーとなり結局100万部を突破する大ヒット作品となりました。

ちなみにTwitterで百田氏は「6年前『永遠の0』を書いた時、文藝春秋社に原稿を送ったが封も切らずに送り返された。新潮社の編集者に読んでいただいたが「出版は無理です」と言われた。新人賞を取らないで小説を出版するのはすごく難しいことなんやと思った。賞取ってデビューしてたら、もうちょっと売れる作家になっていたかも。」と書いていましたが、あきらめずに出版することができたことが、映画制作にまで結びつきました。

このように出版社のプロの目(目に触れる前?)で排除されてしまう作品も想像以上に数多く存在するのだろうことが容易に想像ができます。ただ現在はネットを使った公開や電子書籍という方法もあるので、従来の書籍のように大量に印刷して書店へ配本をするしか方法がなかった時と比べ、多くの無名の作家がデビューしやすい環境になってきたことは間違いないでしょう。だからと言って有名になるのは簡単でありませんが。

内容はすでに100万人以上の人が読んでいるので不要かも知れませんが、現代のフリーター男性が零戦パイロットで戦死した自分の祖父のことを知るために祖父の戦友を訪ね歩くところから始まります。

調べていくと「海軍一の臆病者」「帝国海軍の恥さらし」というやりきれない悪評がある一方、「凄腕のパイロット」「妻と子を深く愛していた男」という話しもあり、「必ず家族の元に帰る」と言いながら、なぜ敗戦濃厚な終戦間際になってから特攻に飛び立つことになったのかという謎を追いかけていきます。

文庫の帯には読書家で有名だった児玉清氏の「僕は号泣するのを懸命に歯を食いしばってこらえた。が、ダメだった」という言葉が添えられていました。

映画の主演は零戦パイロットの祖父役に岡田准一、孫で現代に生きる佐伯健太郎役の三浦春馬、帰りを待つ祖父の妻役で井上真央。監督は「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴です。

山崎監督は実物大の零戦も作り、空母赤城の甲板のセット、それにお得意のCGを駆使して空戦の臨場感や戦場の恐怖感を出すとのことです。東宝としては1984年公開の舛田利雄監督「零戦燃ゆ」以来となる大規模な戦争映画とのことです。

映画の公開は来年と言うことでまだ決まっていないそうですが、おそらく終戦の日近くの夏休み頃の公開で昔の東宝8.15シリーズのひとつとなりそうです。


   



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