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日本のプロ野球(NPB)とアメリカのメジャー(MLB)にはそれぞれFA制度がありますが、その違いというのが非常にわかりにくいので、簡単にまとめておくことにします。

例えば、メジャーリーグに移籍した日本選手が、通常なら6年後に利用できるFAですが、それより短い期間でFAを使って移籍することもあります。

例えば2012年のシーズンからヤクルトからブルワーズへポスティングシステムで移籍した青木宣親選手は、2年後の2014年シーズンはトレードでロイヤルズへ移籍、そのシーズンが終了後メジャー経験3年でFAを取得し、2015年シーズンはSFジャイアンツへ移籍しました。

え、3年?6年じゃないの?って思いますよね。

また選手がNPB内でFAを行使し国内移籍した場合、移籍先から移籍元へ選手やお金で補償する場合があったりなかったりします。これもよくわかりませんでした。

さらにNPBには国内FAと海外FAというのがあり、権利を得ても利用しない選手も多く、制度自体に実効性があるのか?という疑問もあります。

まずNPBのFA制度ですが、例外などもありますが、大雑把に言うと、

・高校生ドラフト入団の選手は8年、大学・社会人入団選手は7年で国内FA権取得
・累計9年で海外FA権取得

ここでいう年数は出場選手登録(一軍登録)のことで、2軍との行き来やトレード等でチームが変わった場合は通算して計算します。

怪我もなく、不調で2軍で調整とかもなく、シーンズン中はフルに1軍で7~8年過ごせば国内FAが取得できますが、海外FAは少なくとも9年は取得できないので、20代でFA権を得るというのはかなりハードルが高いのが現状です。

なので、20代の内にメジャーへ行きたい場合、イチロー(マリナーズ移籍当時26歳)や田中将大(ヤンキースへ移籍当時25歳)などはポスティングシステムという所属球団が移籍に合意し、移籍先から補償金が得られる形での海外挑戦をおこなうことになります。この場合は、FA制度で決められている年数とは関係がありません。

日本人選手で、このFA制度を使って初めてメジャーに移籍したのは、1998年に当時32歳の吉井理人(ヤクルト→メッツ)選手が最初です。その後、移籍当時29歳の木田優夫(オリックス→タイガース)、移籍当時31歳の佐々木主浩(横浜→マリナーズ)などがいます。

このFA制度ができる以前にメジャーに渡ったNHK BSのメジャー中継でお馴染みの村上雅則氏は、1964年に南海からサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下の1Aフレズノ野球留学のため派遣され、そのままメジャー昇格を勝ち取りました。その年、アジア人初のメジャーでの勝利投手になっています。

同じくFA制度がない時に、野茂英雄氏は鈴木監督や球団との不和もあり近鉄を任意引退し、1995年ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約、その後の大活躍は有名です。

一般的に野球選手の一番旬の時期は、20代半ば~30代前半ですので、海外FA権を取得する時は、そのピークを過ぎてからということになります。制度自体にちょっと選手側にとっては不利です。

次にメジャー(MLB)のFA制度ですが、シンプルでアクティブ・ロースター(NPBでいう一軍登録)が6年間でFAの権利を取得できます。高校出身の選手なら、働き盛りの20代半ばで取得できます。

ただMLBでいうFAは、NPBのFAとはだいぶんと違っていて、フリーエージェント、文字通り自由契約なので、NPBで言うところの戦力外(契約外)になった場合も多く含まれます。

メジャーでFAの資格を持っている!と言ってもそれは必ずしも選手にとってハッピーではなく、契約してくれる球団がなく、戦力外として浪人中ということがしばしばあるわけです。

ヤンキースとの7年契約を終わり、FA資格を持っていた田中将大選手は、次の球団を自由に選べるため日本の楽天に移籍しました。

また、選手と球団と契約するときに、契約(期間)が終了した時点でFAとするという条項を入れることが可能で、その場合、3年契約であれば、3年後にFA権を取得することができます。

2014年に楽天からヤンキースへポスティングで移籍した田中将大選手は、最初7年契約でしたが、その契約の中には4年終了後にFAを取得できるという内容でした。

結果的には当初の予定通り7年間の契約を全うしましたが、もし気に入らなければ途中で移籍することも可能だったわけです。

個人的な感想を言うならば、NPBのFA権取得時期を高校出身者も含め国内・海外と区別なく6~7年に短縮し、移籍市場をもっと活発にすると同時に、完全移籍だけでなく、メジャー球団との期限付きレンタル移籍を容易にするシステムを作ればどうかなと。

つまり、レンタル期間中はFA権の行使は保留され、期限を設けることで、行きっぱなしということはなく、期限が来たら元のチームに戻ってこられるというサッカーではクラブ間同士でよくあるレンタル制度と同じような方法です。

そうすれば、行く選手も、球団側も、リスクを大いに減らすことができ、レンタル期限がきた時に、選手と双方の球団が話し合い、そのままレンタル先へ移籍(移籍元には金額的補償)するという新しい移籍方法も可能になってきます。

お試しで日本人選手またはメジャー選手をそれぞれの希望する球団が使え、成績が残せなければレンタル期限で終了して元の球団へ、うまく順応して成績を残せればそのまま移籍交渉ができます。

選手にとっても、退路を断っての完全移籍よりも、もっと気軽に数年間メジャー経験(家族なども含めて)が積めるというメリットがあり、そこでやっていける自信がつき、レンタル先の球団に求められたら完全移籍するという道が開けます。

逆にメジャー側にとっても、控えに回らざるを得ないメジャー選手が、NPBのレギュラーとして活躍できる機会があり、期限後もそのまま日本でずっとプレーしたい!という可能性もあります。

球団にとっても、今は同じポジションにスター選手がいるので控えだが、数年後にはきっと活躍してくれるだろうという場合、レンタル期間の数年間、武者修行を兼ねて行ってこい!ということができます。

どうでしょうかね?

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