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ちょっと年末年始進行?のため、時期がずれてしまいましたが、昨年暮れに観た映画の感想です。


人生の特等席 原題:Trouble with the Curve 2012年アメリカ
監督 ロバート・ロレンツ 出演者 クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス

米メジャーリーグ、アトランタブレーブスで有望選手のスカウトマンを長くやっている老齢のベテラン役が主人公で、イーストウッドが扮しています。

その主人公の娘は、母親を亡くしたあとは、全米をスカウトのために放浪する父親から離れて暮らし、現在は都会で弁護士として着々と実績を積み重ねていきますが、年老いた父親を心配して、しばらく休暇を取り、一緒に住むことになります。

娘がまだ幼少の頃には、全米各地をスカウトで回るため、一緒に旅をした楽しい想い出があります。

主人公は老齢のため、目が不自由となってきて、的確な判断がしづらくなってきますが、娘がその目の代わりを買って出て選手の善し悪しを一緒に見極めていきます。

あるとき、別の若いスカウトと、取るべきかどうかで意見が分かれますが、オーナーは若いスカウトマンの軽口を信じて指名することになります。

しかしそれが失敗だったということが、主人公の娘が偶然見つけた名もなき素人投手との対戦により証明されることになります。

ハッピーエンドで、平均的なアメリカ人が好きそうな、心温まる良い映画でした。

★★☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

メダリオン 英題:The Medallion 2003年香港・アメリカ
監督 ゴードン・チャン 出演者 ジャッキー・チェン、クレア・フォーラニ

ちょっと一昔と言ってよい古い映画ですが、例によってジャッキーが香港とアイルランドで所狭しと暴れ回る映画です。この頃のジャッキーは、キレがよくて気持ちよいですね。

主人公のジャッキーは香港の刑事で、死者を蘇らせることができるという伝説のメダルを狙う犯罪組織を追いかけ、インターポールと協力し、アイルランドまで出向きます。

組織との対決で一度は死にますが、そのメダルのおかげで甦り、さらに強力な肉体パワーを身につけ、同じく一度死んで蘇って力を付けた犯罪組織のボスと対決するという、絵に描いたようなハチャメチャドラマです。

とは言っても、かろうじてまだ40代の頃のジャッキーのいつもながらのちょこまかとした身のこなしと、スタントマンなしの危険な演技などは、見ていても楽しく、脂がのっているエンタメの頂点近くにいた頃と言っても良いでしょう。

ジャッキーも現在はすでに60代となり、最近は危険なスタントというよりも「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(2018年)の老人約で出演したように演技派に転向しつつあるかと思いきや、「ポリス・ストーリー REBORN」(2018年)など今でも派手なアクション俳優は続けています。

ただ、有名俳優として巨大な市場でもある中国本土の影響は避けられず、その政治にも使われ、「弱きを助ける」のではんく「長いものには巻かれろ」的な最近の言動には、各所で批判を浴びているそうです。

★☆☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

木と市長と文化会館/または七つの偶然  1993年フランス
監督 エリック・ロメール 出演者 パスカル・グレゴリー、アリエル・ドンバール

ちょっと変わった、難解?に感じた映画で、プロローグの後、1章から7章までに分かれ、「もし○○でなかったら」というフランス語独特の「条件法の従属副詞節」を使った構成となっています。

野心のある若い村長が、その村に劇場やプールを備えた立派な文化会館を建設しようと考えます。

しかし、古くからあるお城の景観を壊したくない住民の反発などもあり、なかなか村民の説得がうまくいきません。

村長自身のフィアンセからも計画に賛同を得られず、結果的には、文化会館の構想はつぶされ、その場所には村民の憩いの大きな広場として解放されることになりますが、結局なにが言いたかったのか、よくわからないまま終わってしまいました。

自宅のテレビで映画を見るときは、結構ながら状態で見ることが多く、なかなか集中して見ることができません。

この映画は、ながらで見るには難解で、しっかり集中して見ておけばよかったなとちょっと反省です。

★☆☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

64-ロクヨン前編/後編 2016年 製作コブラピクチャーズ 配給東宝
監督 瀬々敬久 出演 佐藤浩市、永瀬正敏、綾野剛、榮倉奈々

横山秀夫著の小説「64(ロクヨン) 」(2012年)を原作とする刑事ものミステリー映画です。

タイトルの64とは、7日間しかなかった昭和64年を象徴し、その7日間に女児が誘拐され、身代金を奪われた上に殺害されるという残忍な事件が起き、その身代金誘拐殺人事件を警察署内部で「ロクヨン」と名付けています。

事件が起きた当時、世の中は昭和天皇崩御の話題一色で、この事件が大きく注目されることもなく、また報道も少なく、その事件から14年が経ち、まもなく時効を迎えようとしています。

主人公はその時に直接事件の捜査をしていた刑事ですが、現在は警察署の広報室というセクションに異動し、捜査活動からは遠ざかり、記者クラブと警察との険悪な関係の中で苦労しています。

時効が近づき、14年ぶりに主人公は被害者遺族の元を訪ねますが、殺された女児の母親はすでに亡くなり、唯一犯人と電話で話しをした父親は、仕事などすべてを失い、荒れた生活を送っているところを目にします。

そうしたときに、同じ警察署管内で、新たな誘拐事件が発生し、犯人からの要求が、14年前の誘拐事件と同じ内容(指定のデパートのスーツケースに2000万円という身代金)で、ロクヨンが再発した?と警察内部とマスコミが色めき立ちます。

この先は、ミステリーの本題に触れるので、書きませんが、前後半の2部に分かれた長い映画で、主人公が属している広報室と記者クラブのマスコミとのくだらない諍い場面や、主人公の家庭の問題などの部分も多く、ちょっとダレ気味なところもあります。

原作を読んでいないので、映画でその原作を忠実に描いているのかどうかわかりませんが、警察とマスコミとの関係、傲慢な警察上層部など、元事件記者でもあった著者が得意とするところが細かく描かれているのかも知れません。でもそれはいらんだろう~って細かすぎるって気も。

すでに過去のものとなりますが、昭和64年の7日間は、年明け前の昭和63年から昭和天皇のご病気が重篤で、歌舞音曲の自粛ムードが日本全体に蔓延していて、テレビも新聞もそれ一色だったように記憶しています。

今はなき日産セフィーロのテレビCMで、セフィーロに乗った井上陽水が「みなさ~ん、お元気ですかぁ~?」と舌を巻いて喋った言葉が、この時期に失礼だ!という非難を浴び、その音声部分をカットして放送されたのも懐かしい想い出です。

この映画の事件には特に実在モデルはありませんが、そういうタイミングで起きた事故や事件というのは、メディアで大きく取り上げられることもなく、したがって世間で注目されず、目撃者情報なども少なく、犯罪のブラックホールの状態だったろうなと思います。

★★☆


【関連リンク】
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