リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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免許がない 1994年 光和インターナショナル、日本テレビ放送網
監督:明石知幸 出演者:舘ひろし、墨田ユキ、西岡徳馬、片岡鶴太郎ほか
もう26年も前の映画ですけど、主演の舘ひろしは今とほとんど変わらないかっこよさです。映画も大ヒットしたようです。
その舘ひろしは今をときめくアクション映画スターの役で、カッコよく女性を隣に乗せてクルマを運転するシーンがありますが、実は運転免許をもってなく、いつも牽引されたクルマのシーンで撮影されています。
ところが、映画で共演していた女優に、免許をもっていないことがバレ、恥をかきます。
そこで、一念発起して合宿の自動車教習所へ入所しますが、クセのある教官達に悩まされ、なかなか上達しません。
そこで、応援してくれたのが映画スタッフの仲間達で、密かに夜中に練習をしたり、気になる看板を取り替えたり、混雑する検定試験の道を走りやすく交通整理をして(それってルール違反じゃん!)、見事合格するまでです。
強面教官役の片岡鶴太郎が良い味出しています。あーいう教官確かに昔はよくいたような。
最近はどこの教習所も、生徒をおだてて、口コミで悪いことが書かれないよう必死で、愛想が悪い教官や怒鳴る教官なんてもっての外でしょう。私が免許を取った40数年前は普通にどこでもいましたけどねぇ。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟
日々是好日 2018年 「日日是好日」製作委員会他
監督:大森立嗣 出演者:黒木華、樹木希林、多部未華子
原作は森下典子著の小説「日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」で、映画の配役では重要なお茶の先生役に2018年9月に亡くなる直前の樹木希林が出演した映画です。
主演の黒木華が大学生の頃に家族の勧めで従姉妹と一緒にお茶を習い始め、それから日々淡々と過ぎ去っていく日常が、美しい日本のわびさびとともに描かれています。
そうしたわびさびについては、日本人にとっては理解出来ることですが、外国人には意味不明でしょうから、海外での上映やコンクールとは縁がなかったようです。
小説では読者それぞれがストーリーを心の中で自由に描けますが、映画となるとある程度決められたイメージを監督が演出しなければならず、こうした起承転結などない、淡々と過ぎていく日々を映像化していくのは難しいでしょう。
主演の黒木華と樹木希林の演技力と、美しい映像で救われていますが、やや物足りなさを感じてしまいます。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟
助太刀屋助六 2002年 日活、フジテレビ
監督:岡本喜八 出演者:真田広之、鈴木京香、岸部一徳
真田広之の主演ということで、本格的なチャンバラ時代劇かと思いきや、60年代によく見られたドタバタコメディ時代劇でした。
またこの作品は「日本のいちばん長い日」や「大誘拐 RAINBOW KIDS」など多くの名作を監督した岡本喜八監督の最後の作品です。
ストーリーはちょっとややこしく、主人公はタイトル通り、仇討ちの助太刀を商売にしているお調子者ですが、決して剣豪というわけではなく、口八丁手八丁という設定です。
その主人公が生まれ故郷に帰ってきたところ、厄介者が帰ってきたとうるさがられますが、ちょうど仇討ちがおこなわれようとしていて、その相手が自身の父親じゃないかと言うことがわかってきます。
また、仇討ちを裏で仕組んだ役人をはめて、最後は恋人と共に去って行くというハッピーエンドな内容です。
2002年ってこういう映画がウケたのでしょうかね?上映されていたのをまったく知りませんでしたが、今の時代ではあまりにもひねりがなさ過ぎて、面白いという感じではないかな。
岡本喜八監督の遺作と言うことでちょっと期待していましたが、私的には想像外で残念な結果に終わりました。
★☆☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟
ニューヨーク東8番街の奇跡(原題:*batteries not included) 1987年 米
監督:マシュー・ロビンス 出演者:ジェシカ・タンディ、ヒューム・クローニン、フランク・マクレー
原題を直訳すると「(この製品には)バッテリーは含まれていません」ですから、日本でのタイトルをえらく変えちゃいました。
この日本のタイトルは、「三十四丁目の奇蹟」(1947年、1994年)の大ヒット映画を彷彿とさせるものがあります。
舞台も同じニューヨークで、それ狙いの日本語タイトルなのかも知れませんが、内容はまったく異なります。
NYで古いビルやアパートが次々と壊されて再開発されていく中で、あるアパートの住人達は地上げ屋達に悩まされながらも、立ち退きに抵抗しています。
しかし次々にアパートを出て行く家族が相次ぎ、もはやこれまでか?と言うとき、可愛らしいUFO(宇宙生命体?)がやってきて、住民の味方として活躍するというSFファンタジーです。
ファンタジーは酸いも甘いも十二分に味わった中年のオッサンには相応しくない?
ま、そうですけど、制作総指揮にスピルバーグも加わっていたりして、夢のない中高年者でもそこそこ楽しめる映画に仕上がっています。
アパートの家庭用電源で充電していたUFO生命体(カップル)ですが、出産を終えてやがて地上げ屋の嫌がらせから守ってきたアパートから巣立っていきます。
そこでとうとう業を煮やした地上げ屋がガソリンを大量に持ち込んでアパートを燃やしてしまいます。さぁどうなるか、、、
しかし大規模なビル解体などロケ?セット?で、さすがアメリカ映画って思わせるものでした。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟
ブリジット・ジョーンズの日記(原題:Bridget Jones's Diary) 2001年英・米・仏
監督:シャロン・マグワイア 出演者:レネー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント
2001年の上映当時には一大旋風を巻き起こしていた記憶があります。日本でも長引く不況が常態化しつつあり、非正規雇用が急増したり、格差社会が広がりつつあった頃のことで、同時に結婚率が急速に下がっていた頃です。
この映画は32歳の普通の働く女性が、20代の頃は恋愛も遊びも自由に謳歌していたのに、ふと気づくと結婚していない孤独な自分に気がつき、身近にいた二人の男性の間で右往左往するコメディ映画です。
ま、しかしこの映画の主人公は普通から見ればえらく恵まれてて、出版社での仕事もそこそこでき、テレビ局への転職もうまくいき、オマケに二人のお金持ちなイケメン(ひとりは上司の編集長、もうひとりは幼馴染みの人権派弁護士)に言い寄られ、両親もちょっと波乱はあるものの最後は元の鞘に収まってうまくいっていて、ホームパーティなどに気軽に呼べる仲良しな友達もいます。
アメリカの映画を見ていていつも思うのは、テレビドラマやバラエティでは絶対に使えない放送禁止用語が連発することや、これまたテレビではご法度のタバコをスパスパ吸うシーンとか満載で、まるで抑圧された鬱憤を晴らすごとく、見たい人がお金を払って見る映画だけに許されているこうしたシーンをこれでもか!って登場させること。
ドタバタコメディではあるけれど、こうした少し年齢の高い女性がいくつもの障害を乗り越えて、ハッピーエンドを迎えるドラマはイギリスやアメリカだけではなく、多くの国の女性には支持されるのでしょう。
なお、この映画のヒットに気をよくしてか、続編が作られています。
『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(2004年)
『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(2016年)
★★☆
【関連リンク】
2020年7月 嘘八百 2018年、東京マグニチュード8.0(2009年)、深夜の告白(1944年)、知りすぎていた男(1956年)、ウエスタン(1968年)
2020年5~6月 海外特派員(1940年)、黄金狂時代(1925年)、殺人狂時代(1947年)、真珠の耳飾りの少女 (2003年)、お早よう(1959年)
2020年3~4月 翔んで埼玉(日 2019年)、影の軍隊(仏 1969年)、タバコロード(米 1941年)、デューン/砂の惑星(米 1984年)、海よりもまだ深く(日 2016年)、ベニスに死す(仏・伊 1971年)
2020年1~2月 ペイルライダー(1985年)、アラバマ物語(1962年)、マスカレード・ホテル(2019年)、 疾風ロンド(2016年)、ブラジルから来た少年(1978年)
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嘘八百 2018年 「嘘八百」製作委員会
監督:武正晴 出演:中井貴一、佐々木蔵之介
詐欺師を描いたコミカルな映画です。記憶にはないのですが、意外とヒットしたのか、続編となる「嘘八百 京町ロワイヤル」が2020年1月31日に公開されています。公開直後にはコロナ禍がジワジワきていたので、なにか影響はあったのでしょうかね。
利休作の掛け軸など、贋作を本物と思わせて高額で売りつけるというのが仕事ですが、周囲にはそうした贋作作りの名人達がチームを組んでいます。
もっともそうした古物などにはなにも興味がないので、そうした世界にも興味がなく、あまり映画に親近感や感情の思い入れなどがなく、内容的にはつまらないものでした。
どうせなら、映画「スティング」のような、もっと大がかりな詐欺、さらに言えば映画を見ている観客がすっかり騙されるというようなものを期待していましたが、遠く及びません。
予算も桁が違うでしょうし、仕方ありません。
★☆☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
東京マグニチュード8.0 2009年 製作:東京マグニチュード8.0製作委員会
監督:橘正紀
正確には映画ではなく、2009年にテレビアニメシリーズとして11回の放送を総集編として2時間(CM含む)にまとめたものです。
最初は以前読んだ高嶋哲夫氏の小説「M8」が原作なのか?と思いましたが違いました。
アニメらしく、中学生の女の子が主人公で、弟と一緒にお台場へ遊びに来ていたとき、大地震に遭います。
レインボーブリッジと思われる橋が倒壊、水上バスでなんとか日の出桟橋へたどり着き、芝公園の避難所で休憩していると東京タワーが倒壊し弟が巻き込まれます。
自宅はどうなっているのか、家族は無事か、世田谷の自宅までは歩くしかなく、お台場でたまたま知り合った親切なシングルマザーとともに家を目指します。
ちょっと違うかな~と思うのは、パニックになる人が周囲にいなく地震直後でも、みな落ち着いているような感じのシーンが多いこと。自衛隊などの災害救援もすぐに来ていて、それはちょっと都合良すぎかなと。
おそらく東京タワーが倒壊するほどの地震なら、木造住宅などはひとたまりもなく、また火事で相当の被害があり、そこの住人、逃げ遅れて家屋の下敷きになっている人を必死で救出している人、呆然として泣き崩れている人など、阿鼻叫喚図だと思うのですけどね、、、
シングルマザーの家が三軒茶屋で、その周辺は大規模な火災で、祖母とひとり娘の安否がわからず、避難所を探し回るというのは、現実的にありそうです。
雨降って地固まるやハッピーエンドでは終わらず、子供達に災害の怖さを伝えようとする意志が感じられます。
しかし現実はもっと、自己中心的に動く人や、他人を踏みつけてでもいち早く逃げようとする群集心理など、地獄絵図はこんなものではないでしょう。
★★☆
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深夜の告白(原題:Double Indemnity) 1944年米
監督:ビリー・ワイルダー 出演:バーバラ・スタンウィック、フレッド・マクマレイ
監督のビリー・ワイルダー(元々は脚本家)と、フィリップ・マーローシリーズなどのハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーとの共同脚本の作品で、原作はジェームズ・M・ケインの小説「殺人保険(原題: Double Indemnity)」です。
原題の「Double Indemnity」とは、自動車事故と比べ比較的事故死の可能性が低い鉄道事故での死亡などでは死亡保険が倍額になるという制度のことで、それを悪用して保険金詐欺を働こうという内容です。
悪女役のバーバラ・スタンウィックが魅力的で、しかも恐ろしい女を演じていてこの映画の中心と言っても良いでしょう。
その悪女に翻弄されるのが、保険会社の軽めのイカした外交員で、悪女にそそのかされて犯行のお膳立てをしますが、同じ保険会社に勤務する親友の調査員に疑問を抱かれて、、、という展開です。
フィルム・ノワール映画と言われるジャンルですが、冒頭で、深夜、誰もいなくなったオフィスで、録音テープを回し、犯行をその親友に告白していくという導入部は、観客のドキドキ感と興味を引くには最高の演出です。
この映画が公開された1944年といえば、太平洋戦争の終盤戦で、同年日本では「加藤隼戦闘隊」や「かくて神風は吹く」など、戦意高揚映画ばかりでしたが、彼の国ではこうしたエンタメが普通に制作され公開されていたのですね。
★★★
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知りすぎていた男(原題:The Man Who Knew Too Much) 1956年米
監督 アルフレッド・ヒッチコック 出演:ジェームズ・ステュアート、ドリス・デイ
アメリカ人夫婦がモロッコへ旅行中に、殺人事件に巻き込まれ、その後一人息子が誘拐されてしまいます。
モロッコの警察は頼りにならず、子供を救い出すには、自分が殺された男から言付けされた場所へ行って、息子を救うしかない!ということで、ロンドンへ飛びます。このあたりちょっと普通じゃないです。
ま、それは仕方ないとして、ロンドンで国際陰謀組織や警察の尾行をまいて、なぜモロッコで男が殺されたのか?という謎に迫っていくというストーリーです。
妻役のドリス・デイは、上流アメリカ人妻を演じていますが、演技がなにかにつけて大げさで、時にはヒステリーを起こし、典型的なというかステレオタイプなアメリカ人女性で、ホンマかいな~という感じ。
その歌手でもあるドリス・デイが子供のために歌う「ケ・セラ・セラ」はアカデミー賞で歌曲賞を受賞しています。その歌唱力が事件解決に一役買うというのも、映画ならではのできすぎた話しです。
例のヒッチコックのカメオ出演は、ちょっとわかりにくく、最初は見逃してしまいました。序盤のモロッコでの大道芸を見物しているシーンにチラッとだけ映っています。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
ウエスタン(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト)原題:Once Upon a Time in the West 1968年伊・米
監督:セルジオ・レオーネ 出演:チャールズ・ブロンソン、クラウディア・カルディナーレ、ヘンリー・フォンダ
いわゆるマカロニウエスタンですが、かなり制作費をつぎ込んだ作品と思われます。
しかしアメリカの良心とまで言われていたヘンリーフォンダがこの映画では極悪人役ということで、日本ではヒットしましたが、アメリカではヒットしなかったそうです。
イタリアンの血が半分入っているからというのではないのでしょうけど、映画音楽としてこれでいいのか?と思える変な感じ。当時のマカロニウエスタン調なのでしょうけれど。
また、復讐のキモとなるハーモニカの演奏も、なにか素人が初めて練習している?という感じの暗くて変な音程の音で、もうちょっとどうにかならなかったのでしょうか。どうせ吹いているのは俳優ではなく吹き替えなのですから。
内容的にはあまりリアリティはなく、極悪人を探し出して決闘するドタバタ劇という感じ。それを多数のエキストラや、クラウディア・カルディナーレの色っぽさ、そして大がかりなセットが作品の出来をカバーしています。
こうした西部の風景を見ると、もう20年以上前ですが、ラスベガスからグランドキャニオンへ軽飛行機で旅をしたときに、比較的低空飛行をするので、地上の景色がよく見えたのですが、その時の窓の下の風景が、まさにこの映画の舞台のような感じで、それを思い出しました。
★☆☆
【関連リンク】
2020年5~6月 海外特派員(1940年)、黄金狂時代(1925年)、殺人狂時代(1947年)、真珠の耳飾りの少女 (2003年)、お早よう(1959年)
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海外特派員(原題:Foreign Correspondent)1940年アメリカ
監督 アルフレッド・ヒッチコック 出演者 ジョエル・マクリー、ラレイン・デイ
お馴染みアルフレッド・ヒッチコック監督映画はどの作品を見ても外れがないです。映画がアメリカで公開されたのは1940年で、その前年にドイツがポーランド侵攻を開始しています。
アメリカは当時まだ参戦していませんが、欧州では第二次世界大戦が始まっています。そんな戦争直前の映画ですから、日本での上映は戦後ずっと経ってからの1976年です。
そんなキナ臭いヨーロッパを舞台にした大戦前夜の謀略とミステリーが重なったシリアスなサスペンス映画です。ヒッチコックと言えばホラーやスリラーですが、暗殺されたはずの要人が実は生きているというように、その要素もちゃんと入っています。
主人公はタイトル通り、アメリカから英国へ厄介払いのように飛ばされた新聞社勤務の自称海外特派員です。
舞台は英国内だけに収まらず、ギリギリまで平和交渉がおこなわれていたオランダへ移り、言葉が通じない中で事件に巻き込まれ奮闘します。
緊迫したリアルなヨーロッパの姿がそのまま映画になっていて、その中に引き込まれてしまいました。
もちろん監督のカメオ出演もあります。実はその瞬間をなぜか見逃してしまったので、あとで調べてその箇所を再度見ると、これは見逃すはずがない!というシーンでした。主人公にあまりにも感情移入していて、その脇を通り過ぎる人にまで目に入ってこなかったというのは言い訳です。
★★☆
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黄金狂時代 (原題:The Gold Rush) 1925年米
監督・主演:チャールズ・チャップリン 出演者:ジョージア・ヘイル
チャップリン制作の初めての長編映画で、1925年の公開当時は完全な無声映画だったそうで、その後、声の代わりとしてキャプチャーが入るようになりました。
驚くことに、当時はアメリカとはまだ仲がよく、この映画も同年に日本で公開されています。チャップリンが初来日したのは、「街の灯」(1931年)の翌年1932年(昭和7年)のことです。
この映画がアメリカで公開された1925年と言えば、日本ではNHKの前身東京放送局が初めてラジオ放送を開始し、娯楽の王様だった映画界では溝口健二監督、阪東妻三郎、嵐寛寿郎、大河内傳次郎などが活躍していた頃です。
アラスカを想像させる雪山へやってきた探検家がチャップリンで、そこでは金を掘りにやってきた人達で賑わっています。
吹雪に遭い、なんとか粗末な山小屋にたどり着いた探検家と、指名手配中の悪人、そして金鉱を発見したと思ったら、悪党に頭を殴られて記憶をなくした大男、そして街に暮らしている若くて綺麗な女性などで物語は展開していきます。
吹雪の中で山小屋に閉じ込められ、食べるものもなく、自分靴をゆでて食べるシーンや、悪人があまりにもお腹が減って、探検家がダチョウに見えて襲おうと追いかけ回すシーンとか何度見ても抱腹絶倒です。
この映画を最初に見たのは、中学生の頃ですから50年ほど前です。何度目かのリバイバル上映で、ちゃんとした映画館で見たことを思い出します。
★★★
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
殺人狂時代(原題:Monsieur Verdoux) 1947年 米
監督・脚本・主演チャールズ・チャップリン
制作されたのは太平洋戦争が終わった2年後で、まだ世界は戦後の混乱の最中でしたが、戦勝国アメリカは、自信と栄光を手にして浮かれている頃です。
監督・主演映画のほとんどは戦前・戦中に作られたもので、戦後になってからの作品は、「ライムライト」などわずか3本しかなく、これはそのうちの1本で貴重な作品です。
この映画を最初に見たのは、1972年のリバイバル上映の「モダンタイムス」を皮切りにして、チャップリン映画が大ヒットを続け、「独裁者」「街の灯」などとともにリバイバル上映された時でした。
今回、テレビ放映を録画し、内容はうろ覚えで知っているものの、十分楽しめました。
この作品はコミカルさはほとんどなく、社会の問題点を衝くリアリティとシリアルさが際立っています。それだけにチャップリン映画としての評価は大きく分かれるところです。
それまでのチャップリンのトレードマークだった山高帽にステッキとダボダボズボンなどはありませんし、顔も素顔に近い状態で、飄々とした冷酷な殺人鬼を演じています。
こうした作品が当時の戦争に大勝し浮かれた熱狂的な保守層からバッシングをうけ、やがてアメリカを去ることになります。
個人的には、コミカル路線の映画も好きですが、こうした社会の断面を切り取り、浮かれている世の中に警告を与える真面目な映画のほうが好きです。
★★★
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
真珠の耳飾りの少女 原題:Girl with a Pearl Earring) 2003年イギリス・ルクセンブルク合作
監督 ピーター・ウェーバー 出演者 スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース
一度見たら忘れない印象深いヨハネス・フェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」をテーマにした美しい映画で、主人公はその画家と、その家で女中として働きながらモデルになった女性です。
ストーリーの原作は歴史小説が得意なトレイシー・シュヴァリエの小説で、史実を元にしているとかではなく、あくまで想像の産物のようです。
絵画の少女によく似た、スカーレット・ヨハンソンの(作られた)初々しさがとても良い作品です。
意味不明の行動や感情の動きが謎ではありますが。
フェルメール(1632~1675年)はオランダ(当時はネーデルラント)出身の画家でバロック絵画の代表的な存在です。また光と影をうまく取り入れ「光の魔術師」と言われています。
家が貧しく女中に出された主人公の少女は、一風変わった主人のアトリエ部屋の掃除をすることで、主人に気に入られ、仕事の合間にモデルをすることになります。
なので、絵画に描写された服装が、きらびやかなドレスとかではなく、地味な作業服で頭巾をかぶった姿となっているのですね。
光と影の設定も窓の開け閉めなどを通じてよく説明されています。
ただその姿に相応しくない、真珠のピアスについての説明も理にかなった設定で、史実?かと思ってしまいそうです。
絵画好きなら、当時の画家の生活などがよくわかって、楽しめそうです。
★★☆
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お早よう 1959年 松竹
監督:小津安二郎 出演者:佐田啓二、久我美子、笠智衆、杉村春子
60年前の古い映画で、私のような中高年者には、「ALWAYS 三丁目の夕日」のようにCGで表現されたちょっと無理ある風景ではなく、当時の本物の風景があちらこちらに出てきて感涙ものです。
私の場合は、この映画が作られたときはまだ赤ちゃんでしたからこの時代のことはほとんど記憶にないですが、団塊世代以上には、よく目にした光景でしょう。私の子供の頃にもまだその名残がいっぱい残っていました。
その団塊世代と思われる子供たちが映画の中でも、親に対して「テレビ買ってくれよー買ってくれよ~!」と大騒ぎして大人達を困らせます。
ちょうど高度成長期が始まろうとしていた、日本がいろいろと社会的矛盾は抱えていたものの、暗い戦争時代から脱却出来、希望にあふれていた時代です。
淡々とサラリーマン一家の日常が描かれているだけの映画ですが、パリッとしたスーツを着て通勤する都会の郊外のこうした新しい生活が、当時としてはまだ多かった地方での第一次産業で働く人が見ると、憧れに近いものがあったのでしょう。
地方から続々と都会にやってくる集団就職はこの映画の数年後、1960年代から本格的に始まります。
★★☆
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2019年11~12月 億男(2018年)、バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)、マーニー(1964年)、赤ひげ (1965年)
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1430
翔んで埼玉 2019年 映画「翔んで埼玉」製作委員会制作 配給東映
監督 武内英樹 出演者 二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム
魔夜峰央氏の漫画を原作としたコミカルな実写映画で、とにかく自虐的、奇想天外、アホらしさ満載の映画です。よくぞ実写化までこぎ着けたものだと感心します。でも出演者達の、そのバカバカしさに真剣に取り組んでいる姿が感動ものです。
内容はともかく、埼玉県人や千葉県人が心の奥深いところで感じている東京への劣等感をためらうことなくあぶり出し、自らを茶化すことで、真の郷土愛に目覚めていくという感じでしょうか。関西出身でにわか神奈川県民の私にはよくわかりません。
主演の二人、二階堂ふみとGACKTはともに沖縄出身者ですが、この映画では、東京と埼玉出身者という設定になっています。
そう言えば「図書館戦争」や「テルマエ・ロマエ」などとも、なにか共通するバカバカしさがあって、それなりに楽しめました。
でも日本映画界、悪いとは言わないまでも、映画そのものや、原作をアニメや漫画ばかりに頼り切っていて、これでいいのか?
★☆☆
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影の軍隊 原題:L' ARMEE DES OMBRES 1969年 フランス
監督 ジャン=ピエール・メルヴィル 出演者 リノ・ヴァンチュラ、ジャン=ピエール・カッセル、シモーヌ・シニョレ
第二次世界大戦中、ドイツ軍に占領されたフランスで、地下に潜ってドイツに抵抗し続けたレジスタンス達の物語です。原作はフランスの作家ジョゼフ・ケッセルの同名小説で、著者の代表作には映画にもなった「昼顔」(1929年)などがあります。
とにかく場面の展開が急で、集中して見ていないと、誰がどうなった?がわからなくなりそうでした。主要な登場人物も多いです。
ストーリーは簡単に書けるシンプルなのものではなく、極めて簡単に言えば、フランスに進駐してきたナチスに対し、主人公のレジスタンス達が様々な反抗活動をおこない、時には裏切った仲間を殺し、やがてはみんな捕まって死んでいくという空しいもの。
日本人からすると、ドイツとフランスの関係は、日本と朝鮮半島の関係と同じ?と思いがちですが、その関係性は、現在の双方両国の関係を比較すると大いに違うなと思います。
映画でも、フランスの敵は、ナチス(あるいはゲシュタポ)であって、ドイツ全体を敵や悪とはみなしていないかなと。その点、朝鮮半島は、敵は日本の軍部(当時の帝国陸軍など)ではなく、天皇制を含めた日本全体を敵や悪と定めているような感じです。それが良好な仏独関係と、未だに改善しない日韓関係、日朝関係との大きな差のような気がします。
いずれにしても、地下に潜って抵抗活動を続けるメンバーが、捕らえられ、拷問の末に仲間を売り、悲惨な死を遂げていくシーンは目を背けたくなります。
自分への拷問だけなら、口を割らなくても、家族への蹂躙を示唆されると口を割らざるを得ないとか、敵も次々と弱点を突いてきます。その根比べです。
他国の軍隊に支配されるというのはどういうことか、そして平和のありがたさと素晴らしさを感じさせる映画です。
★★☆
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タバコロード(Tobacco Road) 1941年 米(日本公開1988年)
監督:ジョン・フォード 出演:ダナ・アンドリュース、チャールズ・グレープウィン、ジーン・ティアニー
アメリカの小説家アースキン・コールドウェルの同名小説(1932年)が原作です。その著書がデビュー作で、著者の実質代表作となっています。
公開された1941年というと、日米開戦の年で、日本国内ではこうしたエンタメ映画を作って見る余裕はなかったでしょうけど、まだアメリカでは同年に公開された「市民ケーン」や「マルタの鷹」など娯楽作品が普通に上映されていました。
ストーリーは、アメリカ南部ジョージア州のタバコ葉の製造地帯を舞台に、貧しい農民、プア・ホワイトとよばれる人達の日常と生活を面白おかしく描いています。
この映画のもっともウリは映画界の匠、西部劇や戦争物などアクション活劇が多く、また派手な演出が好きそうな監督のジョン・フォードですが、どういう成り行きで、このような地味で動きの少ない映画の監督を引き受けたのかは不明です。
元々は演劇(戯曲)で上演されていたそうで、確かに映画を見ていても場面は固定された限定的、その中で役者が大げさに動き回っているだけという感じです。それもなかなか味はありますが、ジョン・フォード監督らしさを感じるのは、当時の壊れそうなクルマでのカースタントぐらいです。
当時、世界的に世相が暗くなっていた時代、これだけの貧乏農民を見て笑っていると、憂さ晴らしになったのか、それとも「あの人たちよりずっとマシな生活がおくれている」とか思ったのでしょうか。
とにかく、日々食べるものが買えないほど貧乏で、しかし明るく、前向きで、しかしズルく、悪賢く、怠惰でとよくわからない内容でした。
★☆☆
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デューン/砂の惑星1984年 米
監督 デヴィッド・リンチ 出演者 カイル・マクラクラン、ショーン・ヤング
原作はフランク・ハーバートのSF大河小説で、日本では1985年に公開された映画です。デヴィッド・リンチ監督の映画なら間違いないかな?と思って楽しみにみたところ、、、残念な映画でした。
もっとも36年も前の映画ですから、先日見た火星が舞台の「オデッセイ」(2015年)や、宇宙ステーションから脱出する「ゼロ・グラビティ」(2013年)などの素晴らしいCG技術を駆使した映像と比べるのはよくないですが、あまりにも作りが陳腐すぎて、まだ巨額を投じただけあってか「2001年宇宙の旅」(1968年)のほうがずっと見応えがあります。
やっぱこの監督には奇想天外なSF映画よりは、リアルな愛憎ひしめく人間ドラマが向いているような気がします。
しかも原作は3冊に及ぶ長いドラマだけに、140分の映画に収めるのは、めまぐるしく展開する内容の薄いものになってしまうのは仕方がないのかも知れません。
同時期にテレビシリーズとしても制作されたそうで、NHKの大河ドラマ同様、1年ぐらいをかけて映像化するのに向いていそうです。
★☆☆
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海よりもまだ深く 2016年 フジテレビ、バンダイビジュアル他
監督 是枝裕和 出演者 阿部寛、真木よう子、小林聡美
是枝監督と阿部寛主演とくるともう楽しみしかない感じで、さらに元気な頃の樹木希林までたっぷりと出てくる映画です。
原作は監督自らが考えたそうで、最近よくあるベストセラー小説やアニメを元にしたものではありません。
主人公は、売れない作家で、アルバイトに探偵事務所で勤務、お金が入ればギャンブルにすぐ使ってしまい、母親や姉にいつも無心しています。
さらに、離婚した妻と子供に養育費の支払いも滞り、浮気調査で、相手から調査結果を書き換えることで金を得ようとする小悪人でダメ男です。
別れた元妻に未練たっぷりで、母親もなんとか復縁出来ないかと協力してくれますが、「あの人は家庭には向かない」とバッサリです。
映画では主人公が立ち直る姿が見られるのか?と思いましたが、最後に父親が残した上等な硯を母親の部屋から勝手に持ち出し、質屋で見てもらったところ、思わぬ高額の値段がつき、売り払うのか?と思ったところ、その後のシーンで大切に持っていたのが救いということか。
主演の阿部寛は、その他の役では、割とコミカルではあるけれど、スーツをビシッと着て律儀で真面目なものが多く、こうした無精髭のダメダメ男にはちょっと向いてないかなという気がします。
母親役の樹木希林は最高の出来で、それに救われています。別れた元妻役の真木よう子はバツ1子持ち役にはもったいないぐらいホント若々しくて綺麗です。
★★☆
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ベニスに死す 原題(英語):Death in Venice 1971年 イタリア・フランス合作
監督:ルキノ・ヴィスコンティ 出演者:ダーク・ボガード、ビョルン・アンドレセン
トーマス・マン原作の小説を、1963年に「山猫」でカンヌのパルム・ドールを受賞したイタリアの監督ヴィスコンティが映画化したものです。
タイトルだけは有名ですので、知っていましたが、内容はまったく知らずに見ました。死が恋人を分かつ大人の恋愛映画だろう?ぐらいに思っていましたが、全然違いました。
主人公は、希代の作曲家マーラーをモチーフにした男性で、現実のマーラーの人生とはまったく違っていますが、映画の中で使われる音楽はマーラー作曲のクラシックが使われ、映画だけを見ていると、マーラーの自伝かと思ってしまいそうです。なお原作の小説では主人公は小説家となっているそうです。
内容は1911年、ドイツの作曲家である初老の主人公が、不評だった仕事を忘れるためにイタリアのベニスの避暑地へひとりでやってきます。
そこで出会った同じく避暑に来ていた上流階級の14歳のポーランド人美少年に気持ちを入れあげてしまい、葛藤の中で悶々とする中、ベニスの街にコレラが流行してきますが、ホテルも行政も観光で潤っているだけにひた隠しにしてやがては街中に死の影を落としていきます。
手っ取り早く言えば、中年男が美少年に対するプラトニックラブが燃え上がり、彼の姿を探し求めて街をさまよい、やがてコレラに冒されって、、、感じでしょうか。
う~ん、そうした趣味はないので理解は不能ですが、一部の人達の間では感情移入して盛り上がったのでしょうかね。
ついでに指揮者であり作曲家として有名なグスタフ・マーラー(1860年~1911年)について少し触れておくと、交響曲第1番ニ長調(副題:巨人)、交響曲第2番ハ短調(副題:復活)、交響曲第6番イ短調(副題:悲劇的)など多くの交響曲を作っているオーストリア人です。映画のようにコレラに感染して亡くなったのでも、外国旅行中に亡くなったわけでもありません。
★★☆
【関連リンク】
2020年1月~2月 ペイルライダー(1985年米)、アラバマ物語(1963年米)、マスカレード・ホテル(2019年)、疾風ロンド(2016年)、ブラジルから来た少年(1978年米・英)
2019年11~12月 億男(2018年)、バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)、マーニー(1964年)、赤ひげ (1965年)
2019年10月 遥かなる大地へ(1992年)、モンスター上司(2011年)、ワイルドカード(2015年)、早春(1956年)
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ペイルライダー
監督 クリント・イーストウッド 出演者 クリント・イーストウッド、マイケル・モリアーティ、キャリー・スノッドグレス
19世紀の西部で細々と金鉱掘りをしている集落の土地を力尽くで奪おうとする町の有力者に対し、流れ者でやってきたやたらと喧嘩に強い牧師が首を突っ込み救うという「シェーン」と「荒野のストレンジャー」を合わせたような西部劇で、黒澤監督の「七人の侍」や「用心棒」とも通じるところがあります。
タイトルの「ペイルライダー」とは、「ヨハネの黙示録の四騎士のうち、死を司るとされる第四の騎士」のことで、片っ端から悪?を殺していくというアメ~リカンな内容となっています。
誰しも、権力者や悪人富豪に苦しめられ窮地に立たされたときには、誰か助けに来てくれないか?と願うことがありますが、せめて空想の映画の中だけでもそれを具現化してくれるものです。そうして古くから、弱者や貧しい人はガス抜きをしてきたのでしょう。
とにかくイーストウッドが強すぎです。公開された1985年というと、ダーティーハリー4と5の間の作品ということになります。
まだ若く活きがよく(とはいえ当時既に55歳ですが)、その後の「許されざる者」(1992年)や「マディソン郡の橋」(1995年)、「グラン・トリノ」(2008年)など、アクションを抑えたシリアス路線前の作品です。
★★☆
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アラバマ物語 (原題:To Kill a Mockingbird) 1962年米
監督 ロバート・マリガン 出演者 グレゴリー・ペック、メアリー・バダム、フィリップ・アルフォード
1962年度アカデミー賞で主演男優賞他二部門で受賞、同年ゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞した作品です。
黒人差別が根強く残っている1930年代の南部アラバマ州の町で弁護士をしているのが主人公で、あるとき、白人女性をレイプした罪で黒人男性が訴えられ、その黒人男性の弁護士を保安官から依頼され受けます。
黒人の弁護をすることで、家族含め黒人差別をする町の人から非難を浴び続けることになります。
このドラマにはもうひとり主人公がいて、それが弁護士の娘です。
この物語自体をその娘が子供の頃の思い出を語るというスタイルをとっています。原作もこの弁護士の娘が大人になって書いた自伝的な小説です。
タイトル「To Kill a Mockingbird」は、父親が、子供に、「やがて銃を撃つことになるだろうけど、人になんの害も与えないモッキンバード(鳥)を撃ち殺すことは罪になる」と話したことがベースとなっています。
黒人差別を描いた映画では、私は「ミシシッピ・バーニング」が印象深く残っていますが、奴隷制度とともに、アメリカに長く残る黒歴史を描いています。
そうした中で、60年代の「良きアメリカ人代表」として、グレゴリー・ペックぐらい似合う俳優はないですね。今で言えば、ブルース・ウィリスやハリソン・フォードってところでしょうか。
★★☆
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マスカレード・ホテル 2019年 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会
監督 鈴木雅之 出演者 木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世
東野圭吾の2011年発刊の小説を原作とするミステリー映画です。2014年に原作の小説を読んでいますから、概ね内容は知っていたつもりでしたが、6年前と言うこともあって、すっかり大事なところは抜け落ちてました。
ストーリーは、都内の高級ホテルを舞台に、連続殺人犯?が殺害予告をおこなったため、そのホテルにキムタク刑事やその他の刑事がホテルマンとして潜り込み、怪しい犯人を突き止めようとします。
テンポよくストーリーは進んでいき、ホテルの裏側も垣間見え、非日常感を味わえます。
実は私も学生時代に観光ホテルで数年間アルバイトをしていたことがあり、ホテルの裏側についてもある程度は知っていますが、仕事は部屋の清掃だったため、直接お客様と接することはほとんどなく(たまに連泊で部屋に居残っている客はいた)、今回キムタクが演じたフロントマンやベルボーイなどは、実際は素人がすぐにできっこない極めて難しい仕事なのでしょう。
そのキムタク刑事へのフロント業務の指導役が長澤まさみで、二人の掛け合いが魅力の映画となっています。
原作でも犯人はまったく想像がつきませんでしたが、映画においても難解な仕組みとなっていて、「そこまで複雑にする?」って感じでややリアリティには欠けるかもしれません。
★★☆
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疾風ロンド 2016年 東映
監督 吉田照幸 出演者 阿部寛、大倉忠義、大島優子、柄本明、ムロツヨシ
上のマスカレードホテルに続き、東野圭吾の小説が原作の映画です。
内容はコミカルなクライム映画で、ワクチンがなく世界を消滅させる新しい生物兵器の開発に成功した科学者が、それを研究所から外へ持ち出して冬山に埋め、雪が溶けて温度が上がると漏れ出すようにします。そして研究所には、隠し場所を知りたければ3億円を払えと要求を突きつけます。
しかし、脅迫状を出したすぐあとに、交通事故で犯人は死亡。雪山に隠した場所の写真と、電波発信機を手がかりに、研究所は秘密裏に捜索をおこないます。
というのも、警察に通報すると、違法で危険な研究がおこなわれていたことがオープンになり、保身にしか関心がない所長はじめ、研究所が危機に陥るという判断からです。
雪山での捜索なので、スキーが下手な研究員は、スキー場の救助員や、オリンピックを目指しているスノーボーダー達を巧く丸め込み、さらに地元の中学生なども巻き込んで、どうにか場所を特定し、発見することができます。
しかし、その生物兵器を奪い取り、海外へ持って行き、高値で売ろうと画策している研究員とその弟に生物兵器が奪われて、、、という、二転三転の事態が起きます。
犯人が隠した場所というかロケ場所が、懐かしい長野の野沢温泉スキー場で、このスキー場へは遠い昔、2度ばかり訪れたことがありますが、もう何十年も前のことで、その面影はすっかり変わっていて、どこがどこだかよくわかりませんでした。
東野作品が数多く映画化されるのは、それだけ映像化に向いた作品なのでしょうけど、個人的にはもう少し文芸作品というか、じっくり時間をかけた大作を期待したいところです。それだけなにか低予算で「一丁上がり~」って雰囲気の中身がスカスカな映画でした。
最近はテレビドラマ(特にNHK)の作品の方が、映画よりもずっとお金がかかっていそうで、アニメ以外の日本映画の凋落が気になるところです。
★☆☆
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ブラジルから来た少年(原題:The Boys from Brazil) 1978年 米・英
監督 フランクリン・J・シャフナー 出演者 グレゴリー・ペック、ローレンス・オリヴィエ
「ロズマリーの赤ちゃん」(1967年)などの著作がある、アメリカの著名な作家アイラ・レヴィンが1976年に発表した同名の小説が原作です。
この小説は、先般読んだディーン・R.・クーンツクーンツ著「ベストセラー小説の書き方」でお勧め小説と紹介されていました。
監督は「猿の惑星」(1968年)や「パピヨン」(1973年)などの監督だったシャフナー、主演は元ナチスの悪役医師役にグレゴリー・ペックと、それを追いつめるユダヤ人役にローレンス・オリヴィエと名優コンビで、内容の濃い良い作品に仕上がっています。
ミステリー映画なので、内容について詳しくは書きませんが、比較的古い映画(44年前)だけに、現代のスピード感や人種問題や医療技術などに整合性がとれていないか心配していましたが、そんな心配はまったく無用、最新映画かと思うぐらいの迫力とテンポで楽しめました。
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2019年11~12月 億男(2018年)、バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)、マーニー(1964年)、赤ひげ (1965年)
2019年10月 遥かなる大地へ(1992年)、モンスター上司(2011年)、ワイルドカード(2015年)、早春(1956年)
2019年9月 この世界の片隅に(2016年)、東京暮色(1957年)、大殺陣(1964年)、横道世之介(2013年)、ジョバンニの島(2014年)
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