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ひとごろし 1976年 松竹配給
監督:大洲齊 出演者:松田優作、丹波哲郎、高橋洋子

山本周五郎の時代小説が原作の映画化で、1972年にも萩本欽一主演で「初笑いびっくり武士道」というタイトルに変えたコメディ映画が作られています。

つまり内容はシリアスな時代劇ではありません。

藩の指南役を務めている強い侍に日々の訓練でコテンパンにやられている若い藩士達が仕返しをしようと闇討ちを仕掛けますが、返り討ちに遭って全員斬り殺されます。

その後その侍は黙って藩を去って行きますが、藩主としては黙ってられず「上意討ち」をすることを求めますが、誰も怖がって手を挙げません。

そこに藩一番臆病者と言われていてさっぱり腕にも自信がない藩士が、自分が臆病であまりにも弱いので、嫁入り年頃の妹にまで迷惑をかけていることを知り、面目躍如のため「上意討ち」に手を挙げます。

しかしまともに向かっても勝てるはずがないので、武士道の風上にも置けない作戦で、侍を精神的に追いつめ、最後は自害するとまで言わしめるところまで追いつめていくというストーリーです。

主演に萩本欽一などコメディアンならピッタリですが、当時まだ27歳と若いものの、誰よりも背が高く、すでにドラマ「太陽に吠えろ」や映画「龍馬暗殺」などで、クールに演技している松田優作にこのオドオドした臆病者の役はちょっと違和感がつきまといどうかなと思いました。

★☆☆

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グリーンブック(原題:Green Book) 2018年(日本公開2019年) 米
監督:ピーター・ファレリー 出演者:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ

2019年のアカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚本賞を受賞した作品です。タイトルのグリーンブックは、人種差別が残る時代に、黒人ドライバーが使える宿泊所やレストランなどがまとめられている旅行ガイドブックのことです。

今回は、著名な黒人のクラシックピアニストが演奏旅行に行く際、そのお抱え運転手として雇われた白人男性が、人種差別がよりひどく残っている地域へ向かうため、雇い主のレコード会社からグリーンブックを手渡されます。

本来なら、白人が雇い主の立場、黒人がお抱えの運転手を務め、旅行中に白人と同じホテルやレストランが使えない運転手がこのグリーンブックで自分が泊まれるホテルやレストランを探しますが、後席に乗る黒人の主人が、安い黒人専用のホテルやレストランを使うという逆転状況がこの映画の特徴です。

このストーリーは実話がベースとなっていますが、こうしたノリの映画だと、その結末までが見えていて、その通りの展開となります。

つまり最初は反発し合っていた雇い主の黒人と、雇われた運転手の白人が、一緒に旅をしていく中でお互いが理解し合えるようになり、次第に親友となっていくというものです。

そういう意味では、長い間露骨な人種差別をおこなってきたという反省とともに、人種差別が当たり前の時代にも黒人を助けていた白人もいたのだという言い訳めいた自己満足を得る内容でもあります。

そして英国や米国の「アカデミー賞の受賞者は白人ばかり」という批判が2016年頃から表面化していますが、今回受賞したのは白人の主演男優ではなく、黒人の助演男優だったのはそうした影響なのかも知れません。

★★☆

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ブラザーズ・グリム(原題:The Brothers Grimm) 2005年 英・チェコ・米
監督:テリー・ギリアム 出演者:マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ

グリム兄弟の活躍を映画化した作品で、その後のグリム童話の中で語られる内容が盛り込まれているのがミソです。

例えば「ジャックと豆の木」「白雪姫」「眠れる森の美女」「シンデレラ」「赤ずきん」「ヘイゼルとグレーテル」「かえるの王様」などです。

時代は1800年前半、グリム兄弟は、魔物退治の名人として仲間と一緒にペテン行為を働き、報酬を得ていましたが、ドイツを占領中のフランス軍に捕らえられ、ある村で起きている多数の子供達が失踪して行方がわからなくなっている事件を二人が調べるよう命令されます。

行方不明になる村の近くにある黒い森になにか原因がありそうですが、それがなにか人為的なトリックなのかどうか調べていくうちに様々な不可思議な現象が起き、、、というちょっと気持ち悪く怖い話です。

ま、軽いエンタメですので、最後はハッピーエンドで終わります。

★★☆

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聲の形 2016年 映画聲の形製作委員会
監督 山田尚子 原作 大今良時 制作 京都アニメーション

2019年に放火で36名の死者を出した京都アニメーションが制作した2016年の長編アニメーション映画です。

ヒロインは先天性の聴覚障害で、小学校時代にその子をイジメた男性が主人公です。そのイジメをしたことでクラスメイト達から孤立化をしてしまい、関係も悪くなり、中高生になっても他人の顔がまともに見られず会話もできない症状に陥り、自殺をしようと思うまでに病んでいきます。

しかし、高校時代に新たにできた友人や、ヒロインの妹などの助けもあり、再びヒロインとの仲は回復しつつありましたが、今度はヒロインがマンションのベランダから飛び降りようとするところに出くわし、救ったものの、自分が転落して重傷を負います。

アニメですけど、会話と手話、筆談をうまく取り混ぜ、聴覚障害者とそうでない健常者とのコミュニケーションを最初のうちはぎこちなく、やがて気にならないような自然な感じへとうまく表現されています。

アニメとも知らず、まったく内容を知らずに見た映画ですが、教育的な側面もあるのでしょうけど、現代社会のイジメやバリアフリー、多様性、親子関係などの問題がほどよく盛り込まれ、ちょっと登場人物が多くて誰が誰だかよくわからなかったりしましたが、面白かったです。

★★☆

【関連リンク】
2022年3~4月 22年目の告白 -私が殺人犯です-(2017年)、ガール・オン・ザ・トレイ(2016年)、トキワ荘の青春(1996年)、我等の生涯の最良の年(1946年)
2022年1~2月 私は告白する(1953年)、デビル (1997年)、新解釈・三國志(2020年)、カーボーイ&エイリアン(2011年)、救命士(1999年)、フェイク シティ ある男のルール(2008年)
2021年11~12月 梟の城 owl's castle(1999年)、007 スペクター(2015年)、勝手にしやがれ(1960年)、TOKYO JOE マフィアを売った男(2008年)、劇場版鬼滅の刃無限列車編(2020年)、ロープ(1948年)


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