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22年目の告白 -私が殺人犯です- 2017年 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
監督:入江悠 出演者:藤原竜也、伊藤英明、仲村トオルなど
最初は知らずにこの映画を見たのですが、この作品の原作小説を1年前に読んでいました。タイトルも同じなのにすっかり忘れていました。ボケですね。
「1月後半の読書と感想、書評 2021/1/30(土)」(22年目の告白-私が殺人犯です-)
元々このストーリーの原作は韓国の映画「殺人の告白」で、それを日本版に焼き直したものです。
内容はミステリーなので、詳しくは書けないのと、小説を読んだときに概要は書いているので省きます。
主演の藤原竜也はすっかりベテランらしい演技で、助演の伊藤英明との息はピッタリです。それに絡む仲村トオルがちょっとどうかなという感じですが、元々その役は設定に無理があり難しそうなので、誰がやっても難しいかも。
ということで、この3人がメインの映画で、意外性とか大逆転が続くドラマで、エンタメ性は抜群ですが、終わった後の爽快感や感激というものはありません。
★☆☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
ガール・オン・ザ・トレイン(原題: The Girl on the Train) 2016年 米
監督:テイト・テイラー 出演者:エミリー・ブラント、レベッカ・ファーガソン
原作は ポーラ・ホーキンズ著の同名小説で、3年前に読んでいます。
「4月後半の読書と感想、書評 2019/5/1(水)」
小説を読んだときは、不思議に場面場面の映像が浮かんできて、これを映像化すればおそらくこんな感じなんだろうなと思っていました。
そういう時の小説のイメージと、実際の映像とはかけ離れてしまうことも多いのですが、これに関してはかなり想像に近いものでホッとしました。
内容は、離婚してアル中になり、精神的にも不安定で職も失った女性が、毎日、思い出が残る住宅地の前を通る電車に乗って幸せな時代を回想しています。
そしてその住宅には再婚した前夫が住んでいて、そこに住む自分とは違う女性を眺める毎日という複雑なことを続けていて、そこから事件が起きて、、、という流れです。
正直に言って、小説での評価はあまりよくないものでした。それは、主人公の都合良く記憶喪失とか、徐々に思い出してきてそれと新たな事件が絡んでくるという面倒臭いものでした。
映画も原作通りに作られているので、その内容は変わりませんが、人の狂気や、精神喪失など、文章と実際の映像で見るのではその迫力やリアリティが変わってくるので、映画の方がまだ良かったかなというのが感想です。
また小説ではロンドン郊外が舞台になっていましたが、映画ではアメリカで製作されたこともあり、舞台はNY州郊外のウェストチェスターとなっています。
★★☆
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トキワ荘の青春 1996年 カルチュア・パブリッシャーズ
監督:市川準 出演:本木雅弘、阿部サダヲ、古田新太他
手塚治虫氏や赤塚不二夫氏など多くの漫画家が貧しい時代に身を寄せていた古いアパート、トキワ荘を舞台にした苦悩しつつ成長していく漫画家達の実話的な青春物語という内容です。
時代は昭和30年前後、主人公はトキワ荘で兄貴分というかリーダー的な寺田ヒロオ氏で、彼を中心に物語は進んでいきます。
登場する漫画家は故人が多いですが、現在活躍中の方もいます。映画では当時の本名または通称(ペンネーム)で登場し、下記の各役者が演じています。
また登場人物には居住していた漫画家もいれば、通っていた人、たまに訪れていた人も含んでいます。
寺田ヒロオ:本木雅弘
安孫子素雄(藤子不二雄A):鈴木卓爾
藤本弘(藤子・F・不二雄):阿部サダヲ
石森章太郎(石ノ森章太郎):さとうこうじ
赤塚不二夫:大森嘉之
森安直哉:古田新太
鈴木伸一:生瀬勝久
つのだじろう:翁華栄
水野英子:松梨智子
手塚治虫:北村想
つげ義春:土屋良太
最初は、よく知られている実際の本人の顔と、役者さんの顔が当然違うので、誰が誰だかわかりませんが、見ているうちに段々とわかってきます。
生真面目で、子供向けの明るい漫画がなかなか世間に受け入れられず苦悩する主人公の寺田、売れっ子になり、手狭なトキワ荘を出て行くことになった手塚、その手塚がいた空いた部屋に入ってきた安孫子と藤本、クールにストイックに自分の道を突き進む石森、技術はあるのになかなか連載がもらえず苦しむ赤塚など、それぞれが漫画に人生を賭して必死に生きている姿が魅力的です。
そして住人の漫画家の中でも、次第に売れて引っ張りだこの人と、なかなか芽が出ずに漫画家を諦め出ていく人、しがみついたまま、他の漫画家のアシスタントを務めてチャンスを待つ人など様々で、売れっ子になるには実力と共に真面目に下積みを積むこと、そして運が必要と言うことがよくわかります。
今の合理的な若い人にそんなこと言うと「昭和じゃあるまいし」って、馬鹿にされて笑われてしまいそうですが。
★★☆
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我等の生涯の最良の年(原題:The Best Years of Our Lives) 1946年 アメリカ(日本公開1948年)
監督:ウィリアム・ワイラー 出演者:マーナ・ロイ、フレドリック・マーチ
1946年公開の映画が対象の第19回アカデミー賞の10部門にノミネートされ、うち作品賞、監督賞、主演男優賞など9部門を受賞した映画です。
3時間近いモノクロ映画ですが、太平洋戦争が終わった直後の1946年にこうした映画が公開されるのはさすが戦勝国で豊かなアメリカとしか言いようがありません。
それを考えれば第2次世界大戦中の1940年に公開されたカラー映画巨編「風と共に去りぬ」は、もっと凄かったですね。
内容は、欧州戦線や太平洋戦線からアメリカへ帰国してきた3人の軍人が同郷に向かう輸送機に乗り合わせます。
その3人は帰国後にそれぞれの生活があり、ひとりは陸軍で硫黄島や沖縄などで日本と戦った軍曹で、徴兵されるまで勤務していた銀行に昇進した上で無事再就職ができますがアルコールが手放せない生活を送っています。
ひとりは、太平洋で空母に乗船中に撃沈され、その際に両手を火傷して失ってしまい、義手をつけて帰国するものの、他人の目が気になるのと幼馴染みの婚約者とギグシャクしてしまいます。
3人目は、空軍の爆撃手として勲章も贈られた将校ですが、貧しい家の出で、帰国後に仕事にあぶれて安い賃金の仕事しかなく、入隊直前に結婚した妻が派手好きで金遣いが荒いことに悩みます。
それぞれ三人三様の悩みや問題を抱えつつも、それらと真摯に向き合って解決していくという流れです。
個人的には、銀行員の妻で美しい良妻賢母を絵に描いたようなマーナ・ロイに目を奪われました。
どの辺りが、人生最良の年かはやや疑問な感じもしますが、基本的にはハッピーエンドに向かいますので、あとは希望的観測も含めてハッピーと言えるのかも知れません。
【関連リンク】
2022年1~2月 私は告白する(1953年)、デビル (1997年)、新解釈・三國志(2020年)、カーボーイ&エイリアン(2011年)、救命士(1999年)、フェイク シティ ある男のルール(2008年)
2021年11~12月 梟の城 owl's castle(1999年)、007 スペクター(2015年)、勝手にしやがれ(1960年)、TOKYO JOE マフィアを売った男(2008年)、劇場版鬼滅の刃無限列車編(2020年)、ロープ(1948年)
2021年9~10月 陰陽師II(2003年)、エージェント:ライアン(2014年)、アンダーグラウンド(1995年) 、悪い種子(1956年)
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私は告白する(原題 I Confess) 1953年 米
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演者:モンゴメリー・クリフト、アン・バクスター
主人公は若い牧師で、その牧師が所属している教会の使用人から「殺人を犯した」と告解されたことで、その殺人事件の容疑者として起訴されても牧師の守秘義務から真犯人を言えない苦しみに陥ります。
牧師が容疑者となったのは、目撃者が事件現場から逃げ出した犯人が僧衣を着ていたということと、その時間に牧師のアリバイがなかったことからです。
実はその牧師は、牧師になる前に現在は国会議員の妻となっている女性と熱烈な恋愛をしていた時期があり、別れて牧師になったあとに再会しその時間には密会していたことがわかります。
殺されたのが、その密会を知った弁護士で、その弁護士から恐喝されていたことも判明し、牧師が口封じのための犯罪という容疑が高まっていきます。
追いつめられる牧師、職務の守秘義務を厳格に守る真面目さ、牧師を救おうと元恋人が立場をかなぐり捨てての証言と物語はクライマックスへと向かっていきます。
ヒッチコックとしては、恐怖などのシーンはなく、聖職者も人間という真っ当な正統派映画でした。
★★☆
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デビル(原題 The Devil's Own) 1997年 米
監督:アラン・J・パクラ 出演者:ハリソン・フォード、ブラッド・ピット
「大統領の陰謀」(1976年)や「ソフィーの選択」(1982年)、「ペリカン文書」(1993年)など多くの名作を監督してきたアラン・J・パクラ氏最後の作品です。
ハリソン・フォードとブラッド・ピットの共演というだけで、制作予算のほとんどをギャラで使い果たしそうですが、ちゃんとした映画になっています。
タイトルからもっとホラーな話か?と思っていましたが、普通の政治的で暴力的なサスペンスドラマでした。
アイルランドの独立闘争のメンバーで、武器を調達するためにアメリカへやってきた男にブラッド・ピット、アメリカの善き警官にハリソン・フォードという当たり前過ぎる配役で、二人の関係から物語は進んでいきます。
ハリソン・フォードは当時55歳、ブラッド・ピット34歳と若々しく脂がのっていた時期で、「最後はきっとこうなる」と思っていたとおりの展開で安心してみていられます。
ひねりとか、意外性とかはなく、淡々と当たり前に進んでいくのがちょっと物足りない感じもします。
凝ったあげくに複雑化しすぎて意味わからーん!というのも嫌ですから、二大スターを共演させたアメリカン映画ではこれでいいのかも知れません。
★★☆
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新解釈・三國志 2020年 映画「新解釈・三國志」製作委員会
監督:福田雄一 出演者:大泉洋、賀来賢人、橋本環奈、小栗旬
三谷幸喜の監督・脚本映画かと思っていたら違いました。でもNHK大河の「真田丸」(三谷幸喜脚本)と似たような、歴史の結果は変えず、そこへたどる道筋と英雄視されている人物を自由な発想でユニークに変えていくというスタイルは同じです。
三國志は様々な書籍や映画、漫画、ゲームなどでポピュラーになっていますが、私は吉川英治著の「三国志」だけを読んでいます。ただ読んだのが1990年頃、もう30年以上前のことで、細かいことはすっかり忘れています。
1990年代に香港の中華系デパートの中で、お土産に中国らしい陶器製の像でも買って帰ろうと歴史上の英雄達が並んだ陶器売り場でそこの売り子さん達と少し話をしたことがあります。
こちらは「三国志」を読んでいたので、すぐに「劉備玄徳は?」「諸葛亮孔明は?」と聞くのですが、彼女らが言うには、そういう人達の名前こそ知っているが像になるほど人気はないとのことで、陶器の像では関羽や曹操、孔子、あとはよく知らない偉人の像ばかりでした。
日本では、上記の小説「三国志」や横山光輝の漫画の影響が大きく、中国人が見た三國志とはちょっと違ったものになっているのだなということがわかりました。
この映画でも多分に日本人的なユーモアや慣習が盛り込まれ、劉備役の大泉洋や孔明役のムロツヨシなどが、大ボケかましてそれなりに楽しめました。
★☆☆
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カウボーイ & エイリアン(原題 Cowboys & Aliens) 2011年 米
監督:ジョン・ファヴロー
出演者:ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード、オリヴィア・ワイルド
西部劇とSFのミックスで、なにも考えなくて良い(考えちゃいけない)のがこの映画を見る上での注意点です。
砂漠で目が覚めた男の腕には謎の腕輪が巻かれていて、記憶をほぼ失っていますが、誰かに恨みを買って追われていることがわかってきます。
主役のダニエル・クレイグは007ジェームスボンドのイメージが強すぎて、薄汚れたカウボーイの格好をしていても、いつパリッとしたタキシードに着替えて出てくるのか?思えてなりませんでした。
一方の大物ハリソン・フォードは歳のせいもあるのでしょう、脇役で目立ちませんでした。
エイリアンとカウボーイとではまったく戦力的には釣り合いませんが、そこは主人公が007以上の活躍をして、金鉱を掘っていたエイリアンの母船の中に侵入します。
母船の中には今までさらわれて監禁されていた人達を救い出し、さらに異星からエイリアンの襲撃を知らせに来ていた美女に助けられ母船を破壊するという、まるでコミックのような展開です。
それにしても、これだけのスタッフを集めながらこういう映画を作るっていうのも、アメリカ人らしいと言えばそうですが、興行成績はそこそこ良かったようです。
★☆☆
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救命士(原題:Bringing Out the Dead) 1999年 米(日本公開2000年)
監督:マーティン・スコセッシ
出演者:ニコラス・ケイジ、パトリシア・アークエット
アメリカで救急車を呼ぶと地域にもよるでしょうけど、およそ2000ドル(約22万円)の費用が請求されるということを知らないと、この映画のことは理解できません。
しかも救急車は日本のように公営ではなく、ほとんどが民営の専門業者が運営しています。
その救急車に乗って救命士として働く男がこの映画の主人公で、犯罪の多いニューヨークの下町で、毎日のように重傷者や重病人を処置し、混雑してカオス状態の病院へ運ぶうちに、救えなかった人達の亡霊が頭の中から離れなくなっていきます。
ある時、心停止で蘇生させ病院へ搬送をした年配の男性の娘と知り合うことになり、お互いのストレスと葛藤を慰め合うことになります。しかしその女性は重圧に耐えきれず麻薬に頼ります。
その女性を救い出したあと、入院して植物状態の父親から目でメッセージを受けた主人公は、生命維持装置に手を出すことになります。
夜の濃密なニューヨークが舞台ということ、主人公が正義感とともに限界を感じているところが、同じマーティン・スコセッシ監督の大ヒット作「タクシー・ドライバー」(1976年)を彷彿させる内容で、その深い映像、主人公の心理描写などは、タクシーと救急車の違いこそあれ、まさにそのリバイバル作品のようです。
★★★
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フェイク シティ ある男のルール(原題:Street Kings) 2008年米(日本公開2009年)
監督:デヴィッド・エアー
出演者:キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィテカー
ずっと前に録画しておいた映画を見て、最初に表示された映画のタイトル「ストリートキング(Street Kings)」をネットで探しても出てこなくて、キアヌ・リーブスからようやくこの映画の邦題が原題とまったく違うことを知りました。
「ストリートキング」で検索すると、裸で走り回る「ストリーキング」ばかりが出てきて、世の中はみな裸になって開放されたいと思っているのだろうと思いました。
それはともかく、もちろん警官役のキアヌ・リーブスが裸で疾走するシーンはなく、正義感は強いが暴力的ではみ出し者のやんちゃな巡査を演じています。
コロンボ警部やボッシュ刑事もいたLAPDロサンゼルス市警で、天才バカボンに出てきた目ン玉がつながってる警察官のようにやたらと拳銃を撃ちまくります。やっぱロスは怖い。
当然、警察官の不正を取り締まる内務調査班からもにらまれますが、悪に対しては先制攻撃をかけ、あとで先に撃たれたと偽装工作をするなど見え見えの捜査もお手のもの。
しかし昔コンビを組んでいた同僚をつけていたら目の前で射殺され、それが同僚への恨みを晴らすためにしたことではないかと疑われ、別の巡査とともに犯人とその後ろに隠れている巨悪を探し始めます。
あまり深いストーリー性はなく、日本で言えばジャニーズ映画のように主演をタフでカッコよく描いたアイドル映画と言ったところでしょうか。もちろんハリウッド映画ですからそれなりに見応えはあります。
★★☆
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梟の城 owl's castle(1999年) 東宝
監督 篠田正浩 出演者 中井貴一、鶴田真由、葉月里緒菜
1963年(昭和38年)に工藤栄一監督、大友柳太朗主演で映画化されていますのでリメーク版ということになります。原作は、1960年に発刊された司馬遼太郎氏の直木賞受賞作品「梟の城」です。
実はこの映画、20数年前にロードショーを映画館で見ていて、さらに原作小説も読んでいながら、絢爛豪華な大坂城と秀吉が出てきて、石川五右衛門が釜ゆでされるぐらいしか記憶になく、この機会にもう一度録画して見てみました。
ストーリーは伊賀の忍者が主人公で、織田信長勢の伊賀攻めで散らばってしまった忍者達が、その後はそれぞれの戦国時代の大名に仕え、敵と味方に分かれて戦うという内容です。
主人公は、両親を殺された恨みで、織田信長亡き後の後継者秀吉を狙って大坂城へ忍び込みます。
同時に、主人公のライバルだった男は甲賀忍者と組んで、私利私欲を追求し奉公所へ出仕していて主人公を殺そうと対決しますが、逆に秀吉の部下に捕まってしまい、名を聞かれたときに「石川五右衛門」と名乗り、その後、秀吉を殺そうと大坂城に忍び込んだとされ釜ゆでにされます。
葉月里緒奈演じる木ざるは伊賀者の末裔のくノ一、鶴田真由演じる小萩は服部半蔵の策で主人公を見張る役目にされたくノ一という展開で忍びだらけの映画で楽しめます。
まだ1999年ですからCGで描くVFX(視覚効果)はまだ使われてなく、SFX(特殊撮影)の世界ですから、忍者が飛んだり消えたりするシーンはちょっとチャチですが、ハリウッドでリメーク版でも作ってもらうとどうなるかなぁーって想像が膨らみます。
★★☆
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007 スペクター(原題: Spectre)(2015年) 英・米
監督 サム・メンデス 出演者 ダニエル・クレイグ、クリストフ・ヴァルツ、レア・セドゥ
プロローグはいきなりメキシコシティにある建物の大爆破から始まり、MI6本部がある英国はもちろん、イタリア、オーストリア、モロッコ、北アフリカの砂漠、最後はやはりロンドンと場面は駆け回ります。
お馴染みのお約束、爆破シーン、カーチェイス、ヘリコプターアクション、スペクターに捕縛され絶体絶命のピンチなどもちゃんと盛り込まれています。
本作がボンドシリーズで24作目となりますが、もうどれがどれだかよくわからなくなっています。ロジャー・ムーアが演じていた頃までは、題名を聞くと「あぁアレね」とわかったのですが、、、
東西冷戦や、南米やアフリカ、中東、アジアの極端な独裁国のようなわかりやすい英米の敵がいたときには、映画も描きやすかったでしょうけど、今は変に敵国を名指し、または仮想敵としてしまうと政治問題化しますので、独立したテロリストという描き方しかできなくなり、やや悪役に魅力がなくなってしまっています。
★★☆
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勝手にしやがれ(1960年) 仏
監督 ジャン=リュック・ゴダール 出演者 ジャン=ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ
原題はフランス語で意味は「息をのむ」「息せきって」という意味ですが、アメリカで1983年にリメークされたときには「Breathless(ブレスレス)」という直訳のタイトルが付けられました。
内容は、ラテン系らしく陽気な犯罪者(ベルモント)を主人公としたものですが、警官殺しという重犯罪で追われながらも、もっぱらガールフレンドとの恋愛は欠かせないという一種お気楽なストーリーです。
1960年頃というと、フランスでも戦争が終結して15年ほど経ち、時代はようやく経済も好調になっていて社会も明るくなっていた頃だったでしょう。
映画でも街にあふれるクルマやファッションがオシャレで、花のパリを強く印象づけています。
日本でも世界でもたいへん評価が高い作品(アメリカではリメーク作品が作られ、ドイツではベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞し、沢田研二が歌った「勝手にしやがれ」はこの映画がベースとか)ですが、個人的にはこうした後先をなにも考えない犯罪者の心理がまったく理解できません。
なので単なる想像の中での出来事ぐらいにしか思えず(だから映画なんでしょうけど)、見ていてもどこか冷めた目でしか見られません。
きっと60年代に青春時代を過ごした、やがては過激派なども産む(日本では団塊世代とその少し上)にとってはこうした反社会的でありながらも淡々として、明るくて仲間にも恵まれ、なんにでも同化していける主人公に共感できたのでしょう。
★☆☆
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TOKYO JOE マフィアを売った男((原題:Tokyo Joe: The Man Who Brought Down the Chicago Mob))(2008年)
監督 小栗謙一
1980年代、シカゴでイタリアンマフィアの幹部にまで上り詰めた実在の日系2世「ケン・エトー(衛藤 健)」の生涯をFBI女性捜査官エレイン・C・スミスを始め、様々な関係者に語らせていくドキュメンタリー映画です。原作はそのエレイン・C・スミスが書いた同名のノンフィクションです。
その主人公は、戦前にアメリカへ移住した日本人両親のもと、1919年に生まれます。父親は関西学院大学の創設にも関わった教師で、一家を連れて渡米した後は宗教にはまり、宣教師として活動します。
仏教徒だった母親は渡米後にうつ病となり帰国してしまい、子供だった当時の主人公は厳格な父親の元で弟とともに過ごしますが、14歳で家を飛び出して職を転々とします。やがて太平洋戦争が始まり、日本人収容所に入れられます。
戦争が終わったあと、シカゴのイタリアマフィアの使い走りから始めますが、やがてその才能を発揮し、白人以外は幹部になれない中で、異例の出世を果たします。
賭博などの罪で逮捕されますが、マフィアが大金を積んで保釈されます。しかし釈放されたあとすぐに二人の殺し屋に銃弾を浴びせられ瀕死の重傷を負いますが、命は助かります。
つまり、「逮捕されて仲間を売った」と思われたわけで、その裏切りを知り、FBIが提案してきた保護プログラム(すべて証言する代わりに国が保護をする)を受けることになります。
その証言のおかげで、シカゴのイタリアンマフィアは壊滅状態に陥ることになります。
証言したケン・エトーは、名前を変え、安全な住居を与えられ、2004年に85歳の人生を全うします。
こういう数奇な運命をたどった日本人がアメリカにいたということを初めて知りましたが、なかなか興味深いドキュメンタリー映画でした。
★★☆
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劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 2020年 アニプレックス他
監督:外崎春雄 原作:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』
今さらですが、テレビでやっていたので録画して見ました。正直還暦過ぎたオッサンには、これのどこに熱狂する要素があるのかまったく理解不能ですが、自分が子供の頃には、ウルトラマンやマグマ大使、巨人の星などに夢中だったことを考えると、流行なんだろうなぁという感想です。
水戸黄門のドラマと同じで、主人公やその他レギュラーの仲間達はどんな苦境に陥っても死なず、目的を達するということがわかっていながら、それがクセになってしまうのはいつものことです。
このシリーズは、主人公が家族を鬼に殺され、修行して鬼殺隊に加わったということを知っていないと意味がわからないことも多そうです。
というか、劇場版ではどうしても時間の関係から原作(漫画)やテレビアニメ放送の中から多くの部分をカットして作られているので、鬼に「下弦の壱」とか「上弦の参」など、鬼退治をする鬼殺隊にも「炎柱」などクラスというかランクがあったりしますが、そういう様々な細かなことは映画ではほとんど説明がないのでスルーしながら見るしかありません。
ま、あまり深いことは考えずに、出てくる様々な仕掛けやアクションをみて楽しむというのが、マニア以外の楽しみ方なのでしょう。
★★☆
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ロープ(原題:Rope) 1948年米(日本公開は1962年)
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演者:ジェームズ・スチュワート、ジョン・ドール、ファーリー・グレンジャー
1924年にアメリカで実際に起きたシカゴ大学の学生二人が、完全犯罪をやり遂げようと、裕福な家の知り合いの少年を誘拐し、身代金誘拐を装いながら、すぐに殺した殺人事件「レオポルドとローブ事件」を題材に小説化された原作を映画化されたものです。
原題の「Rope」は犯人のひとりの名前「Loeb」と似ていますが、それとは関係がなく、映画の中で殺人に使った道具がロープで、そのロープをなにも知らない被害者の父親に貸し出した書籍をまとめるのに使って渡すなどその異常性を象徴したものです。
この映画の最大の特徴は、一見してワンカットで最後まで進むことです。つまり場面展開がなく、時間も映画を見ている人と同じで進んでいきます。またヒッチコック初のカラー作品というのも特徴です。
最初にマンションの上から遠目に地上を歩くカメオ出演のヒッチコックなどを映したあと、そのままカメラはマンションの室内を映し出し、殺人シーン、その死体を部屋の中にある古いチェストの中に隠し、その部屋に被害者の家族や婚約者など関係者のゲストを集め、自分たちの送別パーティを催します。
全編カットのないワンシーンですから、俳優は台詞を覚えるのが大変だったろうなぁーと思いましたが、そこは当時のフィルムは最長15分程度しか回せなかったらしいので、フィルムのつなぎ目がわからないよう、いろいろ工夫がなされていました。
それにしてもワンカットが非常に長い演技を強いられる俳優は、台詞や動きを覚えるのが大変だっただろうなぁーと思わずにいられません。
★★☆
【関連リンク】
2021年9~10月 陰陽師II(2003年)、エージェント:ライアン(2014年)、アンダーグラウンド(1995年) 、悪い種子(1956年)
2021年7~8月 悪の法則(2013年)、断崖(1941年)、ミッドナイト イン パリ(2011年)、記憶にございません!(2019年)、戦場(1949年)
2021年5~6月 新選組(1969年)、座頭市と用心棒(1970年)、パットン大戦車軍団(1970年)、シング・ストリート 未来へのうた(2016年)
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陰陽師II 2003年 東北新社、TBS他
監督:滝田洋二郎 出演者:野村萬斎、伊藤英明、深田恭子
2001年に公開された大ヒット映画「陰陽師」の続編で、監督や主演者は変わりません。原作は同名の伝奇小説で、著者は私も好んで読む夢枕獏氏です。
前作同様、安倍晴明(野村萬斎)が、様々な怪奇現象を非論理的な方法で解決していくというもので、公開当時21歳の深キョンが初々しく、それを見るだけでも価値があります。
今回の最大の敵は都で庶民の病気を治して評判の呪術師(中井貴一)で、それが昔朝廷が滅ぼした出雲族の末裔だということがわかります。
古代の神話を少しは理解していないと「なんのこっちゃ?」となりますが、別に知らなくても正義(=晴明)は勝つということで、安心してみていられます。
でも晴明は呪術師との戦いで敗れ重傷をうけ、一度は死んでしまうのですけどね。
まぁ、CGを駆使したハチャメチャ映画には変わりありませんが、やっぱ深キョンです、この映画は。
★☆☆
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エージェント:ライアン(原題:Jack Ryan: Shadow Recruit) 2014年 米
監督:ケネス・ブラナー 出演者:クリス・パイン、ケビン・コスナー
作家トム・クランシーが「レッド・オクトーバーを追え!」(1984年)からシリーズで書いてきたジャック・ライアンを主人公とした小説ですが、私も好きでずっと読んできました。
1994年の「日米開戦」で、JALの燃料満載の旅客機がホワイトハウスに突入するシーンはその後の9.11を予言していたと言われましたが、そのせいで大統領が亡くなり、副大統領まで上り詰めていたジャック・ライアンが大統領になります。
この映画は、先祖返り?で、そのジャック・ライアンが大学生の頃、9.11が起き、志願して海兵隊に入隊しますが、アフガンで負傷し、戻ってきます。
そしてその才能を見込んだCIAがスカウトしてきて、表向きは金融ビジネスに関わりながら、ロシアの大富豪の不正な金の流れを調査することになります。
同時にウォール街を混乱させるため、大規模なテロを画策していることを突き止め、ニューヨークで若きライアンがヒーロー的な活躍をするというお決まりの内容で、安心してみてられます。
★☆☆
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アンダーグラウンド(原題:Underground) 1995年 仏・独・ハンガリー・ユーゴスラビア・ブルガリア
監督:エミール・クストリッツァ 出演者:ミキ・マノイロヴィッチ、ラザル・リストフスキー
現在はセルビアのベオグラードはこの100年間でいくつもの国や民族に支配されてきた災難の都市ですが、第二次世界大戦中に、ナチスドイツの支配を受けているところから映画は始まります。
シリアスな映画かと思ってたらコメディ映画で、ナチスに追われて地下に潜った市民の人達が戦争が終わった後も、仲間に騙されたままずっと地下で生活をしていくというストーリーです。
日本とのつながりは薄く、都市というか国の成り立ちがややこしいのと同様、映画のストーリーも少し難しいですが、古い映像などもうまく使いながら、チェコ、セルビアの混乱してきた歴史がなんとなくですがわかります。
最後にはこもっていた地下が爆破されて地上に逃げて出ますが、生まれて初めて地上の姿を見る住人もいたり、ちょうど戦争映画を撮影しているロケ現場に出くわして、今でもまだドイツに占領されていると思っている市民がドイツ将校役の俳優を襲撃したりとハチャメチャなところもあります。
ユーモアの中にもピリッとした風刺を織り交ぜながら、暗かったこの時代を笑い飛ばしている映画でした。
★★☆
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悪い種子(原題 The Bad Seed) 1956年 米(日本公開は1957年)
監督:マーヴィン・ルロイ 出演者:ナンシー・ケリー、パティ・マコーマック
アカデミー主演女優賞、同助演女優賞(二人)をとったやや怖いモノクロ映画で、映画は自主規制のため原作とは違った結末です。
映画終了後にはクレジットで「ご覧頂いた作品は驚くべき結末が見どころです。くれぐれも最後のヤマ場を口外なさいませんように。」とメッセージが表示されます。ミステリーの基本ですね。
なので詳細は書きませんが、主役は上流家庭で恵まれた生活をおくる母親で、ひとり娘はまだ8歳ながら勝ち気でわがままなところがあります。
母親は、夢の中で、自分が作家の父親の実子ではないのではないか疑いをもち、父親に迫ると、凶悪殺人者の子供を引き取って育てたことを白状します。
そして殺人者の悪い遺伝子が娘に伝わっているのではないかと悩み始めますが、同時にそのわずか8歳の娘の行動に疑念をいだくようになります。
娘の部屋から溺れて亡くなった同級生が大事にしていたメダルを見つけ、またその同級生の顔に残っていた傷跡と同じ模様のタップダンス用に金属でかかとを補強した靴を密かに焼却しようとしているところを見つけます。
愛する娘が自分の欲望を満たすために次々と犯行を重ねていく中で出した結論が親子心中です。
と、まぁ、ホラーではないですが、あっけらかんとして明るく可愛い女の子と、憎むべき凶悪犯罪との対称が鮮やかで、「まさか!」と思える展開が恐ろしく思えます。
元は演劇として上演してらしく、映画でも出てくる場面は家の中と庭だけと、演劇をそのまま映画にしたという感じです。
★★★
【関連リンク】
2021年7~8月 悪の法則(2013年)、断崖(1941年)、ミッドナイト イン パリ(2011年)、記憶にございません!(2019年)、戦場(1949年)
2021年5~6月 新選組(1969年)、座頭市と用心棒(1970年)、パットン大戦車軍団(1970年)、シング・ストリート 未来へのうた(2016年)
2021年3~4月 おしゃれ泥棒(1966年)、海賊と呼ばれた男(2016年)、天気の子(2019年)、心の旅(1991年) 、80デイズ(2004年)
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悪の法則(原題:The Counselor) 2013年 米
監督:リドリー・スコット
出演者:マイケル・ファスベンダー、キャメロン・ディアス、ブラッド・ピット
監督は「エイリアン」(1979年)や「ブレードランナー」(1982年)など大ヒット作をいくつも出している名監督で、最近では「オデッセイ」(2015年)が最高に良かったです。
ストーリーはなかなか複雑で、有能な若い独身弁護士の男性が主人公ですが、友人から誘われて一度だけ麻薬ビジネスに手を出したことで、犯罪組織に狙われる身となり破滅していくというのがザックリした内容です。
ワイヤーマンという殺し屋が使う、路上にワイヤーを張ってバイク乗りの首をはねるシーンとか、首に巻き付けるとモーターで自動的に締めていく殺人具とか、かなり刺激的な内容を含み映画館ではR15指定だったそうです。テレビでの放映ではかなりの部分カットされている感じで、さほど残虐な感じはしませんでした。
カッコいいブラッドピットは珍しく脇役の出演で、途中までは主人公を助ける役目でしたが、自らも犯罪組織に追われ、悲惨な最期を遂げます。
またお色気たっぷりなキャメロン・ディアスは、映画公開当時41歳ですが、元々セレブだけあって富豪の愛人?を演じればまさに生き生きしています。
アメリカの上流社会と、そこに食い込み、やりたい放題の犯罪組織という構図が描かれ、どうも後味はあまりよろしくない感じです。
★★☆
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断崖(原題:Suspicion) 1941年 米(日本公開1947年)
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演者:ジョーン・フォンテイン、ケーリー・グラント
太平洋戦争が起きた1941年に公開されたサスペンス映画で、日本での公開は戦争が終わった後の1947年でした。
毎度書きますが、戦争中によくこのような娯楽大作映画を作れるものです。こんな国に対し戦争を仕掛けるほうがどうかしています。
監督のヒッチコックは元々英国人ですが、ハリウッドに注目されて1939年にアメリカへ移り、すぐ後に作った「レベッカ」(1940年)でアカデミー作品賞を受賞します。
この作品はそのすぐあとに製作されたもので、アカデミー賞でジョーン・フォンテインが主演女優賞に輝いています。一番脂がのっていた時期のような気がします。
その主人公の女性は、上流家庭での令嬢でありながら、軽薄そうで不良っぽい男性にひかれてしまい、親の反対を押し切り駆け落ち同然で結婚します。
しかし夫はろくに働かず借金をして競馬場通い、やっと友人の会社に就職しても、その会社の金を詐取し、黙ったまますぐに辞めていたりして不信感がつのっていきます。
そうこうしていると裕福な女性の両親が亡くなり、莫大な財産を引き継ぐことになりますが、夫が妻の財産を奪おうと目論んでいるのでは?と思うようになり、心理的にどんどん追いつめられていきます。
サイコホラー的になってきて、いよいよヒッチコック監督お得意のパターンです。
ま、さすがに、夫役の大人気俳優ケーリー・グラントを極悪人に仕上げるようなことはないと最初から思っていましたが、それにしても破天荒な夫で、ハンサムだけどこういう男を旦那に持つとたいへんという教訓が満ちあふれています。
★★☆
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ミッドナイト イン パリ(原題:Midnight in Paris) 2011年 米(日本公開2012年)
監督:ウディ・アレン
出演者:オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス
パリで撮影したスペイン製作のアメリカ映画というややこしい権利関係で、監督と脚本を務めたウディ・アレンがアカデミー脚本賞を受賞しています。
内容も複雑で、見せ場はアメリカ人の主人公が、フランス人妻をめとりしばらくパリに在住していた時のこと、夜の道で迷い込み、1920年へタイムスリップし、作家を目指している主人公にとって憧れのF・スコット・フィッツジェラルドやジャン・コクトー、アーネスト・ヘミングウェイなどと出会います。
さらに、自分で書いた小説を見せに行ったガートルード・スタインのサロンではピカソやサルバドール・ダリとも出会うことで、この時代の華やかさと魅力にのめり込んでいきます。
一方では結婚したばかりの妻は、言動がおかしくなった夫に愛想をつかし、友人と浮気していて短い結婚生活に終わりがやってきます。
結局、なにが言いたいのかはよくわかりませんが、芸術の栄華を極めた1920年のパリの社交界を再現し、そこに迷い込んだ21世紀の主人公が舞い上がるという荒唐無稽なエンタメ映画なのかなぁというのが実感です。
こうした1920年代に輝いた芸術に造詣深い人が見るとまた違って見えるのかも知れません。
なお、タイトル名が似ている「ラストタンゴ・イン・パリ」(1972年伊)は、マーロン・ブランド主演のエロチックな問題映画?で、まったく関連性はありません。
★★☆
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記憶にございません! 2019年 東宝配給
監督:三谷幸喜
出演者:中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子他
三谷幸喜の長編映画監督8作目で、フジテレビ開局60周年記念作品の同映画では、日本アカデミー賞の最優秀脚本賞(三谷幸喜)と最優秀主演男優賞(中井貴一)を受賞しています。
主人公は、品がなく横暴な総理大臣で、テラスで演説をしていた際、聴衆から投げられた石にあたり入院、記憶喪失になってしまうところから物語が始まるコメディ映画です。
記憶喪失になったことを総理周辺は必死で隠そうとしますが、今までの横暴さが影をひそめ、混乱していた政治も落ち着いてきます。
総理大臣の妻は、とっくに愛想を尽かしていて、秘書官と関係がデキていてそれが雑誌にすっぱ抜かれましたが、生まれ変わった総理大臣が今までの自分は間違っていた、許してくれと謝罪することで円満に解決していきます。
なんとノー天気な政治映画ですが、今の影絵みたいな存在感のない政治家を見ていると、例え横暴でも味のあるリーダーや、女性党首ながら男気?のある野党を国民は期待しているのかな?と思ったり。
いかにも三谷映画で、その内容になにか秘められたものがあるということはなく、めでたしめでたしで幕を閉じるのでした。
★☆☆
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戦場(原題:Battleground) 1949年(日本公開1950年) 米
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
出演者:ヴァン・ジョンソン、ジョン・ホディアク
1944年の大戦末期のヨーロッパ戦線が舞台で、バルジ作戦で大攻勢に出たドイツ軍とベルギー近郊のバストーニュで衝突したアメリカ軍第101空挺師団の小隊が苦戦を強いられつつ、天候が回復し、味方が支援に駆けつけるまで大きな損害を出しながら持ちこたえた「バストーニュの戦い」を描いた作品です。
以前見た「パットン大戦車軍団」のように個人のヒーローを賞賛するようなものではなく、傷つきながらも戦うしかなかった最前線の兵隊達の日々と苦悩、飛び交う砲弾や銃弾など、迫力あるシーンががよく表現されています。
アカデミー賞では脚本賞と撮影賞、ゴールデングローブ賞では助演男優賞と脚本賞に輝いています。
モノクロの映像といい、小隊単位での戦闘ということ、小銃など兵隊たちの装備が同じということで、テレビドラマで人気だった「コンバット!」とよく似た設定の映画です。
ただコンバットは1962年以降に作られたドラマや映画なので、こちらの映画をモチーフにしてヨーロッパ戦線でアメリカ地上部隊の小隊とドイツ陸軍の戦闘を描いたのかも知れません。
補充兵やベテラン兵、牧師や学者など、様々な出身や階層で構成された小隊の個人ひとりひとりの特徴がよく出ていて、なかなか見応えのある映画でした。
ただなぜか最前線で活躍していたはずの黒人兵士がまったく出てこなかったのは不思議です。監督の主義思想かな?
【関連リンク】
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2020年11~12月 48時間PART2/帰って来たふたり(1990年)、レディ・プレイヤー1(2018年)、こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年)、天国は待ってくれる(1943年)
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