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マクドナルドの定番メニューのビッグマックは私も好きで、中高生(70年代)の頃は行くと必ず注文していた気がします。

その頃にはハンバーガーのメニューが、ハンバーガーとチーズバーガー、ビッグマック、フィレオフィッシュの4種類しかなく、その中から選ぶとすると自ずとビッグマックになりました。

テリヤキバーガー(1989年~)やメガマック(2007年~)などが登場したのはずっとあとのことです。

その最初からある定番メニューのビッグマックを元にした経済指標というのがあり「ビッグマック指数」と呼ばれています。

なぜそういうことをするかと言うと、世界中でほぼ共通した材料で最終消費者に提供されているので、その価格を調べるとその国の購買力がわかり、さらにその国の対ドル為替レートとビッグマック価格との比較をすることで、その国の為替通貨が他国と比べて高いのか安いのかがわかるとされています。

そのビッグマック指数は、有名な英国のエコノミスト誌で年2回発表されています。まもなく今年の1月分が発表されますが、諸般の事情?から先に昨年2020年7月版から見てみます。

   Country ドル換算 Bigmac指数    Country ドル換算 Bigmac指数
01 Venezuela 8.35 47.73 30 Qatar 3.57 -36.81
02 Switzerland 7.04 24.68 31 Japan 3.55 -37.21
03 Norway 6.30 11.54 32 Sri Lanka 3.51 -37.90
04 Sweden 6.20 9.65 33 China 3.46 -38.82
05 United States 5.65 0.00 34 Poland 3.44 -39.16
06 Canada 5.31 -5.96 35 Colombia 3.37 -40.34
07 Israel 5.16 -8.60 36 Guatemala 3.36 -40.58
08 Uruguay 5.11 -9.49 37 Peru 3.26 -42.21
09 Euro area 5.02 -11.11 38 Mexico 3.18 -43.74
10 Australia 4.79 -15.17 39 Jordan 3.00 -46.83
11 New Zealand 4.76 -15.70 40 Vietnam 3.00 -46.97
12 Britain 4.75 -15.92 41 Oman 2.99 -47.14
13 Denmark 4.74 -16.04 42 Hungary 2.94 -47.88
14 Brazil 4.36 -22.78 43 Moldova 2.89 -48.81
15 Singapore 4.31 -23.68 44 Philippines 2.82 -50.08
16 Kuwait 4.16 -26.45 45 Egypt 2.71 -52.00
17 Czech Republic 4.08 -27.74 46 Hong Kong 2.70 -52.18
18 United Arab 4.02 -28.93 47 Taiwan 2.57 -54.57
19 South Korea 4.00 -29.23 48 India 2.55 -54.93
20 Bahrain 3.98 -29.58 49 Romania 2.53 -55.20
21 Argentina 3.94 -30.18 50 Ukraine 2.39 -57.74
22 Chile 3.94 -30.30 51 Malaysia 2.36 -58.15
23 Thailand 3.90 -30.95 52 Indonesia 2.34 -58.55
24 Costa Rica 3.84 -32.10 53 Turkey 2.34 -58.65
25 Croatia 3.75 -33.61 54 Azerbaijan 2.32 -58.85
26 Saudi Arabia 3.73 -33.94 55 South Africa 2.28 -59.56
27 Honduras 3.66 -35.15 56 Russia 2.27 -59.87
28 Nicaragua 3.64 -35.65 57 Lebanon 1.68 -70.23
29 Pakistan 3.60 -36.28

ブルーのアメリカを基準点0.00として、アメリカよりもビッグマックが高いのはベネズエラなど4カ国のみです。そういう意味ではアメリカの好景気を反映してか、アメリカドルは強いということが言えます。

ユーロ圏やオーストラリアはアメリカ基準と近くビッグマック指数はそれぞれ-11.11と-15.17です。ビッグマックの値段が相対的に高く、国民の購買力がそれなりに高いと言えます。また為替も比較的適正基準にあると言えます。

韓国は-29.23、タイは-30.95、サウジアラビアは-33.94で、中間的な購買力と言えそうです。

日本はと言うと、-37.21で全体57カ国の31番目、アメリカより安い国では26番目で、いわゆる先進国の中では後方(低額)に位置しています。この順番は、長期的には年々下がっています。

日本より安く提供されているのが、中国-38.82、メキシコ-43.74、台湾-54.57、インド-54.93、ロシア-59.87など。

このビッグマック指数が低い(マイナスが大きい)と、それだけモノを買う購買力が低く、例えば、日本人がスイスへ旅行し、ビッグマックを買おうとすると、日本で買う約2倍の価格を支払わないといけないので、「高いなぁ~」と思うことになります。もちろんビッグマックだけが特別に高いのではなく、日常的、標準的にそう感じることになります。

もし「一物一価の法則」からすれば、時間はかかるでしょうけど日本のビッグマック価格がアメリカと同水準に向かおうとしますので、もしアメリカのビッグマック価格と同じになったとしたら、今の為替水準のままならおよそ160%の値上げ(390円から624円)をすることになります。

値上げは、原材料価格の高騰や人件費、家賃の上昇、いわゆる物価上昇で起きる(おこなわれる)ことがほとんどです。つまりインフレの到来です。昨年は食料品等の値上げラッシュの1年でしたが、今年も4月には多くの商品やサービスの価格が上がります。

もうひとつの為替はこの時点では対ドル109円ですが、ビッグマック指数で為替を算出すると1ドルは69円ぐらいが適正ということになります。もしそれに向かえば無茶苦茶な円高で、原油など輸入業者はいいでしょうけど、輸出産業は壊滅的です。

円安から円高に向かう可能性もないわけではありませんが、それよりはインフレによってビッグマック指数が動く可能性のほうが高いというのが現状の見立てです。

こうした国際的な経済指標からも、近いうちには日本の購買力の低下、ひいては経済力の弱体化とインフレがやってくることが予想されます。海外旅行へ出掛けるのなら早い方が良さそうです。

【関連リンク】
1569 ポストコロナの日本経済は
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1360 縮小経済と進むべき道

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