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リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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48時間PART2/帰って来たふたり(原題:Another 48 Hrs.) 1990年米
監督:ウォルター・ヒル 出演者:エディ・マーフィ、ニック・ノルティ
1982年の映画『48時間』が好調だったことから、その続編として8年ぶりに製作された、今から30年前の映画です。
その第1作も以前見ましたが、エディ・マーフィによるエディ・マーフィファンに贈る作品という感じで、日本で言う人気アイドル歌手が主演する映画のようなイメージに思えました。エンタテインメントとしてはさすがに優れています。
もちろんエディ・マーフィはアイドル歌手ではなくプロの売れっ子俳優ですから、立派な演技者ですが、どうも映画制作の周囲にいる人達が、彼をマイノリティ達のアイドル化したいのかなぁって気がします。
今回もその様相に変化はなく、エディと白人の刑事がお互いに反発をしながら、結局は二人で仲良くタッグを組み、悪役と対決するといういつものパターンで、珍しかった1作目と違い、凸凹コンビの掛け合い漫才?に感動することもなく、予想通りの展開で、悪の元締め陰のボスも早々に想像がついてちょっと退屈かも。
同じようなスタイルだったマイノリティのジャッキー・チェンと白人警察官が嫌々コンビを組んで、ジャッキーの超人的な働きで巨悪をやっつけるというストーリーと基本は同じだなぁと思った次第です。
★☆☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
レディ・プレイヤー1(原題:Ready Player One) 2018年米
監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演者:タイ・シェリダン、オリヴィア・クック、ベン・メンデルソーン
SF映画というジャンルですが、ゲームやアニメのファンが楽しめる内容です。
というのも、場面の多くはヴァーチャル世界での戦いがメインで、そのアバターとしてはアニメのヒーローが多く登場します。よくそれらの版権?著作権?をクリアできたものです。
ざっと言うと、ガンダム、メカゴジラ、アキラに登場する金田のバイク、マッハ号、キングコング、バットマン、ロボコップなどなど。私自身はあまりゲームにもアニメにも興味がない人なので、それぐらいしかわかりませんが、実際はその何倍ものキャラクターが出ているようです。
Wikimediaには、原作の小説ではウルトラマンも登場したそうですが、この映画では著作権の関係で登場させられなかったと書かれていました。やっぱりそういう障害もありますね。
とにかくSFですから、何でもありでハチャメチャですが、よく知ったキャラクターが出てきたり、街の中にロゴがチラッと映ったりするだけで、それなりに楽しめます。
映画の舞台は、2045年のアメリカで、今から25年後という設定ですが、もうこの年代になると、世界はボーダレス状態で、「どこ」という場所は無意味でしょう。
また映画にはドローンも活躍しますが、スラム街では相変わらずガソリン車が走っていました。世界中、2030年頃からはすべて電気自動車に変わっていきますので、その15年後にはガソリン車は極めて少ないか貴重品でしょうね。
★★☆
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 2018年松竹他
監督:前田哲 出演者:大泉洋、高畑充希、三浦春馬
渡辺一史氏のノンフィクションを元にして映画向けのエンタメ要素を加え脚本が作られた映画です。
筋力が徐々に衰える進行性筋ジストロフィーという難病患者を主人公に、それを支える家族やボランティアの日常を描いています。
本来はひとりでは生活ができず、病院や施設などで24時間看護、介護が必要ですが、患者本人の強い意志で「自立生活」を求め、生活保護を受けて、実家を出て生活を送っています。
介護は自ら集めて訓練をしてきたボランティ達で、その中に別の主人公となる二人のカップルがいます。
実は同時期にその映画にもなった同名の小説を読んでいます。
◆12月後半の読書(こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話)
主人公の患者役には大泉洋が見事な演技で、見る人をグイグイと中に引き込んでいきます。真夜中にバナナを買いに走らされる高畑充希も素直な良い演技でした。
「障害者だから我慢を強いられる」「人にお世話になることを申し訳なく思う」「やりたいことができなくても当然」という、過去(現在でも?)の常識をことごとく打ち破り、「障害者も健常者と平等なはず」「できないから人に頼むのは当たり前」というノーマライゼーションを世に広めていくことになります。
映画の中にも出てきますが、地下鉄などの駅にエレベーターが設置されてきたのも、こうした身障者からの長く粘り強い要望があってのことで、それの恩恵は障害者だけでなく、高齢者やベビーカーを押す人達にも大きな恩恵があります。
タイトルも、「自分でできないから遠慮なく人に頼む」という、不思議ではない無茶ぶりを象徴したものです。
★★☆
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天国は待ってくれる(原題:Heaven Can Wait)1943年米
監督:エルンスト・ルビッチ 出演者:ジーン・ティアニー、ドン・アメチー、チャールズ・コバーン
一応コメディ映画という範疇に入っていますが、クスッとでも笑えるシーンはほとんどなく、1930~40年代のニューヨークを舞台に富豪一族の長子として生まれた男性の、口のうまいプレイボーイの一代記って感じです。
コメディ要素があるのは、人が亡くなったあと、その人が行くのが天国か地獄かを決める場所が最初と最後に出てきて、主人公が死後にその判断をする日本流で言えば閻魔大王の前で、自分がいかに悪人で地獄行きは仕方がないというその一生を語るというスタイルだからでしょう。
しかし過去に同じようなことを何度も書いていますが、この映画が公開された1943年の前後と言えば、欧州ではドイツと、太平洋では日本との激しい戦闘中で、戦争とはまったく無縁のこうしたコメディ映画が普通に制作、公開されていたというのが凄い国です。
太平洋戦争前の1936年に制作公開されたオールカラー巨編「風と共に去りぬ」を上海で見た日本人が、「こんな映画を作る国と戦争しても勝てるわけはない」と思ったという回想録を読んだことがありますが、ガダルカナルの撤退戦中の日本軍に、爆弾ではなくこの映画を投下して天皇や大本営の偉いさんに見せてあげれば、もっと早く円満に終戦できたのかもしれません。
★★★
【関連リンク】
2020年8~10月 免許がない(1994年)、日々是好日(2018年)、助太刀屋助六(2002年)、ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年)、ブリジット・ジョーンズの日記(2001年)
2020年7月 嘘八百 2018年、東京マグニチュード8.0(2009年)、深夜の告白(1944年)、知りすぎていた男(1956年)、ウエスタン(1968年)
2020年5~6月 海外特派員(1940年)、黄金狂時代(1925年)、殺人狂時代(1947年)、真珠の耳飾りの少女 (2003年)、お早よう(1959年)
2020年3~4月 翔んで埼玉(日 2019年)、影の軍隊(仏 1969年)、タバコロード(米 1941年)、デューン/砂の惑星(米 1984年)、海よりもまだ深く(日 2016年)、ベニスに死す(仏・伊 1971年)
2020年1~2月 ペイルライダー(1985年)、アラバマ物語(1962年)、マスカレード・ホテル(2019年)、 疾風ロンド(2016年)、ブラジルから来た少年(1978年)
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おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
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1487
いつも定期的に録画して見ているテレビ番組を勝手に書いておきます。再放送や、一時的な番組は除きます。
結構偏っていると思いますが、見たい番組なんかは、年齢や個々人の趣向などによって大きく違ってくるでしょうから気にしていません。見たい映画や読みたい本だってそれぞれ個性が出るのと同じです。
◆時事、ドキュメンタリー
・NHKスペシャル(NHK総合)・・NHK特集の頃から欠かさず見ている
・クローズアップ現代+(NHK総合)・・+になる前の国谷裕子キャスター時代が良かった
・ドキュメント72時間(NHK総合)・・よくできた面白い番組
・ストーリーズ(NHK総合)
・BS1スペシャル(NHK BS1)
・BS世界のドキュメンタリー(NHK BS1)・・各国の力が入った硬派ドキュメンタリーで面白い
・アナザーストーリーズ(NHK プレミアム)・・イマイチ主旨が一貫していない
・NNNドキュメント(日本テレビ)・・硬派な内容が多い
・ETV特集(NHK Eテレ)・・最近は再放送が多い
・ザ・ノンフィクション(フジ)・・硬軟織り交ぜてごった煮的ドキュメンタリー
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
◆ニュース・情報番組
・首都圏情報ネタドリ!(NHK総合)・・照れながら喋る岡田結実ちゃんが可愛い
・サンデーモーニング(TBS)・・CMを飛ばして見ると半分の時間で見られる。出演者の高齢化で終了も近い?
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
◆歴史、紀行番組
・歴史秘話ヒストリア(NHK総合)・・再現ドラマが秀逸というかお金がかかっていそう
・英雄たちの選択(NHK プレミアム)・・磯田氏は好きだが1.5倍速で聞くと早口でわからない
・偉人たちの健康診断(NHK プレミアム)・・渡邊あゆみエグゼクティブアナ最後のレギュラー番組?
・歴史発掘ミステリー(NHK BSプレミアム)・・不定期?
・先人たちの底力知恵泉(NHK BSプレミアム)・・意外なゲストが楽しみ
・にっぽん!歴史鑑定(BS-TBS)・・軽めだがわかりやすい
・世界ふれあい街歩き(NHK プレミアム)・・元は総合で放送。最近のは再放送ばかりだが癒やされる
・ブラタモリ(NHK総合)・・地形とか断層とか河道とか馴染みがなかった知識がつく
・日本の最強の城スペシャル(NHK総合)・・不定期
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
◆ドラマ・映画
・NHK大河ドラマ(NHK プレミアム、NHK総合)
映画はタイトルによって、特に古い60年代、70年代のものが好き、ドラマは内容によって録画
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
◆バラエティ
・所さんの世田谷ベース(BSフジ)・・BGM的にゆるく流しておけるお気楽番組
・所さん!大変ですよ(NHK総合)・・NHKアナの堅さと所さんの緩さが対照的で面白い
・笑福亭鶴瓶の家族に乾杯(NHK総合)・・誰とでもすぐに仲良くなれるキャラクターは独特
・ザ!鉄腕DASH!!(日本テレビ)・・達也が不祥事で抜け、来年4月に長瀬が抜け存続の危機?
・噂の!東京マガジン(TBS)・・レギュラー平均年齢が65歳という高齢者番組。来年3月で終了
・タモリ倶楽部(テレビ朝日)・・38年間続く長寿番組。山田五郎が出ていた頃が懐かしい。
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
◆その他
・100分de名著(NHK プレミアム)・・読書の参考にしている
・日本の話芸(NHK総合)・・上方落語の回を中心に録画
・幻解!超常ファイル(NHK Eテレ)・・栗山千明が怖い
NHKの番組はナレーションがゆっくりなため、早回しでちょうど良い感じになります。映画やドラマなど、ジックリ見たい番組は早回しではなく通常速度で再生しています。
あと、当然ながらスポーツ番組はライブで見るのが基本なので、メジャーの試合が深夜にあるとかでない限りは録画はしていません。
そして録画した番組は、なにか他のことをしながらBGM的に流しておく番組と、ジックリ見る番組に分かれていきます。
希望を言えば、もっと質の良い古い映画と、名人達の古典落語を各局再放送でも良いのでもっと放送してもらいたいものです。
【関連リンク】
1436 コロナ時代のテレビ番組と再放送
1329 テレビCMを見なくなって久しい
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おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
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免許がない 1994年 光和インターナショナル、日本テレビ放送網
監督:明石知幸 出演者:舘ひろし、墨田ユキ、西岡徳馬、片岡鶴太郎ほか
もう26年も前の映画ですけど、主演の舘ひろしは今とほとんど変わらないかっこよさです。映画も大ヒットしたようです。
その舘ひろしは今をときめくアクション映画スターの役で、カッコよく女性を隣に乗せてクルマを運転するシーンがありますが、実は運転免許をもってなく、いつも牽引されたクルマのシーンで撮影されています。
ところが、映画で共演していた女優に、免許をもっていないことがバレ、恥をかきます。
そこで、一念発起して合宿の自動車教習所へ入所しますが、クセのある教官達に悩まされ、なかなか上達しません。
そこで、応援してくれたのが映画スタッフの仲間達で、密かに夜中に練習をしたり、気になる看板を取り替えたり、混雑する検定試験の道を走りやすく交通整理をして(それってルール違反じゃん!)、見事合格するまでです。
強面教官役の片岡鶴太郎が良い味出しています。あーいう教官確かに昔はよくいたような。
最近はどこの教習所も、生徒をおだてて、口コミで悪いことが書かれないよう必死で、愛想が悪い教官や怒鳴る教官なんてもっての外でしょう。私が免許を取った40数年前は普通にどこでもいましたけどねぇ。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟
日々是好日 2018年 「日日是好日」製作委員会他
監督:大森立嗣 出演者:黒木華、樹木希林、多部未華子
原作は森下典子著の小説「日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」で、映画の配役では重要なお茶の先生役に2018年9月に亡くなる直前の樹木希林が出演した映画です。
主演の黒木華が大学生の頃に家族の勧めで従姉妹と一緒にお茶を習い始め、それから日々淡々と過ぎ去っていく日常が、美しい日本のわびさびとともに描かれています。
そうしたわびさびについては、日本人にとっては理解出来ることですが、外国人には意味不明でしょうから、海外での上映やコンクールとは縁がなかったようです。
小説では読者それぞれがストーリーを心の中で自由に描けますが、映画となるとある程度決められたイメージを監督が演出しなければならず、こうした起承転結などない、淡々と過ぎていく日々を映像化していくのは難しいでしょう。
主演の黒木華と樹木希林の演技力と、美しい映像で救われていますが、やや物足りなさを感じてしまいます。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟
助太刀屋助六 2002年 日活、フジテレビ
監督:岡本喜八 出演者:真田広之、鈴木京香、岸部一徳
真田広之の主演ということで、本格的なチャンバラ時代劇かと思いきや、60年代によく見られたドタバタコメディ時代劇でした。
またこの作品は「日本のいちばん長い日」や「大誘拐 RAINBOW KIDS」など多くの名作を監督した岡本喜八監督の最後の作品です。
ストーリーはちょっとややこしく、主人公はタイトル通り、仇討ちの助太刀を商売にしているお調子者ですが、決して剣豪というわけではなく、口八丁手八丁という設定です。
その主人公が生まれ故郷に帰ってきたところ、厄介者が帰ってきたとうるさがられますが、ちょうど仇討ちがおこなわれようとしていて、その相手が自身の父親じゃないかと言うことがわかってきます。
また、仇討ちを裏で仕組んだ役人をはめて、最後は恋人と共に去って行くというハッピーエンドな内容です。
2002年ってこういう映画がウケたのでしょうかね?上映されていたのをまったく知りませんでしたが、今の時代ではあまりにもひねりがなさ過ぎて、面白いという感じではないかな。
岡本喜八監督の遺作と言うことでちょっと期待していましたが、私的には想像外で残念な結果に終わりました。
★☆☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟
ニューヨーク東8番街の奇跡(原題:*batteries not included) 1987年 米
監督:マシュー・ロビンス 出演者:ジェシカ・タンディ、ヒューム・クローニン、フランク・マクレー
原題を直訳すると「(この製品には)バッテリーは含まれていません」ですから、日本でのタイトルをえらく変えちゃいました。
この日本のタイトルは、「三十四丁目の奇蹟」(1947年、1994年)の大ヒット映画を彷彿とさせるものがあります。
舞台も同じニューヨークで、それ狙いの日本語タイトルなのかも知れませんが、内容はまったく異なります。
NYで古いビルやアパートが次々と壊されて再開発されていく中で、あるアパートの住人達は地上げ屋達に悩まされながらも、立ち退きに抵抗しています。
しかし次々にアパートを出て行く家族が相次ぎ、もはやこれまでか?と言うとき、可愛らしいUFO(宇宙生命体?)がやってきて、住民の味方として活躍するというSFファンタジーです。
ファンタジーは酸いも甘いも十二分に味わった中年のオッサンには相応しくない?
ま、そうですけど、制作総指揮にスピルバーグも加わっていたりして、夢のない中高年者でもそこそこ楽しめる映画に仕上がっています。
アパートの家庭用電源で充電していたUFO生命体(カップル)ですが、出産を終えてやがて地上げ屋の嫌がらせから守ってきたアパートから巣立っていきます。
そこでとうとう業を煮やした地上げ屋がガソリンを大量に持ち込んでアパートを燃やしてしまいます。さぁどうなるか、、、
しかし大規模なビル解体などロケ?セット?で、さすがアメリカ映画って思わせるものでした。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟
ブリジット・ジョーンズの日記(原題:Bridget Jones's Diary) 2001年英・米・仏
監督:シャロン・マグワイア 出演者:レネー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント
2001年の上映当時には一大旋風を巻き起こしていた記憶があります。日本でも長引く不況が常態化しつつあり、非正規雇用が急増したり、格差社会が広がりつつあった頃のことで、同時に結婚率が急速に下がっていた頃です。
この映画は32歳の普通の働く女性が、20代の頃は恋愛も遊びも自由に謳歌していたのに、ふと気づくと結婚していない孤独な自分に気がつき、身近にいた二人の男性の間で右往左往するコメディ映画です。
ま、しかしこの映画の主人公は普通から見ればえらく恵まれてて、出版社での仕事もそこそこでき、テレビ局への転職もうまくいき、オマケに二人のお金持ちなイケメン(ひとりは上司の編集長、もうひとりは幼馴染みの人権派弁護士)に言い寄られ、両親もちょっと波乱はあるものの最後は元の鞘に収まってうまくいっていて、ホームパーティなどに気軽に呼べる仲良しな友達もいます。
アメリカの映画を見ていていつも思うのは、テレビドラマやバラエティでは絶対に使えない放送禁止用語が連発することや、これまたテレビではご法度のタバコをスパスパ吸うシーンとか満載で、まるで抑圧された鬱憤を晴らすごとく、見たい人がお金を払って見る映画だけに許されているこうしたシーンをこれでもか!って登場させること。
ドタバタコメディではあるけれど、こうした少し年齢の高い女性がいくつもの障害を乗り越えて、ハッピーエンドを迎えるドラマはイギリスやアメリカだけではなく、多くの国の女性には支持されるのでしょう。
なお、この映画のヒットに気をよくしてか、続編が作られています。
『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(2004年)
『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(2016年)
★★☆
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嘘八百 2018年 「嘘八百」製作委員会
監督:武正晴 出演:中井貴一、佐々木蔵之介
詐欺師を描いたコミカルな映画です。記憶にはないのですが、意外とヒットしたのか、続編となる「嘘八百 京町ロワイヤル」が2020年1月31日に公開されています。公開直後にはコロナ禍がジワジワきていたので、なにか影響はあったのでしょうかね。
利休作の掛け軸など、贋作を本物と思わせて高額で売りつけるというのが仕事ですが、周囲にはそうした贋作作りの名人達がチームを組んでいます。
もっともそうした古物などにはなにも興味がないので、そうした世界にも興味がなく、あまり映画に親近感や感情の思い入れなどがなく、内容的にはつまらないものでした。
どうせなら、映画「スティング」のような、もっと大がかりな詐欺、さらに言えば映画を見ている観客がすっかり騙されるというようなものを期待していましたが、遠く及びません。
予算も桁が違うでしょうし、仕方ありません。
★☆☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
東京マグニチュード8.0 2009年 製作:東京マグニチュード8.0製作委員会
監督:橘正紀
正確には映画ではなく、2009年にテレビアニメシリーズとして11回の放送を総集編として2時間(CM含む)にまとめたものです。
最初は以前読んだ高嶋哲夫氏の小説「M8」が原作なのか?と思いましたが違いました。
アニメらしく、中学生の女の子が主人公で、弟と一緒にお台場へ遊びに来ていたとき、大地震に遭います。
レインボーブリッジと思われる橋が倒壊、水上バスでなんとか日の出桟橋へたどり着き、芝公園の避難所で休憩していると東京タワーが倒壊し弟が巻き込まれます。
自宅はどうなっているのか、家族は無事か、世田谷の自宅までは歩くしかなく、お台場でたまたま知り合った親切なシングルマザーとともに家を目指します。
ちょっと違うかな~と思うのは、パニックになる人が周囲にいなく地震直後でも、みな落ち着いているような感じのシーンが多いこと。自衛隊などの災害救援もすぐに来ていて、それはちょっと都合良すぎかなと。
おそらく東京タワーが倒壊するほどの地震なら、木造住宅などはひとたまりもなく、また火事で相当の被害があり、そこの住人、逃げ遅れて家屋の下敷きになっている人を必死で救出している人、呆然として泣き崩れている人など、阿鼻叫喚図だと思うのですけどね、、、
シングルマザーの家が三軒茶屋で、その周辺は大規模な火災で、祖母とひとり娘の安否がわからず、避難所を探し回るというのは、現実的にありそうです。
雨降って地固まるやハッピーエンドでは終わらず、子供達に災害の怖さを伝えようとする意志が感じられます。
しかし現実はもっと、自己中心的に動く人や、他人を踏みつけてでもいち早く逃げようとする群集心理など、地獄絵図はこんなものではないでしょう。
★★☆
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深夜の告白(原題:Double Indemnity) 1944年米
監督:ビリー・ワイルダー 出演:バーバラ・スタンウィック、フレッド・マクマレイ
監督のビリー・ワイルダー(元々は脚本家)と、フィリップ・マーローシリーズなどのハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーとの共同脚本の作品で、原作はジェームズ・M・ケインの小説「殺人保険(原題: Double Indemnity)」です。
原題の「Double Indemnity」とは、自動車事故と比べ比較的事故死の可能性が低い鉄道事故での死亡などでは死亡保険が倍額になるという制度のことで、それを悪用して保険金詐欺を働こうという内容です。
悪女役のバーバラ・スタンウィックが魅力的で、しかも恐ろしい女を演じていてこの映画の中心と言っても良いでしょう。
その悪女に翻弄されるのが、保険会社の軽めのイカした外交員で、悪女にそそのかされて犯行のお膳立てをしますが、同じ保険会社に勤務する親友の調査員に疑問を抱かれて、、、という展開です。
フィルム・ノワール映画と言われるジャンルですが、冒頭で、深夜、誰もいなくなったオフィスで、録音テープを回し、犯行をその親友に告白していくという導入部は、観客のドキドキ感と興味を引くには最高の演出です。
この映画が公開された1944年といえば、太平洋戦争の終盤戦で、同年日本では「加藤隼戦闘隊」や「かくて神風は吹く」など、戦意高揚映画ばかりでしたが、彼の国ではこうしたエンタメが普通に制作され公開されていたのですね。
★★★
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
知りすぎていた男(原題:The Man Who Knew Too Much) 1956年米
監督 アルフレッド・ヒッチコック 出演:ジェームズ・ステュアート、ドリス・デイ
アメリカ人夫婦がモロッコへ旅行中に、殺人事件に巻き込まれ、その後一人息子が誘拐されてしまいます。
モロッコの警察は頼りにならず、子供を救い出すには、自分が殺された男から言付けされた場所へ行って、息子を救うしかない!ということで、ロンドンへ飛びます。このあたりちょっと普通じゃないです。
ま、それは仕方ないとして、ロンドンで国際陰謀組織や警察の尾行をまいて、なぜモロッコで男が殺されたのか?という謎に迫っていくというストーリーです。
妻役のドリス・デイは、上流アメリカ人妻を演じていますが、演技がなにかにつけて大げさで、時にはヒステリーを起こし、典型的なというかステレオタイプなアメリカ人女性で、ホンマかいな~という感じ。
その歌手でもあるドリス・デイが子供のために歌う「ケ・セラ・セラ」はアカデミー賞で歌曲賞を受賞しています。その歌唱力が事件解決に一役買うというのも、映画ならではのできすぎた話しです。
例のヒッチコックのカメオ出演は、ちょっとわかりにくく、最初は見逃してしまいました。序盤のモロッコでの大道芸を見物しているシーンにチラッとだけ映っています。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
ウエスタン(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト)原題:Once Upon a Time in the West 1968年伊・米
監督:セルジオ・レオーネ 出演:チャールズ・ブロンソン、クラウディア・カルディナーレ、ヘンリー・フォンダ
いわゆるマカロニウエスタンですが、かなり制作費をつぎ込んだ作品と思われます。
しかしアメリカの良心とまで言われていたヘンリーフォンダがこの映画では極悪人役ということで、日本ではヒットしましたが、アメリカではヒットしなかったそうです。
イタリアンの血が半分入っているからというのではないのでしょうけど、映画音楽としてこれでいいのか?と思える変な感じ。当時のマカロニウエスタン調なのでしょうけれど。
また、復讐のキモとなるハーモニカの演奏も、なにか素人が初めて練習している?という感じの暗くて変な音程の音で、もうちょっとどうにかならなかったのでしょうか。どうせ吹いているのは俳優ではなく吹き替えなのですから。
内容的にはあまりリアリティはなく、極悪人を探し出して決闘するドタバタ劇という感じ。それを多数のエキストラや、クラウディア・カルディナーレの色っぽさ、そして大がかりなセットが作品の出来をカバーしています。
こうした西部の風景を見ると、もう20年以上前ですが、ラスベガスからグランドキャニオンへ軽飛行機で旅をしたときに、比較的低空飛行をするので、地上の景色がよく見えたのですが、その時の窓の下の風景が、まさにこの映画の舞台のような感じで、それを思い出しました。
★☆☆
【関連リンク】
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1448
海外特派員(原題:Foreign Correspondent)1940年アメリカ
監督 アルフレッド・ヒッチコック 出演者 ジョエル・マクリー、ラレイン・デイ
お馴染みアルフレッド・ヒッチコック監督映画はどの作品を見ても外れがないです。映画がアメリカで公開されたのは1940年で、その前年にドイツがポーランド侵攻を開始しています。
アメリカは当時まだ参戦していませんが、欧州では第二次世界大戦が始まっています。そんな戦争直前の映画ですから、日本での上映は戦後ずっと経ってからの1976年です。
そんなキナ臭いヨーロッパを舞台にした大戦前夜の謀略とミステリーが重なったシリアスなサスペンス映画です。ヒッチコックと言えばホラーやスリラーですが、暗殺されたはずの要人が実は生きているというように、その要素もちゃんと入っています。
主人公はタイトル通り、アメリカから英国へ厄介払いのように飛ばされた新聞社勤務の自称海外特派員です。
舞台は英国内だけに収まらず、ギリギリまで平和交渉がおこなわれていたオランダへ移り、言葉が通じない中で事件に巻き込まれ奮闘します。
緊迫したリアルなヨーロッパの姿がそのまま映画になっていて、その中に引き込まれてしまいました。
もちろん監督のカメオ出演もあります。実はその瞬間をなぜか見逃してしまったので、あとで調べてその箇所を再度見ると、これは見逃すはずがない!というシーンでした。主人公にあまりにも感情移入していて、その脇を通り過ぎる人にまで目に入ってこなかったというのは言い訳です。
★★☆
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黄金狂時代 (原題:The Gold Rush) 1925年米
監督・主演:チャールズ・チャップリン 出演者:ジョージア・ヘイル
チャップリン制作の初めての長編映画で、1925年の公開当時は完全な無声映画だったそうで、その後、声の代わりとしてキャプチャーが入るようになりました。
驚くことに、当時はアメリカとはまだ仲がよく、この映画も同年に日本で公開されています。チャップリンが初来日したのは、「街の灯」(1931年)の翌年1932年(昭和7年)のことです。
この映画がアメリカで公開された1925年と言えば、日本ではNHKの前身東京放送局が初めてラジオ放送を開始し、娯楽の王様だった映画界では溝口健二監督、阪東妻三郎、嵐寛寿郎、大河内傳次郎などが活躍していた頃です。
アラスカを想像させる雪山へやってきた探検家がチャップリンで、そこでは金を掘りにやってきた人達で賑わっています。
吹雪に遭い、なんとか粗末な山小屋にたどり着いた探検家と、指名手配中の悪人、そして金鉱を発見したと思ったら、悪党に頭を殴られて記憶をなくした大男、そして街に暮らしている若くて綺麗な女性などで物語は展開していきます。
吹雪の中で山小屋に閉じ込められ、食べるものもなく、自分靴をゆでて食べるシーンや、悪人があまりにもお腹が減って、探検家がダチョウに見えて襲おうと追いかけ回すシーンとか何度見ても抱腹絶倒です。
この映画を最初に見たのは、中学生の頃ですから50年ほど前です。何度目かのリバイバル上映で、ちゃんとした映画館で見たことを思い出します。
★★★
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殺人狂時代(原題:Monsieur Verdoux) 1947年 米
監督・脚本・主演チャールズ・チャップリン
制作されたのは太平洋戦争が終わった2年後で、まだ世界は戦後の混乱の最中でしたが、戦勝国アメリカは、自信と栄光を手にして浮かれている頃です。
監督・主演映画のほとんどは戦前・戦中に作られたもので、戦後になってからの作品は、「ライムライト」などわずか3本しかなく、これはそのうちの1本で貴重な作品です。
この映画を最初に見たのは、1972年のリバイバル上映の「モダンタイムス」を皮切りにして、チャップリン映画が大ヒットを続け、「独裁者」「街の灯」などとともにリバイバル上映された時でした。
今回、テレビ放映を録画し、内容はうろ覚えで知っているものの、十分楽しめました。
この作品はコミカルさはほとんどなく、社会の問題点を衝くリアリティとシリアルさが際立っています。それだけにチャップリン映画としての評価は大きく分かれるところです。
それまでのチャップリンのトレードマークだった山高帽にステッキとダボダボズボンなどはありませんし、顔も素顔に近い状態で、飄々とした冷酷な殺人鬼を演じています。
こうした作品が当時の戦争に大勝し浮かれた熱狂的な保守層からバッシングをうけ、やがてアメリカを去ることになります。
個人的には、コミカル路線の映画も好きですが、こうした社会の断面を切り取り、浮かれている世の中に警告を与える真面目な映画のほうが好きです。
★★★
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真珠の耳飾りの少女 原題:Girl with a Pearl Earring) 2003年イギリス・ルクセンブルク合作
監督 ピーター・ウェーバー 出演者 スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース
一度見たら忘れない印象深いヨハネス・フェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」をテーマにした美しい映画で、主人公はその画家と、その家で女中として働きながらモデルになった女性です。
ストーリーの原作は歴史小説が得意なトレイシー・シュヴァリエの小説で、史実を元にしているとかではなく、あくまで想像の産物のようです。
絵画の少女によく似た、スカーレット・ヨハンソンの(作られた)初々しさがとても良い作品です。
意味不明の行動や感情の動きが謎ではありますが。
フェルメール(1632~1675年)はオランダ(当時はネーデルラント)出身の画家でバロック絵画の代表的な存在です。また光と影をうまく取り入れ「光の魔術師」と言われています。
家が貧しく女中に出された主人公の少女は、一風変わった主人のアトリエ部屋の掃除をすることで、主人に気に入られ、仕事の合間にモデルをすることになります。
なので、絵画に描写された服装が、きらびやかなドレスとかではなく、地味な作業服で頭巾をかぶった姿となっているのですね。
光と影の設定も窓の開け閉めなどを通じてよく説明されています。
ただその姿に相応しくない、真珠のピアスについての説明も理にかなった設定で、史実?かと思ってしまいそうです。
絵画好きなら、当時の画家の生活などがよくわかって、楽しめそうです。
★★☆
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お早よう 1959年 松竹
監督:小津安二郎 出演者:佐田啓二、久我美子、笠智衆、杉村春子
60年前の古い映画で、私のような中高年者には、「ALWAYS 三丁目の夕日」のようにCGで表現されたちょっと無理ある風景ではなく、当時の本物の風景があちらこちらに出てきて感涙ものです。
私の場合は、この映画が作られたときはまだ赤ちゃんでしたからこの時代のことはほとんど記憶にないですが、団塊世代以上には、よく目にした光景でしょう。私の子供の頃にもまだその名残がいっぱい残っていました。
その団塊世代と思われる子供たちが映画の中でも、親に対して「テレビ買ってくれよー買ってくれよ~!」と大騒ぎして大人達を困らせます。
ちょうど高度成長期が始まろうとしていた、日本がいろいろと社会的矛盾は抱えていたものの、暗い戦争時代から脱却出来、希望にあふれていた時代です。
淡々とサラリーマン一家の日常が描かれているだけの映画ですが、パリッとしたスーツを着て通勤する都会の郊外のこうした新しい生活が、当時としてはまだ多かった地方での第一次産業で働く人が見ると、憧れに近いものがあったのでしょう。
地方から続々と都会にやってくる集団就職はこの映画の数年後、1960年代から本格的に始まります。
★★☆
【関連リンク】
2020年3~4月 翔んで埼玉(日 2019年)、影の軍隊(仏 1969年)、タバコロード(米 1941年)、デューン/砂の惑星(米 1984年)、海よりもまだ深く(日 2016年)、ベニスに死す(仏・伊 1971年)
2020年1~2月 ペイルライダー(1985年)、アラバマ物語(1962年)、マスカレード・ホテル(2019年)、 疾風ロンド(2016年)、ブラジルから来た少年(1978年)
2019年11~12月 億男(2018年)、バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)、マーニー(1964年)、赤ひげ (1965年)
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