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ガントレット(The Gauntlet) 1977年 米
監督:クリント・イーストウッド
出演者:クリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック

主人公はアリゾナ州フェニックス市警察のぐーたら刑事で、市警幹部からラスベガスに拘置されている裁判の証人を連れてくるように命令されます。

しかしマフィアとつながっている市警幹部は、その証人を移送中に殺すためにぐーたら刑事を送り込み、マフィアにその動向を知らせていました。

何度か襲撃を受けたことで、この移送計画が漏れていることに気がつき、それでも難を逃れてアリゾナまでたどり着きます。

警察からも凶悪犯として手配され攻撃されることを見越し、バスを乗っ取り、鉄板で補強してそれで裁判所へ向かいますが、道路の左右から一斉に銃弾を浴びることになります。この左右からボコボコにされるクライマックスのリンチシーンがタイトルの「ガントレット」を指しているようです。

こうした一人の刑事が証人を連れてそれを阻止する敵と対峙する映画はよくありますが、1977年当時ならまだ珍しかったかも知れません。それにしても現実が同化はともかく、アメリカの警察官って漫画みたいにバンバン撃ちまくって怖い!って感じです。

またC・イーストウッドの出世作ダーティハリーシリーズ(1971年~1988年)はサンフランシスコ市警刑事ですが、やたら拳銃を撃ちまくるなど、似たような設定もあった気がしますので、それからヒントを得ているものと思われます。

★★☆

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折れた矢(Broken Arrow) 1950年(日本公開1951年) 米
監督:デルマー・デイヴィス
出演者:ジェームズ・スチュアート、ジェフ・チャンドラー

1850年頃のアリゾナが舞台の西部劇で、移民の白人と先住民のインディアン(劇中にこの名称が使われている)との対立と殺し合いが続く中、人道的な主人公の白人がインディアンのリーダーと親しくなり、対立するアメリカ軍を動かして平和的に居住地と平和をもたらすという「白人素晴らしい!」的な文部省が推奨しそうな教育的?映画です。

主人公が金を探しにひとりで旅していた時、インディアンの子供が怪我をしているところを助けます。その子供の助けがあり、インディアンの集落へ客として迎えられ、そこでリーダーと話しをすることで親しくなっていきます。

まずは郵便の配達人を襲撃せず安全に通して欲しいと頼むところから始まり、そのあと軍とインディアン部族との戦いを3ヶ月間だけ様子を見るために休戦をすることに双方が同意させます。

しかしインディアン側にはその休戦協定に納得せず離脱して白人を襲う者が出てきます。また白人側にも同様にインディアンを襲撃する者達も出てきます。

そうした中、主人公とリーダーが奔走し、休戦期間中の諍いを無事収めていくという昔の善きアメリカ人を描いています。

この時代に作られた映画にしては、ロケ中心で中身が濃くてうまく作られた映画だと思います。

★★☆

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メンフィス・ベル(Memphis Belle) 1990年(日本公開1991年) 米
監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演者:マシュー・モディーン、エリック・ストルツ

第二次大戦中に、英国の基地からドイツへ向けて爆撃をする航空部隊に実際に存在したメンフィス・ベルと愛称がつけられた爆撃機とその搭乗員達の物語です。

爆撃機はB-17で、このメンフィス・ベルはドイツへの攻撃を25回おこなって無事に戻ってきた唯一の爆撃機と言われています。そして搭乗員達は、この25回を最後にして英雄として故郷に錦を飾ることになります。

戦意高揚のためか、このメンフィス・ベルを扱ったドキュメント映画がまだ戦争中の1944年に作られています。

物語は、24回まで無事に戻ってきて、25回目のブレーメンにある軍需工場への攻撃が中心で、一緒に攻撃に出た友軍機が次々とメッサーシュミットや対空砲火で撃墜されていく中で、軍需工場を探し出して爆弾を投下し作戦は成功します。

しかし帰投中メンフィス・ベルのエンジンが4機のうち2機がやられて壊れ、無線士が重傷を負い、さらに片方の車輪が出ないというトラブルに巻き込まれながら、無事に基地まで戻ってくるというアメリカ人にとってはハッピーエンドな映画です。

出演した俳優陣に有名人はいなくて他の映画ではチョイ役の人ばかりを集めた感じなので演技や人間ドラマは薄っぺらですが、映画自体の主役は爆撃機ということを考えれば仕方なしかなと思います。

映画では20数機の編隊飛行などが出てきますが、よくこれほど多くのB-17が集められたものだと思いましたが、1機だけは博物館にあった本物で、あとはCGや合成で作られているようです。

結果がわかっている内容を見る映画ですから、ドキドキ感はありませんが、それなりに楽しめました。

★★☆

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どら平太 2000年 「どら平太」製作委員会、東宝
監督 市川崑、脚本 四騎の会(黒澤明、木下惠介、市川崑、小林正樹)
出演者 役所広司、浅野ゆう子、宇崎竜童、片岡鶴太郎、菅原文太

江戸時代、地方の小藩で、博打、女郎部屋、酒造などを取り仕切る三人の親分から賄賂をもらって見逃していた藩の幹部を一掃しようと新しく町奉行(どら平太)がやってきます。

遊び人だと知られたどら平太は、どうせすぐに尻尾巻いて逃げるだろうと油断させておき、次々と三人の親分に近づき、一気に死罪を申しつけます。当然子分達が一斉にかかってきますが、次々と峰打ちに果たすというのが最大の見どころです。

わかりやすい、勧善懲悪もので、ドラマの水戸黄門や大岡越前などとも共通します。藩の幹部から、町奉行ごときになにができると言われると、江戸詰の藩主から渡されたお墨付きを見せ、全権委任されていることを知らしめ(あとで偽物とわかる)、悪人が巣くい、役人の立ち入りが禁止され治外法権となっている壕外の町へ、自らが遊び人として豪遊し、一気に掃除をするところなど、胸がすく活躍をします。

1969年に結成された映画企画・製作グループ「四騎の会」メンバー(黒澤明、木下惠介、市川崑、小林正樹)は、2023年現在はいずれも鬼籍に入っていますが、映画が製作された2000年当時は監督を務めた市川崑氏だけが存命中で、他のメンバーの思いをこめた作品を作ったということなのでしょう。

★★☆

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ブロークンシティ(Broken City) 2013年 米
監督 アレン・ヒューズ
出演者 マーク・ウォールバーグ、ラッセル・クロウ

NY市警の刑事だった主人公は7年前に正当防衛で不審者を射殺した件で、市長から辞職することを指示され、納得はできなかったもののその後は私立探偵として過ごしていました。

そこへ次の選挙が近い市長から連絡があり、自分の妻が浮気をしているようなので、相手とその証拠をつかんで欲しいと頼まれます。

調べると浮気相手は市長選挙で争っているライバル候補の選挙参謀だということがわかり、その写真を市長に渡して調査完了かと思ったら、その選挙参謀が何者かに射殺されてしまいます。

市長のバックには再開発地区での大きな利権が絡んでいたり、実は主人公は正当防衛ではなく一方的な射殺だったことなどが判明していき、やがて主人公は大きな選択を迫られることとなります。

なにか、教訓的なものがあるわけではなく、過去のNYが舞台の事件もの映画の良いところを低予算でコンパクトにまとめた映画って感じのものでした。ちょっと物足りない感じです。

★☆☆

【関連リンク】
2022年11~12月 るろうに剣心 最終章 The Final、 The Beginning(2021年)、マイ・インターン(2015年)、蜂蜜と遠雷(2019年)、ブリット(1968年)、シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年)

2022年9~10月 バニラ・スカイ(2001年)、千利休 本覺坊遺文(1989年)、パリは燃えているか(1966年)、御法度(1999年)、墨攻(2007年)

2022年7~8月 グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年)、トムホーン(1980年)、わが谷は緑なりき(1941年)、ダイ・ハード/ラスト・デイ(2013年)、赤毛(1969年)



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るろうに剣心 最終章 The Final 2021年 ワーナー・ブラザース映画
監督:大友啓史 出演者:佐藤健、武井咲、新田真剣佑他

るろうに剣心 最終章 The Beginning 2021年 ワーナー・ブラザース映画
監督:大友啓史 出演者:佐藤健、有村架純、高橋一生他

るろうに剣心(2012年)、るろうに剣心京都大火編(2014年)、伝説の最期編(2014年)と見てきたシリーズ最後の2篇「The Final」と「The Bigining」の連作二本です。

まずは「The Final」ですが、人斬り抜刀斎として暗殺を仕事にしていた緋村剣心に強い恨みを持つ剣の達人が中国の武器商人と手を組み、東京を火の海にします。

これ以上、自分のために犠牲者を増やしてはいけないと、剣心は呼び出された相手の館へとひとり向かいます。

そして「The Bigining」では、時代が一気にさかのぼり、幕末の京都で、剣心は桂小五郎がいる倒幕派に属し、幕府の重要人物の暗殺を仕事にしています。

ある日、妻となる女性と知り合い、その後二人で幸せな日々を過ごしますが、刺客が迫ってきて対決することになります。そしてその場で愛した妻を斬ってしまいます。

なぜ愛する妻を殺してしまったのかというのが最大のテーマです。剣心に恨みを持つ男はその妻の弟で、剣心が妻を斬ったその場を目撃をして恨みを募らせていきます。

幕末は図抜けた剣術で暗殺をおこなっていた剣心が、どうして「不殺(ころさず)の誓い」をたてて日本刀も逆刃刀で斬れないようにしているのはなぜなのかが明らかになります。それはそれで謎が解決しました。

従来の時代劇やチャンバラ劇とはひと味違うCGや特殊撮影を駆使したこうした映画は若い人にとって受け入れやすいものなのでしょう。

私はやっぱり昭和人間なので、ピンと張り詰めた浪人三船の真剣勝負のほうが好きですけどね。

★★☆

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マイ・インターン(原題: The Intern) 2015年 米
監督:ナンシー・マイヤーズ 出演者:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ

日本でもリタイアした高齢者が若い女性が社長のベンチャー企業に就職することも増えてきてるでしょうけど、そうした大人の高齢男性(デニーロ)が主人公で、窮地に立つ女性経営者を包み込むような暖かさと誠意、経験で補佐していくというハッピーエンドストーリーです。

こんなにもオシャレで品が良く、誰からもすぐに好かれるイカした高齢者がいるとはなかなか思わないですが、そうでもしないとドラマにはなりませんものね。

でも意外にもその高齢者と若き女性経営者のラブロマンスではなく、女性経営者は既婚者で夫が家事や育児など主夫業をこないしていますが、その夫には愛人がいることに主人公の男性が気がつき、やり直せないか夫に忠告を与えます。

その他にも、主人公は妻に先立たれていますが、転職した先にいた女性とつきあうようになって、再婚することになるなど、ハッピー満載です。

★★☆

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蜂蜜と遠雷 2019年 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会制作 東宝配給
監督 石川慶 出演者 松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン他

原作は2017年に直木賞を受賞した恩田陸著の長編小説です。先に小説を読んでいたのでストーリーや結末などはわかっていましたが、ピアノ演奏が主役の内容だけに小説ではわからない迫力のある「音」を楽しむことができました。

2022年4月前半の読書と感想、書評(蜂蜜と遠雷)

もちろん映画の中に出てくるピアノ演奏は促成した役者さんではなく、ちゃんとプロのピアニストが演奏しているので「音」は確かです。

しかし、当然小説を読んでいない人にもわかるよう人間ドラマの部分が無駄に多くて、原作のイメージからするとずっとピアノ演奏シーンが少なくてちょっと残念でした。

演技が下手というか、線が細すぎてその役にはまったく合ってないでしょ?と思う重鎮ピアニストでハッキリ好き嫌いを言う審査員の斉藤由貴のシーンは全部いらないかもと思いました。ミスキャストとしか言いようがありません。

原作ではその人物はもっとふてぶてしく自信過剰気味で目が据わっているイメージで、私の個人的な感想では俳優だと天海祐希か米倉涼子というイメージでした。

若きピアニストが日本でおこなわれる国際コンクール(浜松国際ピアノコンクールがモデル)に集結し、子供の頃に天才ピアニストと言われながらも13歳の時に突然弾けなくなってしまった女性、その幼馴染みでジュリアード音楽院に在学中の優勝候補の男性、そしてピアニストの老大家に見初められコンクールに送り込まれた無名ながら野性的な演奏をする少年、そして家庭を持ちサラリーマン生活を送りながらも夢を追い求める男性の4人を中心にコンテストの激しい競争が描かれます。

あとはやっぱり本場の浜松のコンサートホールを借りてロケをして欲しかったなと思いました。

最終結果は小説と同様に映画でも最後に文字だけで知らされますが、小説の感想でも書いたのですが、やっぱり最終結果の発表は不要だったんじゃないかなというのが感想です。

★★☆

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ブリット(原題:Bullitt) 1968年 米
監督 ピーター・イェーツ 
出演者 スティーブ・マックイーン、ジャクリーン・ビセット、ロバート・ヴォーン

サンフランシスコ市警察本部捜査課のはみ出し刑事ブリットの派手な活躍を描いた映画で、個人的にはマックイーン主演映画ではベスト3に入るものだと思っています。数十年前に何度かテレビ映画で見ていますが、今回も録画をしてあらためて見直しました。

マックイーンと言えばカウボーイ風や軍服などの制服姿の印象が強いのですが、この映画ではパリッとしたアイビーファッションに身を固めていて特に前半に着用していた細身のスーツ姿はめちゃカッコイイです。50年ぐらい前に唯一買って持っていたメンズクラブでもお手本としてこの映画のファッションが紹介されていました。

そしてこの映画の特徴として語られるのは、追いかけるマックイーンが乗るフォード・マスタングGT390と、逃げる殺し屋が乗るダッジ・チャージャーがサンフランシスコの坂道をジャンプしながらカーチェースする長いシーンです。

サンフランシスコへは過去に90年代に2度ほど行ったことがありますが、その時には限られた場所へしか行っていないので、さすがに60年代の雰囲気は感じられなく、普通の海沿いの観光地&ビジネス街という印象でした。

今でこそ、カーアクション映画にはこと欠きませんが、当時はまだ市街地をロケのために封鎖して、派手なカーチェイスを展開するような映画はほとんどありませんでした。

あれだけ派手なジャンプや接触を繰り返しても壊れない「頑丈なアメリカ車」というのを印象づけましたが、その映画のカーチェイスをモチーフにしてテレビCMとして使ったのがトヨタで、サンフランシスコの坂道を走るシーンとともに「刑事ブリット、彼はチェーサーだ」というナレーションを入れていました。

主演のマックイーンとともに、少々嫌みな上院議員役のロバート・ヴォーン、美しい恋人役のジャクリーン・ビセットなど脇もしっかり固めていて、良い映画です。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(原題:Chef) 2014年 米
監督 ジョン・ファヴロー 
出演者 ジョン・ファヴロー、ソフィア・ベルガラ、ジョン・レグイザモ

監督のジョン・ファヴローは「アイアンマン」シリーズ(2008年~)や「ライオンキング」(2019年)など多くのヒット作の監督を手がけていますが、この映画では監督・脚本・主演を務めています。

ロサンジェルスにある保守的な高級レストランオーナー(ダスティン・ホフマン)と意見が合わず、その結果SNSで人気の料理評論家に「進歩がない古くさい料理」とけなされてしまい、レストランオーナーと喧嘩になって店を退職することになります。

その評論家と喧嘩をしたシーンが動画で流れて炎上したため、シェフとして再就職もできなくなり、失意の中別れた妻に誘われ子供のお守り役として一緒に妻の故郷であるマイアミへ向かいます。

そこで本場のキューバサンドに出会い、それを売り物にしたフードトラック(キッチンカー)をレストラン勤務時代の旧友と一緒に始めます。

それが見事大ヒットし、ロードムービーのごとく、手伝ってくれる友人とやたらとSNSに精通していて客集めが巧い小学生の息子とともに、キッチンカーで旅をしながら商売をし、今までの人生や生き方を深く考えるようになり徐々に変化していきます。

やがて散々な目に遭ったロサンジェルスへ意気揚々と戻ってきたところ、レストランの料理を批判したブロガーがやってきて、、、

シェフとして順風満帆にいた頃から転落し、小さな店から再起して再び高級レストランのシェフになるまでの成功物語と言えますが、美しい映像や小賢い息子やバックアップしてくれる元妻など、良い味をだしている映画でした。

★★☆

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2022年5~6月 ひとごろし(1976年)、グリーンブック(2018年)、ブラザーズ・グリム(2005年)、聲の形(2016年)


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バニラ・スカイ(原題:Vanilla Sky) 2001年 米
監督:キャメロン・クロウ 出演者:トム・クルーズ、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス

事故で両親を失った富豪の息子(トム・クルーズ)が父親の会社を引き継いで、プレーボーイぶりを発揮していましたが、前の恋人(キャメロン・ディアス)から嫉妬され、無理心中をはかられてしまい顔に大怪我をする重症を負ってしまいます。

その事故でハンサムだった顔に大きな醜い傷を負い、人前に出るときはマスク姿になりますが、親友から「気持ち悪いからマスクを外せ」と言われ、暴飲し荒れてしまい路上で寝てしまいます。

なにもなかったかのように、新しい恋人に路上で寝ていたところを起こされたあとは、最先端の整形手術をおこない前の綺麗な顔を取り戻し、恋人とは元通りの仲に戻ります。

しかしあるときその恋人の顔が突然無理心中を図って亡くなった前の恋人の顔に変わってしまい、恐怖に駆られ首を絞めて殺してしまいます。しかし死んでいたのは今の恋人です。

その犯罪で刑務所に収監され、精神科医とカウンセリングが長々と続きますが、なぜこういう事態に陥ったのかという問いへのヒントに「エリー」という言葉が頭の中に浮かびます。

その「エリー」を調べると、リアルな夢を見せてくれる会社のことで、主人公は路上で寝る前に申込みをして自殺したことがわかります。つまりそれ以降の出来事はリアルな夢の中の出来事だということになります。わかりにくいです。

「エリー」から、恋人の顔が死んだ前の恋人の顔に変わるのは記憶にバグが発生してエラーが起きていると知らされ、さらに自殺した身体は冷凍保存されていて、夢から覚めて現実に戻し生き返ることも可能だと伝えられます。

しかし現実に戻っても過去の資産はもう尽きていて、顔も整形手術前の醜いまま、現実に戻るか、それともリアルな夢のまま過ごすか究極の選択を迫られることになります。

あらすじというかネタバレまで書いてしまいましたが、複雑な内容で、1回見ただけではよく理解できません。

しかしエンタメとしての映画はもうちょっとシンプルな方が良いです。

★☆☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

千利休 本覺坊遺文 1989年 西友
監督:熊井啓 出演者:奥田瑛二、三船敏郎、萬屋錦之介

原作は井上靖著の「本覚坊遺文」(1981年)で、この映画は1989年のヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しています。外国人にこのわびさびの美学がわかるのか?とちょっと疑問にも思います。

千利休の弟子本覺坊の元へ織田信長の弟で茶人の織田有楽斎(織田長益)が尋ねてきて、千利休がなぜ死ななければならなかったのか、その謎を問い続けます。

茶人として名人の千利休、山上宗二、古田織部と、いずれも同時期に自刃することになり、三人になにか「死」についての密約があったのではないかという話や、既に亡き千利休が本覚坊の元へ亡霊となって話しに来たりとなにかと不思議でややこしい物語で、集中していないと意味がよくわかりませ。

織田有楽斎役の萬屋錦之介は100本以上の映画に出演した昭和の大スターで、テレビドラマなどの出演は亡くなる前年の1996年までありますが、映画の出演はこれが最後となります。

千利休を描いた映画では以前「利休にたずねよ」(2013年)を見ました。先に原作の山本兼一著の同名小説を読んでいましたが、こちらでは死の理由は19歳の時に自分が殺めてしまった高麗から来た高い身分の若い女性への想いを全うするためにというファンタジー的なものとなっていました。

★★☆

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パリは燃えているか(原題:Is Paris Burning?) 1966年 米・仏
監督:ルネ・クレマン 出演者:カーク・ダグラス、グレン・フォード、アラン・ドロン、イヴ・モンタン、ジャン=ポール・ベルモンド、オーソン・ウェルズ

第二次世界大戦終盤のフランスが舞台で、ドイツに占領されていたパリの町で、フランスのレジスタンスの活躍を中心に豪華スターキャストで描いたモノクロ映画の大作です。

1966年公開の映画なのになぜモノクロ映画なの?と思いましたが、wikipediaによると、「撮影のためナチスの卍旗を公共の建物に掲げることにフランス当局からの許可が出ず、本来の赤い部分を緑に変色させたものを使用したことをごまかすため」とのこと。

しかし、1944年のパリ解放時の実際の迫力のある映像(モノクロ)もところどころでうまく使うことができ(画質は粗いですが)て、逆にカラーでなくて良かったかも知れません。

パリの有名な場所あちこちでロケがおこなわれていて、当時の様子を再現するためにはナチス党の大きな卍旗は絶対に必要だったでしょう。映画の製作関係者が考え抜いてのことでしょう。

戦争終盤になると、ドイツ占領軍の勢力が弱まり、連合軍もパリの近くまで進撃していますが、その先はドイツ軍の抵抗も激しく足踏みをしています。

ドイツ軍は、劣勢からパリからの退却を計画しますが、その時には「パリを灰にしろ」とヒトラー総統から命令され、占領軍の将軍は命令に従うためパリの各地に爆薬物を仕掛けますが、爆破の実行はなかなかおこないません。

レジスタンスの伝令が命がけで連合国軍キャンプまで行き、早くパリに入城してくれないとパリが焦土と化すと訴え、連合国軍もその熱意に押されて予定よりも早く進撃を開始します。

パリ市内では戦車同士の激しい戦闘が繰り広げられ、やがて補給や支援がないドイツ軍は劣勢に立ち降伏することになります。

最後まで将軍は爆破の命令を出さずパリの街は守られました。置かれた電話からはヒトラーの「パリは燃えているか?」という声が聞こえてきます。

意外と人情味のあるドイツ占領軍の将軍とレジスタンスの間を取り持つスウェーデン領事(オーソン・ウェルズ)がとてもいい味を出していて、ある意味ではパリの街を救った人とも言えるかも知れません。

映画自体は大規模な戦闘シーンなどロケが多いのですが、人物に限っては舞台演劇を見ているようなやたらとオーバーな仕草ばかりが目立ち、オールスターキャストなのに演出的にはちょっとどうかなというもったいなさを感じました。

★★☆

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御法度 1999年 松竹など
監督:大島渚 出演者:ビートたけし、松田龍平、浅野忠信

2013年に亡くなった大島渚氏が監督した最後の映画となります。また1983年の大ヒット映画「戦場のメリークリスマス」と同じく主演にビートたけし、音楽に坂本龍一というチームを組んでいます。

内容は京都で武勇を拡げている新選組に、若くてハンサムな隊士(松田龍平)が入隊してきて、衆道(ゲイ)に気のある隊士達が色めきたち、そこから様々な問題が起きてくるというたわいのない話です。

ハンサムな隊士は色気を振りまき、同時期に入隊した隊士(浅野忠信)からはすぐに関係を求められます。また別の隊員からも迫られて応じることに。

そうした風潮に危機を感じている局長の近藤勇(崔洋一)と、副長の土方歳三(ビートたけし)は、風紀を乱す隊士に厳しく当たりますが、若い隊士の周囲で辻斬りや斬り合いが起き、またその気はないものの、土方に頼まれて衆道から抜けさせるために島原の遊郭へしつこく誘う隊士も誤解されて襲われる事態になります。

「衆道の嫉妬ほど根の深いものはない」と、その原因となっている若い隊士に、衆道を最初に教えた同期の隊士を斬れと近藤と土方から命令されます。

しかしコトはそう単純ではなく、、、という最後が面白かったです。

あまり私にとっては気持ちがよい内容ではありませんが(失礼!)、昨今のボーイズラブやLGBTQの中ならともかく、この映画が公開された1999年当時はまだ異論や批判などがあったことでしょう。

出演者も今から23年前なので、みな若い!と思わず見入ってしまいましたが、それにも増して感じたのは、わざとなのかどうかわかりませんが、まるで学芸会のような感情が入っていない棒読みのようなセリフ回しで、プロの俳優のセリフじゃないということ。

セリフでまともなのはビートたけしと伊武雅刀、浅野忠信ぐらいで、あとはひどいものでした。コメディアンや映画監督、若手俳優を引っ張り出してくるのも話題作りなのでしょうけど、どうなんでしょう。

ま、ジャニーズ映画なんかを普段見ていると、セリフ回しなんてどうでもいいんじゃない?という感覚なのかも知れません。

★☆☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

墨攻 中国・日本・香港・韓国制作  中国公開2006年 日本公開2007年
監督:ジェイコブ・チャン 出演者:アンディ・ラウ、アン・ソンギ、ファン・ビンビン

元々は酒見賢一氏の歴史小説「墨攻」を原作としていますが、映画の脚本は漫画版の「墨攻」を元に書かれていたそうで、博愛主義の墨子思想はその後継者たちが権力者側に立つことで腐敗していくことなどは映画では省略されています。

「墨守(ぼくしゅ)」という言葉は、兼愛・非攻など墨子の思想を表すことばですが、小説や映画のタイトル「墨攻」はそれに対して、どうしても話し合いで解決できない場合、「弱きを助け強きを挫く」ために反撃するという意味で作者が作った造語(反対語)です。

時代は中国の戦国時代と言われる紀元前400年頃、大国の趙と燕に挟まれた小国梁は趙から攻められ城主から墨家に助けを求めますが権力側に立つ墨家3代目田鉅子からは返答がありません。

そんな中で墨子思想を貫く革離は、墨家の意向に反し、単身で梁城へ乗り込み、様々な戦術を教えて趙の大軍を翻弄します。

そうした攻める趙の大軍と、守る梁城の壮大な攻城戦が見物の映画となっています。逆に言えば見どころはそれだけとも言えます。

よかれと思い助けに入り趙の大軍を遠ざけた革離ですが、あまりの人気に嫉妬した梁城幹部の政治圧力で裏切り者とみなされ、一転追われる立場になってしまいます。そして革離の才能を認め味方をした人達も次々と粛清されていきます。

しかし攻城を諦めたと思われた趙軍は新たな戦法で梁城を急襲し、壊滅的な被害を与えます。そこでも民衆を守るために革離は戻ってきて趙軍を追い払いますが、親しい人はみな死に絶えていて、孤児になった子供達を連れて城を去って行くというストーリーです。

ネタバレも書いちゃいましたが、少し知っていないと、長編を2時間でサクッとまとめてあるので、なかなか意味不明なところがありますので。

★☆☆

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2022年3~4月 22年目の告白 -私が殺人犯です-(2017年)、ガール・オン・ザ・トレイ(2016年)、トキワ荘の青春(1996年)、我等の生涯の最良の年(1946年)




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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(原題:Good Will Hunting) 1997年 米
監督:ガス・ヴァン・サント 出演者:ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン

第70回アカデミー賞では助演男優賞と脚本賞を受賞した映画で、当時はまだ無名だった主演のマット・デイモンが大学在学中に共同で執筆した脚本の映画化です。

あまりにもうまく出来過ぎてていますが、天才的な頭脳を持ちながら貧しい家に生まれ、幼い頃に親から捨てられて孤児となったトラウマで、うまく人間関係を構築できず非行を繰り返していた青年が、仕事で大学の教室を清掃するかたわら、掲示板に張り出されていた数学の難問を簡単に解いたことを大学教授が気がつき、彼を友人の心理学者の元へ連れて行きます。

その心理学者も妻に先立たれ失意の中にいることで、青年と老学者とが最初のうちは反発し合っていたものの、様々な困難を乗り越えて打ち解けていき、お互いを深く信頼していくというハッピーエンドものです。

いかにも若者が夢見るような成功のドリーム物語ですが、「一流の数学者が驚くほどの天才的才能を持った貧しく学のない若者」という前提があってのことで、才能には努力とか忍耐とか研鑽というものなどはなく、「オレは元々できるヤツだからチャンスさえあればビッグになれる」というアメリカ人にはわかりやすいストーリーは、もっと複雑な日本人の感性にはちょっと向かない感じです。

映像は美しく心理描写が繊細で、良い映画だと思いますが、うならせるほどのものではないです。

★★☆

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トム・ホーン(原題:Tom Horn) 1980年 米
監督:ウィリアム・ウィアード 出演者:スティーブ・マックイーン、リンダ・エバンス

好きな俳優、スティーブ・マックイーンの晩年の映画で、撮影中に悪性の中皮腫の診断が下され弱った身体に鞭打って撮影された映画です。

そのためなのか、若い元気だった頃と比べて、なにか哀愁が漂い全体を通して疲れた感じがするのは、死期が迫っていることを知っているからそう感じてしまうのか、よくわかりません。

トム・ホーンは、実在する西部開拓時代の元陸軍兵で、ガンマンで賞金稼ぎ(賞金のかかった悪人を追いつめ殺すか自首させる)を生業としていました。

政府軍と度々戦闘を起こしていたネイティブアメリカンでアパッチ族の首領ジェロニモを投降させたことで一躍有名となります。

映画では、すでに有名人となっていたトム・ホーンが、西部の町へやってきたとき、町の有力者に頻発する牛泥棒を捕まえて欲しいと頼まれ銃撃戦の後に泥棒一味を一掃しますが、その後で起きた無抵抗の牧童の少年が何者かに射殺されるという事件が起き、その射撃の見事さから犯人とされて死刑が執行されるまでを描いています。

スティーブ・マックイーンは撮影後まもなく、1980年に50歳の若さで亡くなります。この「トム・ホーン」と「ハンター」が1980年に公開された2本が遺作となりました。

死因は、アスベストによる中皮腫を発症し、その後腫瘍が身体のあちこちへ転移したことでした。

カーレースの時に着ていたレーシングスーツやヘルメットに当時使われていたアスベストが原因とか、俳優になる前、海兵隊で従事中、船内のパイプ掃除でアスベストに被曝したとか、映画のセットで当時はよく使われていたアスベストが原因だとか様々言われました。

それ以外にも、この「トム・ホーン」もそうですが、アメリカが原爆実験で使っていたネバダ州の地域で長期滞在して西部劇のロケを若い頃からおこなっていたからというものまでありました。

我が青春のヒーロー、スティーブ・マックイーン 2015/12/19(土)

★★☆

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わが谷は緑なりき(原題:How Green Was My Valley) 1941年 米(日本公開1950年)
監督:ジョン・フォード 出演者:ウォルター・ピジョン、モーリン・オハラ

1941年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、助演男優賞、美術賞、撮影賞を受賞する名作映画です。

映画が公開されたのはちょうど太平洋戦争が開戦した年ですので、日本で公開されるのは戦後5年が経ってからのことになります。

舞台は19世紀末頃の英国ウェールズにある炭坑で、そこで多くの労働者と共に親子で炭坑夫として働く家族を中心に、労働者の日々の暮らしが淡々と描かれています。

タイトルは、当時の幸せだった時のことを思い浮かべた主人公が、昔のことを回想して思ったことです。

労働組合を作り、ストを起こそうとする息子達とそれに反対する温和で誠実な父親、川に落ちた母親を助けるために川に入り、足に重度の凍傷を負った息子、町の教会に赴任してきた若い牧師と恋仲になる娘など、様々なことが起きます。

主人公の息子は6男で、唯一学校へ通うことができ、そこで炭坑夫一家と馬鹿にされ喧嘩しますがコテンパンにやられます。炭坑夫達がその怪我した主人公にボクシングを教え込み、次の喧嘩では勝ってクラスでも一目置かれるようになります。

しかし長男が事故死したり、他の兄たちも炭坑から離れていき、主人公は学校を辞めて再び炭坑へ戻ってきます。

モノクロ映画で、ちょっと退屈な時間もありますが、人が生きる力を感じさせられる力強い映画です。

★★☆

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ダイ・ハード/ラスト・デイ(原題:A Good Day to Die Hard) 2013年 米
監督:ジョン・ムーア 出演者 :ブルース・ウィリス、ジェイ・コートニー

お馴染みの、ついてないニューヨーク市警警察官「ジョン・マクレーンシリーズ」の5作目です。

シリーズ第1作目の「ダイ・ハード」(1988年)から25年が経っていますので、第1作公開時は33歳だったブルース・ウィリスも、この5作目公開時には58歳となり、映画の中で演じる主人公の子も大きくなっています。その割には派手なアクションが多い内容ですけど。

ダイ・ハードのシリーズでは初のアメリカ国外での活躍となりますが、本人ではなく息子がCIAの工作員として潜入中のモスクワでトラブルに巻き込まれ音信不通となり、それを救出するため出掛けていきます。

9年前の映画ですからモスクワでのロケハンは問題なくできましたが、ウクライナ侵攻以降は米ロ関係が悪化していて、今ならとてもアメリカ映画のロケはできないでしょう。

モスクワでは派手で無茶苦茶なカーチェイスが次々と展開されます。カーチェイスの撮影で使われた車は650台、そのうち132台が全壊、残りも相当なダメージを受け、カーチェースに要した総額はなんと約10億円と言われています(wikimedia)。

どうでもいいことですが、10億円あれば日本映画なら何本も製作できそうです。ちなみにカンヌで評判となり、米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」の製作費は1億5000万円ほどです。興行収入31億円を超えた「カメラを止めるな!」の製作費は300万円です。

このド派手なカーチェイスを見るだけでもこの映画を見る価値がありそうだと思います。内容はともかくとして。

ブルース・ウィリス(67歳)は今年3月に俳優を引退することが発表されましたので、事実上ブルース・ウィリスが主役を張る最後のダイ・ハードシリーズということになりました。

もし続編が作られるとしたら、今回息子のジャック・マクレーン(ジェイ・コートニー36歳)が活躍したので、彼を主人公とした「ついていない遺伝子」が描かれるのでしょう。

★★☆

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赤毛 1969年 三船プロダクション 東宝
監督 岡本喜八 出演 三船敏郎、寺田農、高橋悦史

幕末の混乱時に官軍の先鋒として民間有志で組織された赤報隊を描いています。と言っても赤報隊全体ではなく、百姓上がりの一隊士の物語です。

赤報隊と言えば1987年に朝日新聞社を武装して襲撃するテロを起こした集団を思い浮かべてしまいますが、本当の赤報隊は、幕末に活躍した割には影の薄い存在です。

リアリティのあるものではなく、官軍に良いように使われた上、用が済めば官軍に粛正されるという悲劇の隊というのは史実ですが、コミカルな場面も多くあり、エンタメ志向が強い作品です。

劇中とラストに登場する村民が踊り狂う「ええじゃないか」は、その後1981年の今村昌平監督映画「ええじゃないか」を彷彿させます。もちろんこちらが最初です。

主人公の赤報隊の一隊士が、先鋒としてひとりで自分の出身の沢渡宿へ乗り込みます。

その際に、隊長に頼み、赤報隊の隊長の証である赤毛のカツラを貸してもらい、その鮮やかな赤色がこの映画では多くの場面で印象的に使われます。

そしてそれまで宿を仕切っていた奉行を平伏させ、金貸しからは証文を取り上げて農民の借金をチャラにし、借金がある女郎衆も開放します。

しかし、宿で集めた軍資金を隊長の下へ届けるために使者を送ったところ、すでに赤報隊は官軍に葬られ、使者も斬られ、官軍は鉄砲で武装して宿に攻めてきます。

生きていればまたチャンスはあると母親に諭され、一度は逃げようとしますが、夫の命乞いをした妻が射殺され、赤鬼の如く怒った主人公ですが、あえなく官軍に討たれてしまいます、、、

侍の姿が一番似合う三船敏郎ですが、今回もその期待を裏切ることなく幕末の官軍とは言え侍姿で終始します。

でも斬り合うシーンはほとんどなく、最後の官軍の一斉射撃で討たれるシーンでは、日本刀を振り上げた侍が一斉射撃の銃弾に倒れる2003年の映画「ラストサムライ」より34年も前に早々と演じていました。

★★☆

【関連リンク】
2022年5~6月 ひとごろし(1976年)、グリーンブック(2018年)、ブラザーズ・グリム(2005年)、聲の形(2016年)
2022年3~4月 22年目の告白 -私が殺人犯です-(2017年)、ガール・オン・ザ・トレイ(2016年)、トキワ荘の青春(1996年)、我等の生涯の最良の年(1946年)
2022年1~2月 私は告白する(1953年)、デビル (1997年)、新解釈・三國志(2020年)、カーボーイ&エイリアン(2011年)、救命士(1999年)、フェイク シティ ある男のルール(2008年)



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1647
ひとごろし 1976年 松竹配給
監督:大洲齊 出演者:松田優作、丹波哲郎、高橋洋子

山本周五郎の時代小説が原作の映画化で、1972年にも萩本欽一主演で「初笑いびっくり武士道」というタイトルに変えたコメディ映画が作られています。

つまり内容はシリアスな時代劇ではありません。

藩の指南役を務めている強い侍に日々の訓練でコテンパンにやられている若い藩士達が仕返しをしようと闇討ちを仕掛けますが、返り討ちに遭って全員斬り殺されます。

その後その侍は黙って藩を去って行きますが、藩主としては黙ってられず「上意討ち」をすることを求めますが、誰も怖がって手を挙げません。

そこに藩一番臆病者と言われていてさっぱり腕にも自信がない藩士が、自分が臆病であまりにも弱いので、嫁入り年頃の妹にまで迷惑をかけていることを知り、面目躍如のため「上意討ち」に手を挙げます。

しかしまともに向かっても勝てるはずがないので、武士道の風上にも置けない作戦で、侍を精神的に追いつめ、最後は自害するとまで言わしめるところまで追いつめていくというストーリーです。

主演に萩本欽一などコメディアンならピッタリですが、当時まだ27歳と若いものの、誰よりも背が高く、すでにドラマ「太陽に吠えろ」や映画「龍馬暗殺」などで、クールに演技している松田優作にこのオドオドした臆病者の役はちょっと違和感がつきまといどうかなと思いました。

★☆☆

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グリーンブック(原題:Green Book) 2018年(日本公開2019年) 米
監督:ピーター・ファレリー 出演者:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ

2019年のアカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚本賞を受賞した作品です。タイトルのグリーンブックは、人種差別が残る時代に、黒人ドライバーが使える宿泊所やレストランなどがまとめられている旅行ガイドブックのことです。

今回は、著名な黒人のクラシックピアニストが演奏旅行に行く際、そのお抱え運転手として雇われた白人男性が、人種差別がよりひどく残っている地域へ向かうため、雇い主のレコード会社からグリーンブックを手渡されます。

本来なら、白人が雇い主の立場、黒人がお抱えの運転手を務め、旅行中に白人と同じホテルやレストランが使えない運転手がこのグリーンブックで自分が泊まれるホテルやレストランを探しますが、後席に乗る黒人の主人が、安い黒人専用のホテルやレストランを使うという逆転状況がこの映画の特徴です。

このストーリーは実話がベースとなっていますが、こうしたノリの映画だと、その結末までが見えていて、その通りの展開となります。

つまり最初は反発し合っていた雇い主の黒人と、雇われた運転手の白人が、一緒に旅をしていく中でお互いが理解し合えるようになり、次第に親友となっていくというものです。

そういう意味では、長い間露骨な人種差別をおこなってきたという反省とともに、人種差別が当たり前の時代にも黒人を助けていた白人もいたのだという言い訳めいた自己満足を得る内容でもあります。

そして英国や米国の「アカデミー賞の受賞者は白人ばかり」という批判が2016年頃から表面化していますが、今回受賞したのは白人の主演男優ではなく、黒人の助演男優だったのはそうした影響なのかも知れません。

★★☆

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ブラザーズ・グリム(原題:The Brothers Grimm) 2005年 英・チェコ・米
監督:テリー・ギリアム 出演者:マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ

グリム兄弟の活躍を映画化した作品で、その後のグリム童話の中で語られる内容が盛り込まれているのがミソです。

例えば「ジャックと豆の木」「白雪姫」「眠れる森の美女」「シンデレラ」「赤ずきん」「ヘイゼルとグレーテル」「かえるの王様」などです。

時代は1800年前半、グリム兄弟は、魔物退治の名人として仲間と一緒にペテン行為を働き、報酬を得ていましたが、ドイツを占領中のフランス軍に捕らえられ、ある村で起きている多数の子供達が失踪して行方がわからなくなっている事件を二人が調べるよう命令されます。

行方不明になる村の近くにある黒い森になにか原因がありそうですが、それがなにか人為的なトリックなのかどうか調べていくうちに様々な不可思議な現象が起き、、、というちょっと気持ち悪く怖い話です。

ま、軽いエンタメですので、最後はハッピーエンドで終わります。

★★☆

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聲の形 2016年 映画聲の形製作委員会
監督 山田尚子 原作 大今良時 制作 京都アニメーション

2019年に放火で36名の死者を出した京都アニメーションが制作した2016年の長編アニメーション映画です。

ヒロインは先天性の聴覚障害で、小学校時代にその子をイジメた男性が主人公です。そのイジメをしたことでクラスメイト達から孤立化をしてしまい、関係も悪くなり、中高生になっても他人の顔がまともに見られず会話もできない症状に陥り、自殺をしようと思うまでに病んでいきます。

しかし、高校時代に新たにできた友人や、ヒロインの妹などの助けもあり、再びヒロインとの仲は回復しつつありましたが、今度はヒロインがマンションのベランダから飛び降りようとするところに出くわし、救ったものの、自分が転落して重傷を負います。

アニメですけど、会話と手話、筆談をうまく取り混ぜ、聴覚障害者とそうでない健常者とのコミュニケーションを最初のうちはぎこちなく、やがて気にならないような自然な感じへとうまく表現されています。

アニメとも知らず、まったく内容を知らずに見た映画ですが、教育的な側面もあるのでしょうけど、現代社会のイジメやバリアフリー、多様性、親子関係などの問題がほどよく盛り込まれ、ちょっと登場人物が多くて誰が誰だかよくわからなかったりしましたが、面白かったです。

★★☆

【関連リンク】
2022年3~4月 22年目の告白 -私が殺人犯です-(2017年)、ガール・オン・ザ・トレイ(2016年)、トキワ荘の青春(1996年)、我等の生涯の最良の年(1946年)
2022年1~2月 私は告白する(1953年)、デビル (1997年)、新解釈・三國志(2020年)、カーボーイ&エイリアン(2011年)、救命士(1999年)、フェイク シティ ある男のルール(2008年)
2021年11~12月 梟の城 owl's castle(1999年)、007 スペクター(2015年)、勝手にしやがれ(1960年)、TOKYO JOE マフィアを売った男(2008年)、劇場版鬼滅の刃無限列車編(2020年)、ロープ(1948年)


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