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さもありなんと思ったのが、「消える書店、10年間で29%減 和歌山県ではほぼ半減」という1月26日の朝日の記事です。

出版業界が厳しいとはよく言われていますが、当然それを販売している書店経営ももっと厳しいのではないでしょうか。特に大手チェーン店以外の町の小さな本屋さんが。
 
2000年には書店数は全国で2万1922店あったそうですが、2010年現在では1万5519店とのこと。

減少率の高い県は和歌山、山口、佐賀となっています。人口の推移と合わせて見ると、人口減少率(2007年度調査)の上位10県、秋田、青森、高知、長崎、和歌山、岩手、山形、島根、鹿児島、鳥取では和歌山県だけが入っていますが山口や佐賀は入ってなく必ずしも書店減少数と同調しているわけではなさそうです。ちょっと意外かも。
 
全国の書店を調査しているアルメディア
 
書店が減る(書店で購入しなくなった)理由としては下記が考えられます
 
 1)ネット販売の普及
 2)若年層の読書離れ
 3)趣味や余暇の中に占める読書時間の減少
 4)団塊世代の現役引退
 5)長引く不況
 6)中古本の流通
 7)乗り物移動時間中の携帯メール・ゲームの普及
 
1)ネット販売の普及
ネットで書籍を購入したことがある人はよくわかるでしょう。期間限定ですが、Amazonでは1冊の文庫本でも送料無料で、ほとんどのところには翌日到着しますし、地域にもよるでしょうけど別料金を支払えば注文当日配達も可能です。

在庫があるかどうかもすぐにわかり、なければそのまま中古本を調べることも可能です。デメリットは、本の中身をパラパラ見て納得してから買いたいと思う人には不向きですが、それも今後改善されていくようです。

また目的なくブラリと書店をのぞき、いい本に出会いたいと書店を利用する人にもネットは不向きですが、中には大型書店で下見をしておいて、帰ってからネットで注文すると言う人もいるようです。特に専門書や美術書のように重くてかさばる本だと何冊も持ち帰るのはつらいですからね。
 
2)若年層の読書離れ
いつの時代にも言われているのと、さらに少子化が追い打ちをかけて、歯止めはかからないでしょう。

また回転率が高く書店にとって美味しい人気雑誌や漫画誌は、今やコンビニやスーパーで手に入りますので、わざわざそのためだけに書店に行く必要がなくなっています。

あと若年層の収入が伸びないばかりか逆に下がってたりしますので、高い書籍が買えず、図書館の利用や中古本の購入へと流れていることもあります。
 
3)趣味や余暇の中に占める読書時間の減少
10年ぐらい前まで自宅で暇がある場合の過ごし方としては、テレビ(ビデオ)を見るか、本や雑誌を読みながらラジオを聞くぐらいしか選択肢がありませんでした。

しかし今では携帯電話(メール)やパソコン(ネット)があります。テレビをあまり見なくなったのはネットのせいだとよく言われますが、同時に新聞を読まなくなったり、読書をしなくなったのもネットの影響が少なからずあるのでしょう。
 
4)団塊世代の現役引退
団塊の世代が青年期になった頃には思想系や学術系、アイドル系、エッチ系の本が大量に売れ、社会人になれば恋愛小説、ハウツー本、ゴシップ週刊誌が売れ、出産育児時期には育児書や料理本。

やがて中高年にかかるとビジネス書やレジャー本、株や投資関連本が大量に売れました。つまり出版業界は子供の頃から本に親しんできた団塊の世代を常にターゲットとしてきました。

ところが2007年問題と言われた団塊世代の大量定年による現役引退で、団塊世代の本の需要が一気にしぼんでしまいました。お金はたっぷり持っている人が多いのですが、いかんせん年なので行動力がなくなり、新しいことをやる意欲もなく、おまけに目が弱ってきているのであまり読書をしなくなっています。

読書って意外に体力、視力、集中力が必要で、老人にはいずれもキツイですから。

新聞などは中高年者向けに文字を少し大きくしたりしていますが、文庫本(特に岩波文庫)なんかは相変わらず小さな文字で、老眼の人は読むなと言っているようです。
 
5)長引く不況
2)でも書いたとおり長引く不況のため、本来なら書籍(雑誌や漫画含む)に親しむ機会の多い若年層の収入が増えず、本の購入が妨げられています。

同時になぜか公共福祉とか言って図書館にも税金が使われ新刊本以外はなんでも揃っています。

お金のない地方の図書館では寄贈本を受け入れて住民がボランティアで整理を手伝って運営しているところもありますが、今後は都会の図書館も書籍購入費に無駄に税金を使わなくても、寄贈品で必要な本が集められるのではと思います。

購入する予定だった費用で寄贈本の整理を手伝ってくれるパートを雇えば、雇用対策の一環にも貢献しますし、ついでに言えば全国の公共図書館の蔵書データベースを構築し(既にあるかも?)、どこの図書館へ行けばその本が読めるか(借りられるか)、予約状況、予約受付をネットで公開すべきでしょう。

まぁそれだけ図書館が充実するとますます書店へは行かなくなってしまいますけどね。
 
6)中古本の流通
言うまでもなくブックオフの大躍進です。私は古本屋巡りが好きで、以前はよく行きました。

文庫や単行本も買いましたが、古い雑誌や懐かしい漫画本を見つけると、かび臭い暗い書店の中に光明を見出したごとくワクワクしたものです。

その古書店の古くさいイメージを一新したのがブックオフで、システムは合理的で店内は明るく清潔で、新書販売の書店と見間違いそうです。

またAmazonでも本を検索すると新本と同時に中古本(の価格)も表示されます。新本が在庫切れや廃刊であっても、中古本を買うことができますのでとても便利です。
 
7)乗り物移動時間中の携帯メール・ゲームの普及
一般の人が週刊誌や雑誌を買うのは自宅近辺のコンビニや書店か、駅の売店や駅に近い書店で、それを移動時間中の暇つぶしに読むのが普通でした。

私も月に一度の割合で東京から大阪までの出張をしていたときは、駅の売店で週刊誌を2冊(週刊新潮とフォーカスなどの写真週刊誌)と文庫本1冊を買っていました。

しかし最近では近郊電車の中ではおよそ2人にひとりは携帯電話を手に持ちメールやゲームなど操作をしていますし、出張中のビジネスマンが新幹線の中でパソコンを開いてカチャカチャやっている風景も珍しくはなくなりました。

最近、電車の車内吊り広告が読まれなくなった(効果が薄れてきた)という話しも聞きましたが、携帯電話や携帯音楽プレイヤーの影響が大きいのだと思います。
 
その他に、書店を使わなくなった理由として
 
・本屋の本は立ち読みのせいでヨレヨレで汚いものがあるが、通販だと綺麗なものが届く
・小さい本屋は品揃えが悪く、取り寄せもやたらと時間がかかる
・書店の在庫書籍は取り次ぎ業者の配本セット任せで特徴がなく面白みがない
 
などという人もいます。
 
では、今後書店はどうすればいいかと言うと
 
・趣味性、専門性の高い特徴ある書店に変える(大都市圏に限る)
・在庫を取次店に任せず、仕入れの選択は自分でおこなう(リスクはあるが特徴を出せる)
・人気本や注力している分野の本は中古本も新本と同列で並べて客に選ばせる
・在庫状況をネットで検索できるようにし、予約、取り置きも可能とする
・立ち読みや本探しで疲れた人用にコーヒー、日本茶が飲める(有料)カウンタースペースを作る
・暇つぶしの人が多いのは事実なので立ち寄りやすいように「いらっしゃいませ!」などあまり声をかけない
・あの本のタイトルは何だっけ?とすぐにネットで検索できるようネットに接続できるマシン設置(堂々とホームはAmazonの検索用ページにしておけばよい)
・同様な書店と連合を組み在庫をネット上で共有し互いに販売できるようにする
・地元の歴史・名所のガイドブック、割引券、ミニコミ誌、私製本、自費出版本の無料置き場所の提供や委託販売をおこなう
・無理を承知で近県在住の著者に面会を求め、販売用書籍数冊に著者のサインをもらう
 
しかし日本の書籍販売には取次制度(多くの出版社とさらに多くの書店とを結びつける役目を果たすが卸とは違って委託販売の形式をとり、金融面でも一定の保証をおこなう制度)や再販制度(値引は許さない)という昔からのしきたりがあり、出版社も書店も好き勝手ができないようになっています。

もし再販制度がなくなり本の値段が自由競争になると、有利になると思われるのは1番は無店舗のネット販売、2番は資本力、販売力のある大手チェーン店、3番目はコンビニ、4番目はJRなどの駅の売店を独占しているKIOSKとなるのでしょう。いずれにしても町の本屋さんは生き残れません。
 
これらの制度、もちろん戦後の混乱期から高度成長期にかけて、いい面もいっぱいあったのですが、自由競争をさまたげ、特定の既得権益者を保護している面もあります。

言ってみれば旧国鉄やNTTなどの旧三公社五現業や、旧大蔵省がバックについて護送船団方式だった生保、損保、銀行、証券などの金融業界、旧通産省管轄の放送、電波認可制度などと同じで、いつかは、その古い制度が破綻してしまうのは明白です。
 
ただ他とは違うのが、ネット系以外のメディア(新聞、テレビ、ラジオ、雑誌)は、その再販制度や放送法等で既得権益を守られている面がありますので、その問題点の追求については、及び腰です。

というかタブーなので滅多に表沙汰にはなりません。たまに良心的で出版で食っていないフリージャーナリストが、今後マスコミから干されるのを覚悟で、ちょっとだけ問題提起をすることがあります。
 
だいぶんと話題がそれてしまいましたが、結論としては今後、駅中の書店と大型チェーン店以外の書店はなくなってしまうのでしょう。

小さな書店はブックオフやレンタルDVD(のチェーン加盟)に切り替えるしかないでしょう。「専門性や趣味性の強い」と言ってもそれはあくまで大都市圏での話しです。
 
ということを見てくると、これは町の小さな電気屋さんがつぶれて、大型家電量販店へ切り替わってしまった家電業界と似ていなくもないですね。

つまり本も家電も工業規格品で、どこで買ってもその違いはないと言うことなのでしょう。個人的には本屋さんが大好きなので、寂しい気持ちでいっぱいですが。
 



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大学生が選んだ就職先人気ランキング2010がダイヤモンド・ビッグ&リード社から発表がありました。
 
文系男子
1位 三菱商事 
2位 三菱東京UFJ銀行 
3位 三井物産 
4位 三井住友銀行 
5位 東京海上日動火災保険 
 
文系女子
1位 東京海上日動火災保険 
2位 三菱東京UFJ銀行 
3位 ベネッセコーポレーション 
4位 三井住友銀行 
5位 ジェイティービー(JTB)グループ 
 
「超氷河期」のこの時期、傾向としては当然の結果ですが、大手安定志向が強くなります。

こういうときは私なら穴狙いで、将来性を見込んで「社員がまだ10数名のベンチャー企業!」と言いたいところですが、やはり親としては子供には、まず教育・研修がしっかりした大手企業に入ってもらいたいと思ってしまいますので、仕方がないのかも知れませんね。
 
しかし10数年も前から多くの経済評論家は「総合商社の役目は終わった」「商社の落日」と言ってきてもう久しいのですが、相変わらず商社人気は抜群です。ただし商社のイメージは20年前と大きく変わっていることも確かです。
 
私が就職活動をした30年前も商社と銀行、損保は大人気でしたが、商社のイメージというと海外勤務でインスタントラーメンから戦闘機までなんでも取引をおこない、特に燃料や食糧については日本の生命線でもあり商社なくして日本経済は成り立たないと言われていました。

また特に後進国での商売では賄賂や色仕掛けなんでもありで、日本の商社同士表向きは仲良く足並み揃えながらも裏では熾烈な競争をしていた、なんて小説でしか知り得ませんがそんな感じでした。
 
しかし最近の商社のイメージはと言うと国内のコンビニや居酒屋のチェーン展開だったり、映画、アニメ、ネットなどのコンテンツ制作であったり、体育会系から文系に変身してしまったような気がします。つまりは頭を使って儲けられることはなんでもありという感じでしょう。
 
いつもは上位の常連なのに、今年は入っていないというのが、日本航空、全日空、電通、テレビ各局、リクルートと言ったところでしょうか。

航空会社はわかりますが、電通、リクルートも大会社であることには間違いがないものの、この厳しい経済環境下で将来を不安視されているのかなと思います。

確かに電通の主力事業であったテレビ広告は壊滅的な状況ですし、リクルートの人材事業も散々な状況です。
 
テレビ局と同様、新聞社や大手出版社もマスコミ人気で常に学生の人気企業ですが、今年はさてどうなのでしょうか。

相変わらず競争率は高そうなので、名前を書いたら入れちゃったということにはならないと思いますが、いつ債務超過に陥っても不思議ではなく、つぶれても日本航空や銀行と違って一般の人は誰も困らないテレビ局や新聞社のこれからの20年、30年を背負って立とうという意気込みは大いに買いたいものです。
 
でも採用する側が、相変わらず指定大学や政治家、大口スポンサーの縁故などに頼り、「楽して稼げる」と思ってやってくる創造力やバイタリティのないお坊ちゃんお嬢ちゃんばかりを採用し続けていると先はもうないでしょう。

いまテレビ局や巨大新聞社に本当に必要なのは「給料はどうでもいいから好きなことをやらせてくれ!」ぐらいな、やんちゃでベンチャー精神溢れる学生を学歴や親の職業一切関係なしで採用できるかどうかです。
 
いずれにしても、片方で「公務員改革だ!」、「公務員の大幅削減を!」と言っておきながら、公務員になりたいという学生が大幅に増えるのは間違いなさそうです。
 
さて、ついでと言ってはなんですが、最近映画も作られた「ブラック企業」について少し思うところを。
 
「ブラック企業ランキング」というのは正式には公表されていませんが、検索すればいくらでもそのキーワードで出てきます。

つまり本人のせいでクビになったとしても、その企業や上司の悪口をオープンに書けば、それがブラック企業と言うことになってしまいますので、まったく信用がおけません。実際には入社してしばらくしないとその会社が自分にとってホワイトなのかブラックなのかはたまたクリアなのかはわからないということです。
 
しかし間違いなくブラック企業は多く存在しています。なにがブラックかというと、それぞれ勤める際に求める価値が違いますので、これまた難しいのですが、大きく分けると
 
 1)入社前の説明と入社後で労働条件が大きく違う(変わる)
 2)法に触れるような(あるいは法スレスレの)仕事をさせられる
 3)毎月、入社する人と、退職する人が複数いて、それがずっと繰り返される
 4)体力的、精神的につらい仕事ばかりやらされる(つらいというのは個人差があるので決めつけられませんが)
 5)経営者や古参社員の性格が悪くイジメやセクハラ、パワハラが蔓延している
 6)労働条件や労働環境が法律や一般常識を超越している
 7)特定の人だけが優遇され公平さや納得感がない(どこにでも不公平や差別は存在するのだが)
 8)経営者や上司が無能でその責任をかぶせられる
 9)尊敬できる人が上司にも同僚にもいない
 
などでしょうか。
しかし現実問題としては、この不景気な環境でなかなか退職ができない事情というのもあります。一度やめてしまうと次を探し、何度も面接をし、何人かのライバルを蹴落とし、入社して数ヶ月の試用期間を乗り越え、新参者としてこき使われるということを覚悟しなければなりません。
 
景気の良かった時代は、引き抜きなんてことがよくあり、頼むからうちに来てくれなんて話しもありましたが、今はそういう話しはまず聞かなくなりました。ホンの数年のあいだに180度変わってしまう世の中というのもまた凄いものですね。
 
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」という長いタイトルの映画は「電車男」みたく2chの書き込みから映画化されたのですが、小池徹平主演で昨年終盤に上映され、知らない間に終わっていました。

まぁ映画(=エンタテーメント)ですから大げさにおもしろおかしくディフォルメされているのでしょうけど、事実は小説より奇なりともいいますから、現実はもっと凄まじいことが起きていることを私は知っています。  
 



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紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
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