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宅配便来年2014年4月1日から働き方改革関連法でトラックドライバーの残業時間の年間上限が960時間に制限されることで起きる様々な流通の問題が「2014年問題」です。

ことさら話を大げさに考えるわけではないものの、人口減少や景気停滞が続く中にあって国内貨物量自体は横ばいでも、面倒な小口の通販など宅配貨物はまだまだ伸び続けるでしょうから、その「2014年問題」は最終的に一般市民レベルにまで影響が及んでくることは間違いありません。

「2014年問題」に詳しいのは下記のサイトです(途中から会員登録を求められます)。

物流の2024年問題とは何かをわかりやすく図解、3つの課題と悪影響、対策など徹底解説(ビジネス+IT)

この法律が適用されることで、今でもトラックドライバー不足とドライバーの高齢化が進む運輸業界で、残業時間が制限されることで手取り給料が減ってしまい、ますますドライバーのなり手がいなくなるだろうと言われています。

ドライバーに高い給料を支払うためには、配送の効率を上げるか、運賃を上げるかしかありませんが、IT化や効率化が難しい業務であることと、建築業のように安易に外国人労働者に頼れる仕事でもなく、また業界自体が中小零細企業が多く、業界団体全体としてのまとまりも欠けています。

最近では、この運送を効率化するために、コンビニ大手3社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)が共同配送の実験をおこない、また店舗への配送回数を減らす工夫など始めています。

また食品会社大手5社(味の素・ハウス食品・カゴメ・日清製粉・日清オイリオ)が共同配送のために物流システムを統合しています。

その他にも、全国に展開している大手運送会社は高速道路に中継点を設けて、そこでコンテナを交換することで、ドライバーが日帰りで自宅へ戻れるようにしたり、連結トラックで一度に大量に運べるようにしたりと涙ぐましい努力をしていますが、焼け石に水をかけているような気がします。

しかし、物流量は一番手間のかかる宅配便を中心にこれからも拡大していくでしょうから、そちらの対応を考えなくてはならないでしょう。

下記のグラフは、国交省の統計データから、ここ10年間の宅配便取扱個数の推移です。単位は百万個なので、2021年は49.5億個です。昨年2022年はまだ集計されていませんが、大手3社の推計では1%ほどアップしています。

宅配便個数推移グラフ

この宅配便ですが、リタイアしてからは自分と家族の通販で購入した物品を自宅で受け取ることが多いのですが、もううんざりしています。

というのも、多いときには1日4~5回、次々と昼間にやってきてピンポーンと呼ばれます。自宅の部屋は2階にあるのでそのたびに小走りで階段を降りて出なければなりません。

当然、配送会社はまちまちで、ヤマト、佐川、Amazon(委託)、日本郵政など様々で、中には小さなモノもあるので、ポストに入れておけよ!と思うものまで、一応親切なのか、そういう決まりなのか不明ですが、ピンポーンです。

我が家の場合は、昼間でもほとんど誰かが自宅にいるので、受け取りが可能ですが、そうしたリタイアした高齢者か、専業主婦でもいなければ、昼間に自宅で受け取りができるケースはそう多くないでしょう。それが再配達問題になっています。

宅配便の再配達削減に向けて(国土交通省)
現在の形態の宅配便のサービスが開始されて約50年が経過すると言われていますが、近年のEC等の拡大により、2008年度は約32.1億個だった宅配便の取扱個数は、2021年度には約49.5億個と、5割以上増加しており、急速な伸びを示しています。一方で、2022年10月期のサンプル調査の結果では約11.8%が再配達になっております。
再配達はトラックなど、自動車を使って行われる場合がほとんどです。この約1割にのぼる再配達を労働力に換算すると、年間約6万人のドライバーの労働力に相当します。また、再配達のトラックから排出されるCO2の量は、年間でおよそ25.4万トン(2020年度国交省試算)と推計されており、宅配便の再配達は地球環境に対しても負荷を与えています。
再配達となった理由について、国土交通省が2022年に行った調査では、約2割が「配達されることを知らなかった」という調査結果となっております。

専業主婦が当たり前だった昭和の時代ならともかく、現在は通販を使いそうな若い夫婦世帯のうち約7割が共稼ぎ夫婦ですので、昼間に予告なく配達に来ても受け取れないのは自明の理です。

さらに最近は小・中学生の子どもが在宅していても、防犯のため呼び鈴に出てはいけない決まりにしている家が多いですから、なおさらです。

本当に無駄な配達をやっているといつも思います。

あと用事をしているときに玄関チャイムが鳴り、ホンの少し(30秒ほど)出るのが遅れると、もう配達業者は不在通知を残して去っているということが何度かありました。

ワンルームマンションじゃないので、チャイムが鳴ってから二階の部屋から玄関に出るまで数十秒はかかりますし、高齢者なら動きが遅いのでもっとかかることもあります。

しかし秒刻みで忙しい配達人達は、その数十秒を待ってはくれません。会話ができるインターフォンをつけろよ!ってことなのかも知れませんが、、、

コンビニやマンションなどに共同の宅配ボックスが置かれてそれらを利用しよう!という動きもありますが、徒歩で片道10分ぐらいかかるコンビニまで取りに行くのが面倒と思う人(私)も少なくないでしょう。

各戸の玄関に宅配ボックスを置いたとき、「受領印が必要な配達物の時にどうするんだろ?」と思っていたら、ボックスにヒモで印鑑を取り付けておくらしいです。宅配ボックスに最初から受領印が押される機能(自動捺印器)がついたものもあります。

しかし宅配ボックスはイマイチ普及が進んでいません。いっそのこと、宅配大手が共同出資して宅配の利用が多い家に無料で設置すれば不在配達は減らせそうに思います。我が家のように1日何個も宅配があると効果的とは思いません。

置き配がデフォルトになっていても、とりあえず呼び鈴を鳴らして在宅なら手渡ししてくれるのも親切なようで実は迷惑に感じるときもあります。

最後のユーザーに届ける運送を「ラストワンマイル」という言い方をしますが、そろそろ各社で一番無駄が多いラストワンマイルにもっと工夫をしたほうが良いのではないでしょうか。

少なくとも昼間の配達はやめて、夕方~夜間の配達だけにするとか、AIやサプライチェーンのシステムを駆使し、個々の家の事情(昼間は不在とか、午前中は在宅とか)などの情報を積み上げ、配達時間を変えたりルートの最適化を図るとか、共同配送をするとか。不在情報が流出して悪用されると困りますけど。

この前は、日本郵便が同じ日の1時間ほどの差で2回も配達が来ましたが、それは同じ発送元からの小振りな荷物で、同じ配送会社の中でも連携が取れていないようで、無駄を強いているのはユーザーや通販会社ばかりではないということがわかります。

いずれにしても毎日、2~3回、多い日は4~5回の宅配便を、用事をしていてもいちいち玄関まで急いで出て受け取らなければならないのは苦痛でしかありません。

【関連リンク】
1695 Y2Kから始まった○○年問題
1110 宅配業者は本当に困っているのか?
830 宅配ビジネスのラストワンマイル



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