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1434
久しぶりに新聞の発行部数を調べてみました。

前に新聞の発行部数(新聞社別発行部数)について書いたのは2013年で7年前です。総発行部数について書いたのは2012年のことです。

消滅すると言われていた新聞社の近況 2013/8/24(土)

新聞に想うこと その2 2012/2/25(土)

2000年から2019年までの19年間の新聞発行部数は日本新聞協会のデータを参考にしています。

新聞の発行部数データ



新聞の種類(一般紙とスポーツ紙別発行部数推移)



新聞紙トータルでは、見事にこの19年間、一度も盛り返すことはなく(一般紙に限れば2004年だけ前年を上回っています)、順調に減らしてきています。特にここ2~3年は1年で5%近くの下落で急速に落ちてきています。

2000年と2019年を比較すると、一般紙で1252万部減、74%、スポーツ紙で337万部減、47%、合計で1590万部減、70%(3割減)となっています。1年平均にすると1.6%減、毎年89万部ずつ減ってきているカウントです。

一方では、世帯数は増えています。

グラフにしてみると、世帯数(黄色)は右肩上がり、新聞の合計部数(青色)は右肩下がりと対照的なグラフになっています。これは1世帯あたりの購読部数(赤折れ線、右目盛り)が急激に下がっていることから起きることです。

世帯数と1世帯あたり部数の推移



平均で1世帯に新聞を1部購読していたのは2007年までで、それ以降、毎年2~3%下がり続け、2019年は1世帯あたりの購読数は0.66という低さです。

ところで2009年以降は人口は減少しているのに、なぜに2019年の現在も世帯数は増加?と素朴な疑問が生じますが、それはつまり高齢者も、若者もひとり住まいが増えてきているということです。

祖父母と両親とその子供達の3世代が一緒に住む大家族から、団塊世代から顕著になった親子2世代だけで住む核家族、そして現在は、それぞれの世代が別々に住む独居の時代です。

主要新聞の最新の発行部数(ABC部数)を載せておきます。この数値は比較的信頼がおける実質の数値です。



最後に、世界の新聞発行部数比較です。

但し2008年調査のデータしか見つけられなかったので、12年も前の順位と発行部数です。リストには上位100社がありましたが、その中から上位15位まで抜き出しておきました。世界のトップ15位中、7つの日本紙が入っています。それで十分でしょう。

データ出典List of Top 100 Newspapers in the world by circulation(世界の新聞発行部数トップ100リスト)


別に日本人だけが特別に新聞が好きな国民性ということではなく、日本では世界でも類を見ない全国紙(巨大新聞社)が強い国なのです。

しかしこれからは巨大紙のシェアが落ちてくることで、相対的に地方紙の影響力が付いてくるようになるのかも知れません。地方紙も、通信社のニュースを転載しているだけでなく、魅力的な独自のコンテンツを揃えていかないと、将来はないでしょう。

あと、新聞の電子化ですが、一番新聞購読の電子版率が進んでいそうな日経新聞でも、「電子版/朝刊発行部数」を見ると16%程度です。朝刊の発行部数を電子版購読者が超える(16%→100%)のは、まだ10数年はかかりそうです。


【関連リンク】
雇用と働き方が変化したこの30年
毎年書籍や雑誌はどれぐらい出版されているか
新聞に想うこと その1
テレビ・新聞に未来はない?



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1431
コロナのせいにして、あまり外出もなく、インプットもアウトプットもしてない自堕落な日々をおくっていることで、ネタ不足に陥っています。

そう言う時は迷わず「リス天ブログの過去人気?記事特集」でお茶を濁します。

ま、テレビでも再放送や過去の名場面集など、手抜きの番組が多いので許されるでし・・(o・_・)=○)*_*)バキッ

リストラ天国は、現在本サイトhttps://restrer.sakura.ne.jp/ )と、ブログ「おやじの主張・日記」( https://restrer.atgj.net/ )の二本立てですが、日々の更新はブログだけです。

したがって、検索で引っかかるのも基本ブログのほうで、ページビューや訪問数もブログがほとんどです。

その前に、ブログに書いているのは、検索エンジンに相性が良い「最新ニュース記事などフロー系コンテンツ」ではなく、検索エンジンからは無視されがち?な、長く(古くなっても)読んでもらえることを考えた「ストック型コンテンツ」を目指しています。

2019年5月~2020年4月までの1年間のデータを簡単にまとめておきます。あ、PVや訪問数というのは恥ずかしい限りの少なさなので、書きません(笑)

まずは、ダイレクト(お気に入りなど)でやってくる人以外で、検索等のリンクからたどってリス天ブログへやってくるかという順位です。

参照元/メディア
1.google / organic
2.yahoo / organic
3.matome.naver.jp / referral
4.Twitter
5.www2.ezbbs.net / referral
6.bing / organic
7.baidu.com / referral

やはりGoogle先生強しです。

3.のmatome.naver.jp は特になにも関係(登録とかしてない)していませんが、誰かがリンクを貼ってくれたりしているのでしょうかね。

4.のTwitterは記事をあげたあと条件反射でツイートしているので、そのおかげです。

7.のbaidu.comというのは中国の有名な検索エンジンですが、ちゃんとクロールしてくれているのですね。中国の悪口は書いていない(たぶん)ので、チャイナマフィアに襲われる心配はないと思いますが。

次に、この1年間によく読まれたブログ記事20位までです。

まずは11位~20位まで

11.書店数や出版業界売上減と未来 2015/9/9

12.出版社不況の現状 2013/9/1

13.火事と高齢化社会の因果関係 2015/1/17

14.地方が限界集落化していく 2013/5/11

15.元アル中探偵マット・スカダーに惚れる 2017/5/20

16.客員教授と非常勤講師ってなんだ? 2013/11/6

17.労働人口と非労働人口推移と完全失業率 2013/4/9

18.大卒初任給の推移 2016/12/17

19.五輪競技除外候補とスポーツ競技人口 2013/3/20

20.驚くことに日本の労働力人口は今でも増えている 2018/9/5

7年前の2013年の記事が5つも入っています。その次が5年前の2015年の記事が2つ。

上記にも書きましたが長く読まれるストック型記事の特徴が出ている!というか最近の記事に勢いが感じられないとも言えます(笑)

さて2019年5月~2020年4月の1年間に読まれたベスト10です。

1.ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」全巻まとめ 2014/4/12

2.マイカーで東京から京都まで旅行する場合 その2 2011/4/9

3.スペンサーシリーズの読み方(初級者編) 2010/1/24

4.洗面化粧台をDIYで交換 その2工事編 2011/6/21

5.少年犯罪は増加、凶悪化しているのか? 2014/9/6

6.大きく変化していく農業従事者 2015/12/12

7.交通違反の反則金の行方を知っているか? 2018/5/12

8.運転免許証取得者は意外にも増えている 2018/6/9

9.失業率推移ではなく失業者数推移でみると 2011/5/18

10.生活保護世帯の増加は高齢者増加だけが原因なのか? 2015/11/3

スペンサー強し!ベスト10に二つも関連記事が入りました。

あと特徴としてベスト11~20位でもそうでしたが、ベスト10ではなんと9年も前の2011年の記事が3つも入っています。長く読まれていて嬉しいですね~

比較的最近の2018年の二つの記事は交通違反と運転免許証という自動車関係の記事でした。また2位のマイカーで京都の記事もクルマ関係ですから、このネタは鉄板になりつつあります。

一方では、個人的にはよく書いている高齢者関連の記事は20位中、3つといまいちウケは良くないようです。

若い人は高齢者ネタには興味はないし、高齢者は知らないあかの他人のブログなんか読まないかな、、、

ま、それはともかく、これからも、長く読み続けられる記事を書くことを最優先にやっていきたいと思います。


【関連リンク】
1395 日記で振り返る2019年
1290 日記で振り返る2018年
1188 日記で振り返る2017年



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1426
子供の頃、意味について不思議に思っていた言葉がいくつかありました。今では笑い話にもなっています。

その中には、その後、納得して理解したものもあれば、未だにあやふやに思っている言葉もあります。

具体的に書けば、

●1月の元日は、まだ冬のまっただ中なのに「新春おめでとう」と、なぜ「春」と言うのか?

暦上では春になるのは立春で、それは2月4日頃だし、一般的に四季を四分割した場合は、12~3月を冬という認識です。なのに元日を「春」と称するのは納得がいきませんでした。古くからの習慣とは言え、どうも間違っているような気がしますが、どうなのでしょうかね?

●暦の上で大の月と小の月を「西向くさむらい」という覚え方をしますが、「にしむく」は「2・4・6・9」とそのままなのに、「さむらい」とはどうして?

これは小学生の頃の疑問で、その後何年も知らないままでしたが、大人になってから、ようやくその理由がわかりました。わかったときには、本当に目からうろこがはがれたような気持ちでした。

●「洗濯機」を「センタッキ」、「体育」を「タイク」と口語調でずっと覚えていて、社会人になってワープロを使い出した頃、それが漢字変換されなくて「なぜ?」「どうして?」状態になった

辞書で調べて正式な読み方がわかりましたが、一度身についた言葉は、意識をしないとなかなか治らないものです。優れた漢字変換ソフトATOKの新しいヴァージョンなどでは、そうした間違いやすい言葉を正しく漢字変換してくれるようになり便利になってきました。しかし、口語で「体育の授業」を「タイ・イク・ノ・ジュ・ギョウ」と正しく発音している人などいませんって。

●中学生の頃、ちょっとした病気で初めて病院へ入院したときのこと。朝に検温があり、看護師さんから「お通じは?}と聞かれましたが、その「お通じ」の意味をまったく知らなかったので、3度聞き直したけれどさっぱり理解できませんでした

結局「大便は出ましたか?」と聞かれて、質問の意味がわかりました。中学生の頃って身体は大人に近いのに、知っている語彙や言葉の意味はまだまだ子供って感じです。しかし「お通じ」というのは病院だけの言葉で、それ以外の場所で耳にすることはないような気がします。

語彙を増やすには、一に読書、二に読書でしょう。テレビをぼんやり見て「語彙力の勉強になる」というのは幻想で、あれは集中していない時に見ているので、記憶の大事なところには保存されずすぐに忘れて使い物にはなりません。

読書に勝る幅広い教養の付け方はありません。でも読んだから必ず教養人、知識人とはならないから困ったものです。そこにはなにかもうひとつふたつ別の要素が加わってきます。

私が本を熱心に読むようになったのは中学生時代ぐらいからで、それまでは最近の小賢しい小学生に遙かに劣るようなチープな語彙力しかなったと思います。

中学生の頃、国語の勉強や試験で、世界や日本の名作本のタイトルと著者を結びつける問題がよくあり、その名前を単に暗記するだけではなく、どうせなら教科書や問題集に出てくる有名な本を片っ端から読んでやろうと決意し、その後、高校生、大学生になったあとも続け、おかげで一般常識試験に出てくるような書籍はたいてい読みました。

面白かったのは、「罪と罰」、「カラマーゾフの兄弟」、「復活」、「戦争と平和」、「若きウェルテルの悩み」、「失楽園」、「ユートピア」、「車輪の下」、「レ・ミゼラブル」、「老人と海」、「月と六ペンス」、「カンタベリー物語」、「三四郎」、「羅生門」、「舞姫」、「潮騒」、「細雪」、「雪国」、「墨東綺譚」、「にごりえ たけくらべ」などなど。

実際にある大学の入学試験には、その少し前に読んだばかりの三島由紀夫著「潮騒」の一部が出題され、まだ記憶に新しかったので、いちいち長い本文を読まなくても、すぐに回答でき楽勝だったことを思い出します。

そうした名作を読んでいると、語彙力も豊富になってきますし、なにより、ちょっと知的な会話もでき、それをなにに使うの?ということはありますが、知っていて損はないものです。

今ではなによりも大事とされる「コミュニケーション力」には、雑学や雑談力が役に立ち有効と思えますし、本を読むことでしか知り得ない歴史の雑学なんかも、これから世界を相手に仕事をする人にはとても役立ちます。

この1月から長く続くコロナ禍で、学校休校や自宅待機を余儀なくされた人達が、ゲームとかテレビアニメ、バラエティばかりではなく、古い名作映画や小説に目覚めていたとしたら、こういう時があっても悪いことばかりでないなと思えます。

あと、ひとつだけ。

在宅ワークが流行り、テレビ会議とかでバックにわざわざ映るように難しそうな本を並べた書棚を置いている人をよく見かけます。笑止千万で、学者先生でもないのに、わざとらしく愚かなことだと思います。


【関連リンク】
1332 鰹節の歴史とこれから
1277 世界は広いぞ!もっと見てみたい
1269 子供時代によく見たテレビと漫画一覧
1265 昭和レトロゲームなど子供時代の玩具

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1425
リタイアの準備と並行して、住宅ローンが終了したことでもあるので、銀行口座を整理したり、日常取引する銀行を移管することを考えなくてはと思っています。

長い間、銀行口座はほったらかしでも問題なく、コストもかかりませんでしたが、長期化する低金利政策の影響で、日本の銀行も口座を持っているだけで費用を取るようになってきています。

ただ?有料? どうなる銀行口座(NHK 2020年3月13日)
銀行に預金口座を持つために、毎月300円かかるようになったら、どうしますか?あまり使っていない口座ならこの際、解約する?電気もガスも携帯も毎月、基本料金はかかるのだから仕方ないとしぶしぶ納得する?“ただがあたり前”だった預金口座ですが、手数料をとることを検討する金融機関が出始めました。

私が社会人になった時、会社指定で給料振り込みに使う都市銀行に新しく口座を開設し、それ以来、住宅ローンを借りるときもその銀行から借りました。

住宅ローンを借りていると、様々な特典があり、他行への振り込みも件数制限がありますが、無料になったり、休日に他行やコンビニから預金を引き出しても手数料がかからなかったりします。

ところが、住宅ローンを完済した後、それらの優遇措置は2年間は継続するそうですが、2年後にもし同じ優遇を得ようとするなら、その銀行の場合は毎月末に500万円の預金残高があることが必要とのことです。そりゃー厳しい。

今は現金(預金)のほとんどは、(IPO応募に当選すれば)手軽に利益を得られやすいネット証券に預けてあり、銀行にはその月の生活費ぐらいしか置いていません。

つまり2年後には、現金引き出しや振り込みに手数料が必要となってしまいますので、他に手軽に引き出しや振込手数料無料の優遇が得られそうなネット銀行などへ移管する必要が出てきそうです。

年金の振り込みを指定することで、給料振込口座と同様に、ある程度優遇してくれるところもあるようですが、これからジックリ調べようと思っています。

どちらにしても、自宅近くにはコンビニしかなく(銀行または信金は駅近くにしかない)、そのコンビニで月に数回現金引き出しをすることを考えると、そのコンビニと同じ系列の銀行か、コンビニATM利用料やネットでの振込手数料がかからない(あるいは安い)ネット銀行にするのが良いのかも知れません。

でもコンビニ銀行のセブン銀行やローソン銀行では、なぜか年金受取はできないので、実質コンビニ銀行は対象外です。

ちなみに現在、年金の受け取り先として指定できるインターネット専業銀行は、ソニー銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、イオン銀行、ジャパンネット銀行の5行だけだそうです。auじぶん銀行やGMOあおぞらネット銀行は年金受け取りはダメみたいです(2020年3月現在)。

高齢化が加速していくこの時代に、年金受け取りができない銀行って存在意義があるのか?って思ってしまいます。特定の世代に絞った差別化戦略とか考えているのでしょうか?アホですね。

考える時間はまだたっぷりあるので、大艦巨砲主義の権化のような都市銀行ともう少し取引し、1年後の年金の受け取り時期ぐらいに、口コミなどを参考にして、どこかへサッと移りたいと思います。


【関連リンク】
1140 三和銀行のダブルポケット
795 定年リタイア時の必要貯蓄額と生涯住宅費用
574 仕事を引退する時、貯蓄はいくら必要か
183 新規株式公開取引



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1419
「足るを知る」という言葉は、若くて、健康で、夢や欲望が満ちあふれているときに聞いてもピンときませんが、年齢を重ねていくと、自然とその意味がしっくりと馴染んできます。引退後の座右の銘にしたいと思っています。

もっとも老いてなお、ますますお盛んで、金や名誉、異性関係などの欲がギラギラと突っ張っている人もいますので、個人差はあるのだと思いますが、私はその境地がわかってきました。

その「足るを知る」の出典は、老子の「道徳経」の中の第三十三章から来ています。

参考文献「釈迦と老子と禅の人々&歎異抄 老子道徳経

知人者智 人を知る者は智
自知者明 自ら知る者は明
勝人者力 人に勝つ者は力有り
自勝者強 自ら勝つ者は強
知足者富 足るを知る者は富む
強行者志有 強を行う者は志有り
不失其所者久  其の所を失わざる者は久し
死而不亡者寿 死して亡びざる者は寿(いのちながし) 

もっとわかりやすく意訳し現代語で書けば、

人を知る者は智者である。
自らを知る者は明、即ち、物事を見分ける力がある。
人に勝つ者は力があるが、自分に勝つ者は強い者である。
何事においても、足るを知る者は常に豊かであり、努力し志ある者は達成できる。 
それぞれのその本性を失わないものは長続きする。 
死にとらわれないことこそ、本当の長生きだ。

なにかとても深い言葉です。

お金だって、名誉だって、生活だって、上を見ないで、足るを知れば、現状に満足していれば、心穏やかに、心豊かでいられます。

しかしその真の境地に立てるのは、多くの場合、死ぬ間際か、なにもかも失ってしまった後ということが多そうです。人間って欲深い生き物ですから。

例えば、自分の家のリビングでも、書斎でも構わないのですが、360度ぐるりと一周、じっくり眺めてみると、そのモノの多さに気づきます。

本当に生きていくのにこれだけのモノが必要なのか?と自問自答し、自己嫌悪に陥ることがあります。

最近では、若い人を中心に、古くは断捨離から始まり、シンプルライフ、ミニマリストなどと言う「持たない生活」がもてはやされています。

これらは「足るを知る」を実践しているのか?というと、またちょっと違って、「必要なものは、必要なとき、必要な期間だけ借りれば良い」という、シェアリングエコノミーの思想から来ています。

それを端的に言うと「コンビニが自分の冷蔵庫」で、「ブックオフが自分の本箱」、「タイムズカーシェアがマイカー」ということでしょう。洋服も靴もバッグも簡単に借りられる時代です。

昭和生まれ(特に昭和半ば以前の生まれ)の人の価値観は、「持つことの幸せ」「所有欲」の意識が強く、モノに囲まれた生活を良しとし、安心する傾向があります。

それはモノがあまりなかった時代に生まれ、日本をこてんぱにやっつけたアメリカのモノにあふれた裕福な家庭に憧れ、「買う喜び」、「家にある安心感」、「大量生産、大量消費」が心の中を支配していることから来ているのかも知れません。

そして同じ場所に長く住み続けていると、どんどんと不要なものが溜まっていきます。

使わなくても「もったいない」、「いつか必要になるかも」と考え、不要と思っても「捨てるのが面倒」とかで、ついつい溜まっていきます。ゴミ屋敷に住む人も、最初のきっかけはそうした「もったいない」という意識が特に強い人が多そうです。

引っ越しをすると、その時に不要なものを捨てたり整理する大きなチャンスですが、家を買ってそこに住み続けると、そういう機会は巡ってきません。借家住まいで数年ごとに引っ越しをする人はおそらく家財や荷物は最小限でしょう。

しかしいつかは人間は死にます。「足るを知る」を実践し、モノはなくても心豊かであり、その時が来た時には、子や遺品整理業者に手間や迷惑をかけないように、できるだけ身軽になっておきたいものです。。


【関連リンク】
1206 年齢を問わずに楽しめる俳句、和歌、短歌、川柳の違い
1113 ありきたりだが新入社員へ贈る言葉
1094 元号の話し
912 気になる言葉の乱れと誤用
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