リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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ちょっと年末年始進行?のため、時期がずれてしまいましたが、昨年暮れに観た映画の感想です。
人生の特等席 原題:Trouble with the Curve 2012年アメリカ
監督 ロバート・ロレンツ 出演者 クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス
米メジャーリーグ、アトランタブレーブスで有望選手のスカウトマンを長くやっている老齢のベテラン役が主人公で、イーストウッドが扮しています。
その主人公の娘は、母親を亡くしたあとは、全米をスカウトのために放浪する父親から離れて暮らし、現在は都会で弁護士として着々と実績を積み重ねていきますが、年老いた父親を心配して、しばらく休暇を取り、一緒に住むことになります。
娘がまだ幼少の頃には、全米各地をスカウトで回るため、一緒に旅をした楽しい想い出があります。
主人公は老齢のため、目が不自由となってきて、的確な判断がしづらくなってきますが、娘がその目の代わりを買って出て選手の善し悪しを一緒に見極めていきます。
あるとき、別の若いスカウトと、取るべきかどうかで意見が分かれますが、オーナーは若いスカウトマンの軽口を信じて指名することになります。
しかしそれが失敗だったということが、主人公の娘が偶然見つけた名もなき素人投手との対戦により証明されることになります。
ハッピーエンドで、平均的なアメリカ人が好きそうな、心温まる良い映画でした。
★★☆
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メダリオン 英題:The Medallion 2003年香港・アメリカ
監督 ゴードン・チャン 出演者 ジャッキー・チェン、クレア・フォーラニ
ちょっと一昔と言ってよい古い映画ですが、例によってジャッキーが香港とアイルランドで所狭しと暴れ回る映画です。この頃のジャッキーは、キレがよくて気持ちよいですね。
主人公のジャッキーは香港の刑事で、死者を蘇らせることができるという伝説のメダルを狙う犯罪組織を追いかけ、インターポールと協力し、アイルランドまで出向きます。
組織との対決で一度は死にますが、そのメダルのおかげで甦り、さらに強力な肉体パワーを身につけ、同じく一度死んで蘇って力を付けた犯罪組織のボスと対決するという、絵に描いたようなハチャメチャドラマです。
とは言っても、かろうじてまだ40代の頃のジャッキーのいつもながらのちょこまかとした身のこなしと、スタントマンなしの危険な演技などは、見ていても楽しく、脂がのっているエンタメの頂点近くにいた頃と言っても良いでしょう。
ジャッキーも現在はすでに60代となり、最近は危険なスタントというよりも「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(2018年)の老人約で出演したように演技派に転向しつつあるかと思いきや、「ポリス・ストーリー REBORN」(2018年)など今でも派手なアクション俳優は続けています。
ただ、有名俳優として巨大な市場でもある中国本土の影響は避けられず、その政治にも使われ、「弱きを助ける」のではんく「長いものには巻かれろ」的な最近の言動には、各所で批判を浴びているそうです。
★☆☆
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木と市長と文化会館/または七つの偶然 1993年フランス
監督 エリック・ロメール 出演者 パスカル・グレゴリー、アリエル・ドンバール
ちょっと変わった、難解?に感じた映画で、プロローグの後、1章から7章までに分かれ、「もし○○でなかったら」というフランス語独特の「条件法の従属副詞節」を使った構成となっています。
野心のある若い村長が、その村に劇場やプールを備えた立派な文化会館を建設しようと考えます。
しかし、古くからあるお城の景観を壊したくない住民の反発などもあり、なかなか村民の説得がうまくいきません。
村長自身のフィアンセからも計画に賛同を得られず、結果的には、文化会館の構想はつぶされ、その場所には村民の憩いの大きな広場として解放されることになりますが、結局なにが言いたかったのか、よくわからないまま終わってしまいました。
自宅のテレビで映画を見るときは、結構ながら状態で見ることが多く、なかなか集中して見ることができません。
この映画は、ながらで見るには難解で、しっかり集中して見ておけばよかったなとちょっと反省です。
★☆☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
64-ロクヨン前編/後編 2016年 製作コブラピクチャーズ 配給東宝
監督 瀬々敬久 出演 佐藤浩市、永瀬正敏、綾野剛、榮倉奈々
横山秀夫著の小説「64(ロクヨン) 」(2012年)を原作とする刑事ものミステリー映画です。
タイトルの64とは、7日間しかなかった昭和64年を象徴し、その7日間に女児が誘拐され、身代金を奪われた上に殺害されるという残忍な事件が起き、その身代金誘拐殺人事件を警察署内部で「ロクヨン」と名付けています。
事件が起きた当時、世の中は昭和天皇崩御の話題一色で、この事件が大きく注目されることもなく、また報道も少なく、その事件から14年が経ち、まもなく時効を迎えようとしています。
主人公はその時に直接事件の捜査をしていた刑事ですが、現在は警察署の広報室というセクションに異動し、捜査活動からは遠ざかり、記者クラブと警察との険悪な関係の中で苦労しています。
時効が近づき、14年ぶりに主人公は被害者遺族の元を訪ねますが、殺された女児の母親はすでに亡くなり、唯一犯人と電話で話しをした父親は、仕事などすべてを失い、荒れた生活を送っているところを目にします。
そうしたときに、同じ警察署管内で、新たな誘拐事件が発生し、犯人からの要求が、14年前の誘拐事件と同じ内容(指定のデパートのスーツケースに2000万円という身代金)で、ロクヨンが再発した?と警察内部とマスコミが色めき立ちます。
この先は、ミステリーの本題に触れるので、書きませんが、前後半の2部に分かれた長い映画で、主人公が属している広報室と記者クラブのマスコミとのくだらない諍い場面や、主人公の家庭の問題などの部分も多く、ちょっとダレ気味なところもあります。
原作を読んでいないので、映画でその原作を忠実に描いているのかどうかわかりませんが、警察とマスコミとの関係、傲慢な警察上層部など、元事件記者でもあった著者が得意とするところが細かく描かれているのかも知れません。でもそれはいらんだろう~って細かすぎるって気も。
すでに過去のものとなりますが、昭和64年の7日間は、年明け前の昭和63年から昭和天皇のご病気が重篤で、歌舞音曲の自粛ムードが日本全体に蔓延していて、テレビも新聞もそれ一色だったように記憶しています。
今はなき日産セフィーロのテレビCMで、セフィーロに乗った井上陽水が「みなさ~ん、お元気ですかぁ~?」と舌を巻いて喋った言葉が、この時期に失礼だ!という非難を浴び、その音声部分をカットして放送されたのも懐かしい想い出です。
この映画の事件には特に実在モデルはありませんが、そういうタイミングで起きた事故や事件というのは、メディアで大きく取り上げられることもなく、したがって世間で注目されず、目撃者情報なども少なく、犯罪のブラックホールの状態だったろうなと思います。
★★☆
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君の膵臓をたべたい 2017年「君の膵臓をたべたい」製作委員会 配給東宝
監督 月川翔 出演者 北川景子、小栗旬、浜辺美波、北村匠海
住野よる氏の2015年刊の作家デビュー作品を原作とした青春恋愛映画です。
こうした若くて綺麗な女子高生が大病を患い余命幾ばくもないという設定は、片山恭一著の青春恋愛小説「世界の中心で、愛をさけぶ」でも話題となり、ちょっと今すぐに思い出せませんが、その他にもいくつもの作品があって一般的ですが、そうしたシチュエーションは一定の根強い需要があるのでしょう。
映画では高校時代と、現在の12年後が学校を中心に行き来します。主人公が12年後にはその同じ高校で教師をしているという設定です。
甘酸っぱくも切ない二人や友人との関係は、今の高校生にとってはありえねぇーって感じでしょうけど、高校を卒業して10数年経った人にとっては、想い出は美化されているので、自分の高校生活を思い出したりしてこうした映画にベッタリと寄り添えるのでしょう。
いかんせん、それだけに、もう高校生活なんて平安時代か明治維新とも区分できないほど遠い昔の出来事となっている60過ぎのオヤジが見るにはちょっと耐えられないかも知れません。
そんな内容を知らずに見た私が悪うございました。映画自体の出来は今まで大作やヒット作と言われる作品がない監督が手がけたにしてはよくできていると思います。日本アカデミー賞でも優秀作品賞などを受賞していますのでそれは間違いないところです。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
わたしを離さないで 2010年英・米
監督 マーク・ロマネク 出演者 キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド
英国のノーベル賞作家、カズオ・イシグロが2005年に発表した同名のSF小説が原作の映画です。その小説は、4年前の2014年に読んでいます。
11月後半の読書と感想、書評「わたしを離さないで」2014/12/3(水)
この映画以外に、私は見ていませんが、2016年に綾瀬はるか主演で日本に舞台を変えて、テレビドラマ化がされています。
映画は基本的には原作に忠実に作られていて好感が持てます。著者自身が製作総指揮として加わっていた影響があると思われます。
ストーリーは、医療技術が進み、臓器の移植により長生きができるようになった英国の1980~90年代と思われる架空の世界。そこでは健康な臓器を提供するためだけに生まれ、育てられる「提供者」と呼ばれる人達がいます。
その「提供者」のひとりが主人公で、幼いときに一緒に過ごした提供者の仲間との日々、成長してからの提供者同士の短い恋愛、そしてやがて順次臓器提供がおこなわれ、友人や恋人が当たり前のように亡くなっていきます、、、
小説で読んでいると、実感はわかなかったものの、こうして臓器が次々と取り出され身体が弱っていく提供者達を見ていると、わかっていてもむなしく涙が出てきます。
現実の社会でも、お金持ちは多額のお金と引き換えにして、誰かわからない臓器を闇市場で買い移植するというビジネスが、一部の国ではおこなわれています。
その場合の臓器提供者は、合法的な脳死した人からだけでなく、浮浪児や誘拐された被害者、人身売買された人、犯罪者だったりすることもあるそうで、すでに小説のフィクションが現実におこなわれています。
そういう現実味を帯びてきた感のあるSF映画でまったく身震いする怖い話しですが、英国ののどかな田園風景など映像は美しく、決して感情的にはならず、淡々と描かれているのがまた臓器移植の行き着く先と人間の愚かな顛末を考えさせられます。
★★★
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
三度目の殺人 2017年 「三度目の殺人」製作委員会 配給東宝
監督 是枝裕和 出演者 福山雅治、役所広司、広瀬すず
是枝裕和監督と福山雅治のタッグで「そして父になる」以来2作目となる作品で、日本アカデミー賞で最優秀6部門、優秀賞4部門を獲得しています。
「そして父になる」でもそうでしたが、この監督は、決してハッピーエンドや、スカッと事件が解決した明るい結末を示すのではなく、終わった後になにかもやーとした言い様がない後味を残します。
殺人犯人役に役所広司が、国選で弁護士に就いた主人公のエリート弁護士役の福山雅治を混乱の極みに追いやっていきます。
30年前にも強盗殺人を犯し、出所してからの2度目の殺人ということで、死刑は免れない状況で、犯人は供述をコロコロと変えていきます。
その理由を調べていくと、被害者の娘(広瀬すず)との関係が見え隠れし、被害者は殺されて当然というムードになっていきますが、果たしてその真実は、、、
不思議なのは、役所広司演じる犯人は、今回の殺人を入れて2度の殺人を犯したことになりますが、タイトルの「三度目の殺人」とは、どういうことなのか?、そして、本当に殺害したのはこの犯人なのか?、節々に登場する十字架やそのイメージはなにを象徴しているのか?など、見る人に挑戦するかのように疑問を残したまま映画は終わります。
と、まぁなにか不思議なストーリーで、こうした見る人にモヤモヤを残して終わるというのは、それがネットなどで拡散し、論争が拡がっていくという最近の新たな作戦なのかも知れません。
個人的には、「なにか見落としていたか?」と不安になり、あまり嬉しくはないですが、こういうのがウケるのも、なにか霧がかかって先が見えない最近の社会を象徴しているのかもですね。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
何がジェーンに起こったか? (原題:What Ever Happened to Baby Jane?)1962年米国
監督 ロバート・アルドリッチ 出演者 ベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード
主演の二人は1930年代~40年代に人気だった女優で、二人とも晩年の60歳近くになってこの映画で姉妹役として初共演と話題になった、ミステリー&サスペンス映画です。
映画の中で妹は子役時代に「Baby Jane」と呼ばれ大ブレークし、大人気となりますが、大人になってからは売れない大根役者に成り下がり、子供時代は地味だった姉が、演技力で大女優となります。
しかしその姉は人気絶頂期に交通事故で下半身不随となり、晩年を精神に異常を抱えている妹とともに暮らしています。その交通事故は妹が姉の成功を嫉妬し、殺そうと思って起こしたものだと噂が立ちます。
その姉妹が憎しみ合った晩年の生活と、そこで起きる様々なことは、当時流行だったヒッチコックのサイコ調の雰囲気が漂います。
この大女優二人、実生活の場でもあまり仲良くなかったみたいで、妹役の女優だけがアカデミー主演女優賞にノミネートされると、姉役の女優は受賞反対運動を起こすという騒動まで起きています。
それはさておき、妹が精神を病んだ理由と、姉の交通事故に関係があったことが最後になってわかるという仕掛けです。
若い当時は可憐で美しかった元人気大女優が、髪の毛を振り乱し、狂気の精神異常を演じるというのは衝撃だったでしょう。
ま、なんというか、古いですけど、見応えのある良い映画でした。
★★☆
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子供の頃に好きだった、よく見ていた連載漫画や、テレビアニメ、テレビドラマシリーズを覚え書きとして書いておきます。
1957年生まれなので、子供時代(小学生~中学生)時代というと、1963年~1972年頃に流行ったものだけ限定です。また漫画とアニメ等がかぶっているものはどちらか主だったほうに記載してます。
■漫画
おそ松くん 1962年~1969年 アニメ(第1期)1966年~1967年
サブマリン707 1963年~1965年
伊賀の影丸 1961年~1966年
紫電改のタカ 1963年~1965年
カムイ伝 1964年~1971年
カムイ外伝 1965年~1967年 アニメ忍風カムイ外伝(第1期)1969年
巨人の星 1966年~1971年 アニメ1968年~1971年
もーれつア太郎 1967年~1970年 アニメ(第1期)1969年~1970年
あかつき戦闘隊 1968年~1969年
あしたのジョー 1968年~1973年 アニメ(第1期)1970年~1971年
ハレンチ学園 1968年~1972年
男一匹ガキ大将 1968年~1973年 アニメ1969年~1970年
男どアホウ甲子園 1970年~1975年 アニメ1970年から1971年
男おいどん 1971年~1973年
■テレビアニメ
鉄腕アトム 1963年~1966年
狼少年ケン 1963年~1965年
エイトマン 1963年~1964年
鉄人28号 1963年~1966年
ビッグX 1964年~1965年
0戦はやと 1964年
ジャングル大帝 1965年~1966年
オバケのQ太郎 1965年~1967年
W3(ワンダースリー) 1965年~1966年
スーパージェッター 1965年~1967年
宇宙少年ソラン 1965年~1967年
サイボーグ009 1966年~1968年
ハリスの旋風 1966年~1967年
パーマン 1967年
冒険ガボテン島 1967年
マッハGoGoGo 1967年~1968年
サスケ 1968年~1969年
妖怪人間ベム 1968年~1969年
ゲゲゲの鬼太郎 1968年~1969年(第1期)
タイガーマスク 1969年~1971年
サザエさん 1969年~
いなかっぺ大将 1970年~1971年
アニメンタリー 決断 1971年
天才バカボン 1971年~1972年 漫画1967年~2006年
■テレビドラマ(特撮)
忍者部隊月光 1964年~1966年
忍者ハットリくん 1966年
マグマ大使 1966年~1967年
ウルトラシリーズ
ウルトラQ 1966年
ウルトラマン 1966年~1967年
ウルトラセブン 1967年~1968年
仮面の忍者 赤影 1967年~1968年
■テレビドラマ
七人の刑事 1961年~1969年
ゼロ戦黒雲隊 1964年~1965年
青春とはなんだ 1965年~1966年
ザ・ガードマン 1965年~1971年
これが青春だ 1966年~1967年
いじわるばあさん 1967年~1969年 漫画1966年~1971年
でっかい青春 1967年~1968年
キーハンター 1968年~1973年
柔道一直線 1969年~1971年
おれは男だ! 1971年~1972年
太陽に吠えろ! 1972年~1986年
■外国テレビドラマ
ローハイド 1959年~1965年
コンバット! 1962年~1967年
逃亡者 1964年~1967年
かわいい魔女ジニー 1965年~1970年
0011ナポレオン・ソロ 1965年~1970年
タイムトンネル 1966年~1967年
宇宙大作戦 1966年~1969年
逃げろや逃げろ! 1966年~1967年
ターザン 1966年~1968年
スパイ大作戦 1966年~1973年
鬼警部アイアンサイド 1967年~1975年
グリーン・ホーネット 1967年
刑事コロンボ 1972年~1979年
■(特撮)人形劇
チロリン村とくるみの木 1956年~1964年
海底大戦争 1964年~1965年
ひょっこりひょうたん島 1964年~1969年
サンダーバード 1966年~1968年
キャプテン・スカーレット 1968年
掲載・放映されていた時期(期間)を視覚でわかるようにしてみました。
この1960年代はよく漫画もテレビも見ていたんだなと思われますが、5歳離れた兄がいたので、漫画はそのお下がりの恩恵に預かったり、今では聞かなくなりましたが、その当時には毎週雑誌や週刊誌などを定期的に配達してくれるレンタル配本サービス(1週間ごとに数冊を交換する)があり、それも利用できました。なので、自分のお小遣いで買って読んでいたわけではありません。
テレビシリーズでは、長いものは何年か続くものもありますが、ウルトラQやグリーン・ホーネットのように半年の1クールで終わるものもありました。
またアニメやドラマについては、放送終了後しばらく経ってから再放送が夕方ぐらいに平日は連日放送されていて、それを見ていた可能性もあります。リアルタイムで見ていたか、再放送で見ていたかについてはあやふやです。
今でも強く印象に残っているのは、定番ですが漫画では「巨人の星」と「あしたのジョー」。このふたつは、絵が簡素化されたアニメよりもよりリアリティのある劇画タッチで描かれていた漫画のほうがより迫力があります。
アニメでは、冒険心をかき立てられた「冒険ガボテン島」と、流星号にあこがれた「スーパージェッター」、同様にマッハ号が格好よかった「マッハGoGoGo」、その後、再放送で何度も見た「タイガーマスク」など。
テレビドラマ(国内)では、特撮ものでは「ウルトラシリーズ」と「マグマ大使」が、それ以外では毎週欠かさずに見ていた「キーハンター」、再放送を見ることが多かったと思いますが「青春とはなんだ」「これが青春だ」「でっかい青春」の青春シリーズなど。
外国のテレビドラマシリーズでは、バーバラ・イーデンのアラビア風衣装が印象深い「かわいい魔女ジニー」、ブリヂストンが提供していた記憶がある「ターザン」、毎週ドキドキものの「タイムトンネル」、車椅子の警部が主人公という変わったドラマの「鬼警部アイアンサイド」などは毎週楽しみに見ていました。しかし同時期に人気だった「奥様は魔女」はなぜかほとんど見たことがありません。
こうして日米のテレビ番組を見ると、SFでもコメディでもお金をかけて大がかりなセットやロケをして実写版の番組を制作できたアメリカと、予算もロケ場所もなく、ミニチュアを使った特撮ものやアニメに集中していた日本の違いがあり、そのおかげで日本のアニメや特撮映画が世界的に有名になったのかも知れません。
アメリカの古いアニメやドラマは数多くリメークされていますが、日本のアニメやドラマのリメークというのは極めて少ないような気がします。どうしてなんでしょうかね?
確かに「巨人の星」や「あしたのジョー」をリメークしても、普通にあったしごきや今では有害とされているウサギ跳び、戦後の混乱期だからこそだった孤児の集団万引き、少年鑑別所での壮絶なリンチなど、死語となってきたハングリー精神や、今の社会では違法やパワハラ、社会問題となってしまうってこともあるでしょうけど、、、
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甘い生活(原題:La dolce vita) 1960年 イタリア
監督 フェデリコ・フェリーニ
出演者 マルチェロ・マストロヤンニ、アニタ・エクバーグ
イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作とも言える作品で、カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞した作品です。
よくわからないことですが、当時のお洒落なイタリア上流社会を象徴的に描いてちょっと茶化したような話しで、ゴシップ記事を追いかける記者のイケメン男優マストロヤンニが例によってモテモテで、複数の美女のあいだで浮名を流しているという物語で、やっぱりよくわかりません。
1953年のローマの休日でもそうでしたが、ローマ市内の名所旧跡が随所に出てきて、観光局としては大いにありがたかったでしょう。その時代の街を記録しておくというのは、日本の古い映画でもそうですが、当時の香りすら漂ってきそうなロケの映像は貴重です。
と、同時に芸能人を追いかけるゴシップ記者達の奮闘は、この頃から現代まで60年近くなにも変わっていないなという感想です。それを求める雑誌や新聞の読者達が変わらないから、当然記者達も変わらないのでしょうけど。
古い映画を見ると、それを今と比較して楽しめるというメリットがあることが今回よくわかりました。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
フューリー(原題:Fury) 2014年 米・英
監督 デヴィッド・エアー
出演者 ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ
もう4年も前になりますが、この映画の宣伝をテレビで見たときに、迫力のある映画館でみたいなと思いつつ、行けなかった作品ですが、無念にも小さなテレビで見ることになりました。
タイトルのフューリーとは直訳すると「怒り」という意味ですが、第二次大戦中にアフリカ戦線から、その後ノルマンディー上陸を経て、ドイツ本国へと進撃するブラッド・ピットが率いるM4戦車に付けられたニックネームです。
ドイツ陸軍が誇る当時世界最強のティーガーI戦車との壮絶な一騎打ちとか、アクションシーンが満載で、134分という長めの映画にかかわらず、あっという間に終わってしまったという感じです。
いや凄まじいです。人間の上半身が砲弾でバッサリと吹き飛ばされたり、ブルトーザーで死体の山をまとめて大きな穴に埋めるとか、残酷シーンが満載です。って言うかこれでも実際の戦場の悲惨さと比べるとどうってこともないのでしょうけど。
戦車を主役級にした映画というのはアメリカ人が大好きで、古くから「パットン大戦車軍団」「バルジ大作戦」などなどあり、日本では「ガールズ&パンツァー」のおかげで戦車にやたらと詳しい人達も増殖しています。
BSの深夜に放送されている「世田谷ベース」でも、所ジョージが1時間の番組のほとんどを使って、戦車模型のこだわりをチクチク喋っていたりするのもよく見ます。
そういえば、太平洋戦争時代、戦闘機や戦艦、空母、潜水艦などには世界トップクラスの性能を誇るものがあったのに、戦車に至っては、欧米各国に大きく劣るものしかなかったのには意外な感じがします。
当時の同盟国ドイツには世界最高の戦車があったのに、その技術が得られなかったのは不思議です。
現在ではそれなりの性能をもつ戦車を作り、志願者の定員割れが続いているらしい陸上自衛隊にとっては、これぞとばかりに、あちこち人が集まるところに持ち込んで、PRに余念がありません。
日本でも、10式戦車対中国の99式戦車のガチバトルをCG映画で作ってみるとかすれば面白そうなんだけど、国際問題になりかねないので、せいぜい、映画「シン・ゴジラ」で、多摩川土手から、「ゴジラを都内には入れるな!」と川崎市に向けてぶっ放すぐらいでしかありません。
潜水艦映画も好きですが、こうした戦車映画も非日常的で、現代の生活とかにはまったく役には立ちませんが、思わぬ発見などもあって、楽しめます。
★★★
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢 2014年 製作:WIT STUDIO
監督:荒木哲郎
劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼 2015年 製作:WIT STUDIO
監督:荒木哲郎
劇場版「進撃の巨人」Season2-覚醒の咆哮 2018年 製作:WIT STUDIO
総監督:荒木哲郎、監督:肥塚正史
漫画家の諫山創氏が別冊少年マガジンに連載している漫画を原作とし、テレビアニメが作られ、そのシリーズの第1話から第13話までの総集編として劇場版映画「前編 紅蓮の弓矢」、第14話から第25話までの総集編として「後編 自由の翼」として再構成されています。
さらに2017年4月から同年6月まで放映された第2期(Season 2)が、「劇場版 進撃の巨人 Season2 覚醒の咆哮」として制作されています。
今回とりあえず見たのは、その中の「劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢」だけです。これを書くまでに残りに二つも見る予定でしたが、いろいろと野暮用があり、間に合いませんでした。
ま、感想については、ひとつ見たらそれでいいでしょう。
あえてストーリーは書くまでもないと思いますが、謎の巨人達と巨人達の侵入を防ぐ城郭都市で身を守ろうとする人間との戦いを描いた、とんでもSF漫画ですが、見ているとこれが滅法面白いのです。なぜなんでしょうかね?
主人公の母親や友人が侵入してきた巨人に捕獲され食べられたりする残酷シーンもありますが、漫画や小説などではおなじみになっている若い戦闘員が様々な経験を積んで成長していき、仲間とともに悪を退治、駆逐していくというストーリーです。
この漫画やアニメがこれほどまでに人気が出るとは最初は誰も思っていなかったと思われます。
設定が飛び抜けていて、現実感もなく、かといって人気のロボット兵器が出てくるわけでも、宇宙人が攻めてくるわけでもない、まったく今までにはなかった新しい世界観で起きている想像の産物です。
個人的には、まぁ楽しめましたけど、やはりこうした荒唐無稽なストーリーは、頭が柔軟で、何でも受け入れることが出来る若い人が見て楽しむものなんだろうなという感想は持ちました。
★★☆
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主として、テレビで放映された映画を録画視聴した感想です。
そういえば最近映画館へ行けてないな~
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幕末太陽傳|きみに読む物語|パシフィック・リム|家族はつらいよ2|岸辺の旅
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幕末太陽傳 1957年(昭和32年)日活
監督 川島雄三 出演者 フランキー堺、左幸子、南田洋子、石原裕次郎
シリアルな場面も多く、一概にコメディとも言い難い内容で、まるで劇場でお芝居を見るような感じの映画で、61年前、私の生まれた年に公開されました。
主演は当時日活では飛ぶ鳥を落とす勢いがあった石原裕次郎ではなく、ベテランコメディ役者のフランキー堺で、舞台は品川にある遊郭相模屋です。
その裕次郎は実在する高杉晋作を、同じく人気のあった小林旭は久坂玄瑞を演じ、相模屋に逗留して、密談をする攘夷派武士を演じています。
お金を持たずに遊郭に泊まった主人公ですが、口八丁手八丁で、借金の形に小間使いをしながら、遊郭の中で様々な問題を手早く解決していき、店のものから重宝がられます。
その中で常連の客で尊王攘夷派の武士たちとも渡りをつけ、幕末の幕府派と攘夷派の争いにも巻き込まれていきそうになりますが、そこは世渡りが上手い主人公の機転で争いをうまく収めておきますが、同時に悪い風邪にかかって徐々に弱っていきます。
良きにも悪きにも主演のフランキー堺の演技と、それをうまく引き出した監督の川島雄三の代表作と言うことで、60年以上前の作品とは思えないぐらいの完成度の高さを感じました。
ただ、今の展開が早いスピード時代にはちょっと冗長に感じるところがあるのは、時代的に言っても仕方がないのでしょうね。
★★☆
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きみに読む物語(原題:The Notebook) 2004年 米
監督 ニック・カサヴェテス 出演者 ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス
原作はニコラス・スパークスの1996年発表の小説です。
なかなか深い内容で、見ていると次第に最後の展開が見えてきますが、ここではそれに触れないようにするのがマナーだと思いますので書きません。
老人医療施設に入院している認知症を患っている老女に、老人の男性が物語を聞かせてあげています。その老女は記憶が曖昧ながらも、その朗読が好きで、毎回楽しみにしています。
場面は60年ほど前のアメリカに変わり、若い男女が知り合い、デートを重ねますが、家柄の違いから女性の両親からは交際を反対され、同時に男性は戦争のため徴兵されて戦地へ赴きます。
戦地から男性は毎日1年間手紙を書き続けますが、1通も返事が返ってきません。
戦争が終わり、男性は無事に帰還しましたが、相手の女性はすでに家柄が良いエリート弁護士と結婚していています。
男性は帰国後に、その女性と初めて抱き合った古い空き家を買い取り、そこをひとりで修復していきます。
彼女は、母親が隠してきた男性からの開封されていない365通の古い手紙を見つけ、男性の元へ走ります。
と、まぁ一種、よくある恋愛映画ですが、家柄の違いと戦争が仲を引き裂いた悲劇の若い男女が、大人になってからよりが戻って熱く燃え上がるというお約束のパターン。
映画の出来としては悪くないですが、ちょっとこういうパターンは普通すぎて食傷気味かな。
★★☆
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パシフィック・リム(原題:Pacific Rim) 2013年 米
監督 ギレルモ・デル・トロ 出演者 チャーリー・ハナム、菊地凛子
ハリウッドで実写版の怪獣映画、戦闘ロボット映画を作るとこうなるという見本のような映画です。
しかも怪獣の発音は日本語と同じで「KAIJU」となります。日本の怪獣文化と人型巨大戦闘ロボット文化を大いにリスペクトしてくれています。
ストーリーは、深海に異界とつながる裂け目(ブリーチ)ができて、そこから次々といろいろな怪獣が現れてきます。
地球側も負けずに、ガンダムチックな怪獣迎撃用の巨人兵器イェーガーを各国が開発・製造し、対応していきますが、やがて、際限なく莫大なコストがかかるのと、効果も限定的として予算を打ち切られてしまいます。
現れる怪獣はますます強力、凶暴となり、防衛側は新たに組織を作り、各地から優秀なエンジニアや巨人兵器のパイロットを集め、深海の裂け目を核爆発させて閉じてしまおうとプランを画策します。
なかなかCGも本格的で、大きな画面(スクリーン)で見ると迫力があって楽しいでしょうね。残念ながら私は小さな画面で録画ビデオ鑑賞でしたが、、、
菊地凛子は主人公を助ける新人パイロット役で、過去に家族を怪獣に殺されてしまう過去をもち、その記憶に出てくる子供の頃が芦田愛菜だったりして、ちょっと笑います。笑ってはいけないシーンなのですけどね。
★★☆
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家族はつらいよ2 2017年 「家族はつらいよ2」製作委員会
監督 山田洋次 出演者 橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優
昨年、シリーズ第1作目の「家族はつらいよ(最近見た映画) 」を見ています。
こちらはその第2弾で、すでに現在第3作目「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」が公開されています。寅さんシリーズと同様、毎年1作という流れかな。
1作目は「熟年離婚」が主なテーマでしたが、今回のテーマは「無縁社会」で、団塊世代と思われるリタイヤした主人公は、長男夫婦と同居して悠々自適の生活ですが、ある日高校生時代にサッカー部で一緒にプレイしていた同級生とバッタリ出会います。
その同級生は、資産家の息子で、同級生の中でもとびきりの美人と結婚していましたが、その後事業は失敗し、妻とも離婚。現在は安アパートにひとりで住み、道路工事現場で交通誘導員として働いています。
その同級生を励まそうと、飲み会に誘い、そのまま自宅へ泊めるのですが、なんとそこで亡くなってしまいます。
身寄りがないので、葬儀には誰も参列しない状況でしたが、同級生や主人公の家族が温かく見守るという流れです。
その他にも、高齢者の免許証返納問題など、時代に沿った話題が盛り込まれ、時代を反映していてリアリティがあります。
しかし、主人公は横浜の住宅地に二世帯同居が出来るそれなりに大きな家を構え、所得がありそうな商社勤めの長男と専業主婦の妻、二人の孫と同居し、家族会議と称してすぐに集まってくる、ピアノ調律師の次男(妻夫木聡)と看護師として働く妻(蒼井優)や、税理士として働く妹夫婦達と、すべてにこれほどまでに恵まれた家族って果たしてどれほどあるのかなぁ~ってちょっと考えさせられたりしました。
★★★
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岸辺の旅 2015年 「岸辺の旅」製作委員会
監督 黒沢清 出演者 浅野忠信、深津絵里、柄本明、蒼井優
湯本香樹実の小説が原作で、小説ではよく使われる幽霊ネタで、現実感に乏しくやや食傷気味です。
実は原作は読んでなく、映画についても知識がなく、有名な山田太一のドラマ「岸辺のアルバム」のリメーク?とか勝手に解釈していましたが、全然違っていました。
「岸辺のアルバム」の岸辺は多摩川の岸辺ですが、こちらの岸辺は三途の川の岸辺ということでしょうか。
そういえば、私も数年前に三途の川を渡ってきました。どうでもいいことですが。
3年前に失踪して行方不明になっていた夫が、突然妻の元に現れます。すでに死んでいることがわかりますが、その死んだ夫の希望で失踪後にたどった道を一緒に出かけることになります。
まず夫が住み込みで働いていたという新聞販売店では、そこの店主としばらく一緒に生活をしますが、その店主もすでに亡き人で、やがては成仏して消えてしまいます。
その他、定食屋だったり、農村での私塾だったりと一緒に歩きますが、やがてその終末へと近づいていくというストーリー。
会話は少なく、主人公の夫婦の演技で喜怒哀楽を表現しようという試みは良いのですが、なかなか死生観というか、現実的ではない成仏できずにさまよっている幽霊の存在とか、わかりにくい面もあります。
個人的には、原作を忠実に再現しようとしたのかどうかわかりませんが、映像としては物足りなく、あまり集中できず好きになれなかった映画です。
★☆☆
【関連リンク】
1194 秘密 THE SECRET 2007年フランス、山の音 1954年東宝、君の名は。 2016年配給東宝
1180 ミリオンダラー・ベイビー 2004年、映画女優 1987年、HERO 2015年、ジャッカル 1997年、図書館戦争 THE LAST MISSION 2015年
1172 男性の好きなスポーツ 1964年、スターリングラード 2001年、誘う女 1995年、紙の月 2014年
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