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彼女のいない飛行機 (集英社文庫) ミシェル・ビュッシ

2015年に文庫が発刊された、フランス人著者の長編ミステリー小説です。この作品が大ヒットし、その後「黒い睡蓮」(2017年)も各種の賞を得るなど活躍されています。

650ページを超える大作ですが、ストーリーは、1980年に飛行機事故で唯一生き残った赤ちゃんはいったい誰の子か?という、DNA検査が発達している現代ではなしえないミステリーとなっています。

トルコ発の旅客機に偶然乗り合わせた二人の乳児がいて、「奇跡の赤ちゃん」と言われた旅客機事故機のそばで見つかった乳児はどちらの子(遺児)ということで、双方の遺族の祖父母が激しく対立します。

その双方の祖父母は対称的で、一方は大金持ち、一方は古いワゴンを改造して食べ物を売り歩く貧しい家庭。

裁判になって、勝ったのは貧しい祖父母の孫だと決まり、その乳児がフランスの成年となる18歳となり、それまでの期間、金持ち夫婦に依頼された私立探偵が、DNA検査までおこなっても結果が判明しないということで、とうとう自殺を決意していたところ、その理由に気がつくことになります。

主人公は、その乳児の兄とされる男性で、妹でありながら、恋愛感情を持ってしまい、本当に妹なのか?ということに悩みます。

結果は書きませんが、途中でなんとなくわかりました。もちろんそのような偶然や、行動ができるはずもなく、現実的ではないという前提ですが。

とにかく長い小説ですが、ミステリーなのでどこに謎が隠されていないかと、しっかりと読み込むより、サラッと読み進めていくのをお勧めします。

謎がどこかに隠されているというようなものではなく、調べていく内に、新たな発見が、、、ってことですので、過去の発言や行動にこだわらなくてもよく、淡々と読めば良いです。

★★☆

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残された者たち (集英社文庫) 小野正嗣

2015年に「九年前の祈り」(2014年刊)で芥川賞を受賞された著者の、受賞後すぐの2015年に文庫で刊行された小説です。初出は2011年の雑誌「すばる」です。

なにかタイトルにひかれた面がありますが、思っていたような内容ではなく、かつては漁村だった限界集落に住む家族と、そこに住むひとりの小学生と教員とのふれあい、家族模様、隣の集落から通ってくるようになったアジア系外国人の子供など、現在進行中とも思える日本の寒村を抽象的に描いた作品です。

すでに人口の2%を超えるようになった外国人ですが、すでに北海道のニセコ町や東京都新宿区は住人の外国人比率が12%を超えていて、ここはどこの国?と思える環境になりつつありますが、今後は仕事は豊富だけど住みにくく生活費も高い都会より、若い人が不足している地方へ流れていく外国人が多そうな気がします。

そうした環境をこの小説では描いていますが、もうすでに外国人というレッテルはもう地方においてもなきに等しい感じがします。

そのうち、日本人が誰もいなくなった村や町に、外国人が集まってきて外国人だけの村や町を作るっていうことが起きるのかもしれません。

その場合、この小説にも出てくるように、まるで治外法権のような、「無免許当たり前、誰に迷惑をかけているわけでもない」というようなことになるのでしょうか。

★☆☆

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国境(上・下) (文春文庫)  黒川博行

2001年に単行本が発刊され、その後2003年に講談社から文庫版発刊、さらに2014年に文藝文春からも文庫版が発刊されています。この著者の作品は、過去に「暗礁」(2005年)を2008年に読んでいます。

この長編小説は、1997年からスタートしている「疫病神シリーズ」の第2弾の作品で、ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮が主人公です。

このシリーズは不定期に続いていて、最新では昨年2018年に第7作目の「泥濘」が発刊されていることからすると、なかなかの人気シリーズなんですね。知りませんでした。

この小説で出てくる北朝鮮は、2001年当時の状況ですが、現在2019年と比べてもほとんど変わりはなさそうで、そのことが、日朝間の関係と北朝鮮の国内情勢を表している感じがします。

日本国内で詐欺に遭った暴力団や、仲介した中古建設機器販売会社から脅され、詐欺師を追って北朝鮮に侵入しますが、様々なアクシデントもあり、その緊張感が半端なく伝わってきます。なんにしろ、密航で捕まったら処刑されそうな国ですからね。

強面で古い時代のヤクザらしいヤクザのイケイケ桑原と、喧嘩にはめっぽう弱そうな自営の建設コンサルタントの二ノ宮のコンビは、映像化にも向きそうで、2015年にBSの連続ドラマとしてシリーズ1作目「疫病神」と第5作目の「破門」が、2017年には「破門 ふたりのヤクビョーガミ」というタイトルで映画化されています。

こうした、性格などが違った、動と静、または陰と陽のふたりの男性を主人公としたドラマは多いですね。古くは、「傷だらけの天使」「俺たちの勲章」「あぶない刑事」、最近では「まほろ駅前多田便利軒」「相棒」などなど。

但し、この「国境」に関しては、話しの半分が北朝鮮国内の設定だけに、ドラマや映画化にはロケ地などモロモロとお金もかかりそうで、政治的にもトラブルが起きそうで厳しいでしょう。

ストーリーもよく考えられていて、北朝鮮の国内状況、密航方法などもどこっまで創作かはわかりませんが、よくできていて、スリル満点です。

久しぶりに、ドキドキするハードボイルド小説?を読んだって気がします。

★★★

著者別読書感想(黒川博行)

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残念な人のお金の習慣 (青春新書プレイブックス) 山崎将志

2011年12月に発刊された新書です。著者はアクセンチュア出身のビジネスコンサルという、掃いて捨てるほどいそうな経歴の方です(失礼)。

情けないことに、2016年にも買って読んでいました。が、最後までそれに気がつきませんでした。

2016年7月後半の読書と感想、書評「残念な人のお金の習慣」

この著者の本では、その他に「残念な人の思考法」を読んでいます。

2010年9月前半の読書「残念な人の思考法」

感想は上記を読んでいただくとして、[お金の習慣」という点では、もうなにをするにしても手遅れな年齢になってしまいましたが、過去を振り返って客観的に自己分析すると、稼ぐ力は100点満点中80点を取れたと思いますが、使い方については40点ぐらいだったかなと最近考えるようになりました。

そのうちダメダメだった「残念な使い方」の話しをブログに書いておこうと思いますが、こうした経験は、その時代、そのタイミング、健康状態や気持ちの余裕、家族や家庭の事情など多くのことが複雑に絡み合っておこなわれるもので、それが反面教師になるかというと、たぶんなりません。

つまり、お金の習慣というのは、その時代やライフスタイル、彼女や配偶者、親兄弟など様々な要因で一人一人変わってくるものじゃないかなというのが実感です。

そして、例え外から見れば「バカな使い方している」と思っても、使っている本人は案外ハッピーなのかも知れません。それは外からはまずわかりません。

★★☆

【関連リンク】
 7月後半の読書 占星術殺人事件、ソクラテスの妻、我が家の問題、「日本の四季」がなくなる日 連鎖する異常気象
 7月前半の読書 俘虜記、地層捜査、定年後7年目のリアル、私の家では何も起こらない、社会を変えるには
 6月後半 湿地、偶然のチカラ、よるのふくらみ、転々、遠くの声に耳を澄ませて



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