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懲りずにまたまた空き家の話題です。

いま「空き家」で検索をすると、全国各地の自治体などが運営する空き家バンクのサイトが星の数?ほど出てきます。役所が主導することと言えばこのように右にならえばかりで、創造力や起業家精神に欠けているとしか言えません。



いくつかの空き家バンクのサイトをのぞいてみたところ、「ど」が付きそうな田舎の築数十年の中古一軒家が数千万円とかで掲載されていたり、駅までバス便しかない地方都市の賃貸が月6万円の家賃とか、アホらしくてよくこんなの恥ずかしげもなくよく載せているなと思うようなものばかりです。

民間の不動産業者なら相手にしないような物件で、枯れ木も山の賑わいってところでしょうか。

このような全国共通の金太郎飴みたいな「上からやれと言われたから仕方なく格好だけつけてます」というような空き家バンクをやっている限り、その地方都市に未来は永遠に来ることはないでしょう。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

さて、空き家ですが、今までは地方でその傾向は強まっていますが、今後は都市近郊のいわゆる郊外地域にまで広がってくるのは明らかな情勢です。

少子化で、跡継ぎがいない夫婦や遠くで暮らす家族しかいない高齢者が、老人ホームや介護施設などに引き取られた後、残されるのは築40年とか50年経過した古屋です。

子供など家族がいる場合なら、そうした古い空き家は価格が付けばさっさと売ってしまえばいいのですが、親は介護施設に入っていてもう住んでいなくても、親がまだ生きているあいだは思い出が詰まった家を勝手に処分するわけにもいかず、仕方なく空き家状態で放置というパターンが多いのではないでしょうか。

私の住む地域でも最近空き家がボチボチ現れてきています。

東京都心や横浜中心部まで距離にして20km、電車で1時間程度の郊外地域で、ここに引っ越してきた30年近く前は、周囲にはまだ畑や田んぼが結構あり、交通の便が割と良く、しかも土地代は比較的安いというメリットがあり、周囲には大手企業の社宅や寮、そして古い小さな工場などがいっぱい建っていました。

その社宅はというと、現在はほとんどが普通の民間マンションに建て替えられていて、小規模な工場跡地はいくつにも土地が分筆されて小規模な一軒家が建っていたりと今ではファミリー向けの住宅地となっています。

そうしたまだまだ需要がある地域でも、すでに空き家はいくつも見つかります。

総務省が公表した2013年の全国平均の空き家数は820万戸、全体の空き家率は12%ですが、野村総研の未来予測では、そこから20年後の2033年には空き家は2140万戸(2.6倍)、住宅数全体の30%(2.5倍)に達するそうです。

20年後と言えば、競ってマイホームを手にした団塊世代が80代半ば~80歳後半中盤となり、その多くが亡くなるか、介護施設等に入居、または介護に便利なケア付きマンション等に移っているかというタイミングで、団塊世代達の夢のマイホームが古い空き家になって出てくるわけです。

3軒に1軒が空き家というのは、限界集落や準限界集落ではすでに起きている事象ですが、やがて人がワサワサと多い都市部でもそれが近づいてくるというあまり考えたくない未来絵図です。

それでも日本の住宅メーカーやマンションデベロッパーは前年より着工件数を増やし売上を上げようと、必死に政治家や役所にロビー活動をおこない、テレビやチラシで派手に宣伝し、家やマンションを売りまくろうと手ぐすね引いています。

そりゃ無理ですってば。

国内にこれ以上、新築の家やファミリータイプのマンションを建てたって、そうそう売れるものではありません。ディベロッパーや建材メーカーは、売上や利益を伸ばしたいならとっとと海外へ向かうべきです。

長期トレンドで人口が減っていて、結婚する人が減り、ひとり住まいの人(基本は賃貸)が増えている現状で、中長期的に見てどうやって稼ぎ頭のファミリー向けの一戸建てや広いマンションの販売数を安定して伸ばせますか?

都市部においては、中国人富裕層や国内の少数お金持ちが買う投資用高級タワーマンションか、シングル用の安価なマンション、裕福な高齢者が古くて不便な一軒家から移り住みたいケア付きマンションのこの三つしか考えにくいでしょう。

投資用マンションも、増え過ぎて、今後それを借りてくれる裕福な人がすぐに見つかるか怪しいものです。家賃保証を唄う不動産会社も、そのビジネスモデルが危険水域に来ていると言われています。まもなくそうした高級投資用タワマンのババ抜きゲームが始まると予想されています。

以前書いた、リゾート地の古いマンションがわずか数万円で売りに出されている話しがありましたが、やがてそれがリゾート地だけでなく、周囲が空き家だらけで不用心になり、不良外国人のたまり場と化し、治安が悪化してくる都心部でも同様に売りたくても売れない物件というのが出てきてもまったく不思議ではありません。

そう考えれば、私自身は元々賃貸派ではなく持ち家派なのですが、今廃れ始めた都市郊外にマイホームを買うという選択肢はかなり冒険だと思いますね。

マイホームや不動産を買うのなら、20~30年後にその住宅の周囲がどうなっているかという目利きが重要ですが、そればかりは想定が難しいとしか言えません。


【関連リンク】
1069 世帯数や住宅総数は増えていき、空き家も増える
1053 空き家問題を考える
1103 高齢者の賃貸アパート入居問題
795  定年リタイア時の必要貯蓄額と生涯住宅費用
790  空き家が増えている


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