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福島の原発事故以来、「政府寄りだ」とか、「左寄りだ」とか、「反日だ」とか、様々なマスコミやメディアに対して「偏向報道だ!」という意味の発言を目にすることが増えました。

20年ほど前までは、情報発信をする側は巨大な組織(放送局や新聞社)しかなく、細々とやっている雑誌社などは発信力が弱かったので、従来はこうした「偏向報道だ!」と叫ぶ声はかき消されてしまうのが普通でした。

最近は、TwitterやFacebookなどSNSで、手軽に個人の発言が広く拡散されることで、日常的によく目にすることが増えてきました。

櫻井よしこ「国民から受信料を取って偏向報道するNHKおかしくない?朝日新聞より悪質」(NET GEEK)

アメリカでもトランプ大統領が、そうしたSNSをうまく利用して、特定の新聞社や放送局を「フェイクニュースだ!」と決めつけ、自分にとって都合が悪いニュースや記事を偏向していると強く非難しています。

こうしてみると、この偏向報道と言うものは、ある特定人物から見た偏向であって、なにを基準に偏向しているのか?ってところが見えにくくなってしまっています。

実のところ個人の意見や見解ほど偏向しているものはなく、それを避けるために、放送局や新聞社では記者やデスク、編集委員、ディレクター、プロデューサーなどが複数人で内容をチェックして、できるだけ個人の意見を排し、中立の立場で報道しようとしていて、その心がけが本来正しい姿と言えます。

そのため、新聞社や放送局独自の判断だけではなく、専門家や学者、評論家、そして関係者などにも意見を求め、幅広い意見や見解を得ようと、たいへん面倒くさい涙ぐましい努力をしています。

そうした複数のチェックを経てきた報道に対し(それでも社や局の方針や主義主張によって偏りがあるのはやむを得ないとして)、ある特定の偏見や誤解や思想や宗教観や政治信条をもった個人が、「マスコミの報道は偏向している!」と声を大にして言うのは矛盾していておかしくはないでしょうか?

もちろん大手マスコミも、まったく政治信条が中立の人ばかりが働いているわけではなく、また経営層や編集長、デスク、ディレクターなど主要なメンバーの政治信条や思想などが色濃く反映され、右にも左にも、労働者にも経営者にも、愛国にも反日にも、保守にも革新にも、与党にも野党にも旗色が変わることがあるしょう。それは決しておかしいことではありません。

同じ事件や政策でも新聞社によって評価が違ったり、取り上げ方が違うのはそのせいで、様々な意見が出るそれ自体は国家統制で記事の内容が縛られたり検閲されて、一面的な報道だけが許される某国と違って健全なことだと思います。

自分にとって心地よい報道する機関は「公正中立」で、自分にとって都合が悪かったり、意見が違う報道は「偏向だ!」と、そう言う人こそまったく信用が置けません。

NHKの場合は、各人が好みで選び購読する新聞と違って、視聴者から強制的に聴取聴料をとっているから、より中立の立場にこだわらないとダメという(偏向した)意見もありますが、思想信条を持った普通の人達が、それぞれ予算や締め切りや上司の意向などを忖度しつつ作るものである以上、厳に公平公正ものが作れるはずがありません。

将来AIがニュース記事を作ることが想定されますが、それだって過去の傾向を取り入れた恣意的な内容で作られることになるでしょう。まさかAIが独自に中立性を宣言し、過去の膨大なデータにはとらわれず、自分の判断で記事を書くわけでもありません。

NHKに限らず、まずはそれらを理解した上で、報道や論評を見たり聞くべき事なのです。そして個人がどう判断をするかは自己責任の範疇で、明らかな虚偽でなければマスコミの報道にクレームをつける筋合いのものではありません。

例えば選挙の際、選挙運動臨時特例法に基づいた政見放送以外では、主要な候補者には多くの時間が使われて報道され、その他泡沫候補は最後に名前が紹介されるぐらいでほとんど時間が使われないのも、泡沫候補やその支持者にしてみると偏向報道だ!ということになります。

それは確かにマスコミの原則である公平公正な報道ではないですね。でも多人数の候補者を同じ時間だけ使って公平に報道しないことも、合理性や視聴者の利便性などから、グレーと認識しつつも認められているわけです。

しかし、さすがに個人や特定の政治信条や思想、宗教、主義で集まった組織集団より、公共的な機関や会社組織になっているマスメディアの中立性、報道倫理はずっとマシなレベルが維持されています。

上記の櫻井よしこ氏が、もしひとりでマスメディアを立ち上げたら、そりゃ一般的に言って超偏向報道メディアに分類されそうです。それは櫻井氏に限らず個人の主張なんて、一般的に見て公正中立なんてあり得ないわけです。

それでもやっぱりマスコミは偏向報道だ!と思う人は、冷静になって視点を変えてみると、自分自身がかなり偏屈で、思想的に偏向しているのだということに気がつくでしょう。気がつかないならそれはもう洗脳されて非合法活動に走るオーム真理教の元幹部のように手の打ちようがない重症です。

過去にNHKも朝日新聞も毎日新聞も読売新聞も、政治家や軍部に協力をして、対中、対米英戦争に向かっていく国民世論を形成してきたという愚かな黒歴史を持っています。

そうした愚かなマスコミやメディアだから、また同じ過ちを犯すという心配もないわけではありませんし、マスコミ批判において、なんとかのひとつ覚えのように今でも必ずそれを持ち出す人がいます。

しかしあの時代、自由報道が許されない時代、マスコミが生き残る(新聞を発行したり放送電波を飛ばす)方法として、軍部に協力する以外の選択肢があったのでしょうか?

当時のマスコミに、軍部を批判したり、統帥権を持つ天皇を批判したり、多くの国民の支持を集めている好戦的な政治家を公然と批判ができたでしょうか?

もしそれをおこなえば、たちまち関係者は連座し、良くて監獄行き、悪ければ拷問された上に刑死という時代でした。同時に新聞発行や電波送信も止められてしまったでしょう。

結果的にはマスコミが果たした戦争責任の罪は小さくないと思いますが、そうした軍部の暴走を止められなかったのはマスコミの責任だ!と一方的に押しつけて、それに一緒に乗っかった大多数の国民が被害者面していて良いとは思えません。

やたらと最近目に付く「マスコミは偏向報道だ!」という"クソリプ""クソ記事"に反応してしまい、普段はマスコミ批判を嬉々とおこなっているマスメディア嫌いの私が、珍しくマスコミ、マスメディアを全面的に擁護してしまいました。


【関連リンク】
1006 都合よく利用される虚報
491 首相や東電バッシングに思うこと
428 報道は弱いモノの味方なのか?
411 業界では常識でもマスメディアでは一切報道されないこと
358 テレビ・新聞に未来はない?
382 マスメディアと評論家を信じてはいけない



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1160
朝や昼の情報番組を見ていると、定期的な特集として出てくるのが、ギャンブル依存症やアルコール依存症などの社会問題です。

たいていは近年の依存症患者数の推移をとりあげ、その実態報道ということで、モザイクをかけた依存症の人の日常を追いかけるという内容です。

これらのネタには尽きませんので、テレビ各局とも、大きな事件や話題がない時のため、埋め草的な特集として常時用意してあるという感じです。

ついこの前には、朝の時間に「ギャンブル依存症280万人!」という内容の特集がテレビでやっていました。

最近、東京オリンピックに合わせ、公営カジノを認可しようという動きがあり、それとともに盛んになってきたのがギャンブル依存症対策に力を入れようという運動です。

日本でギャンブルと言えば、公営の競馬、競輪、競艇、オートレースが主と考えられていますが、実は金額でも利用者でも一番多いのは公的にはギャンブル(賭け事)とはされていないパチンコです。

4種の代表的公営ギャンブルの売上合計は2兆円ほどですが、パチンコの年間売上は20兆円ほどあり、桁違いに大きなものとなっています。

パチンコで換金できるのは暗黙の了解ですが、管轄の警察は表面上はそれを認めておらず、あくまで景品の買い取りをしているだけというスタンスですから笑わせてくれます。その警察とパチンコ業界とのつながりは深く、天下りも大量で、ズブズブの関係ということもよく知られています。

そのパチンコですが、ギャンブル性というか射幸心を抑えるために、今まで大勝ちすると10万円ぐらいの収入になった出玉を、3年後までには5万円程度にするという出玉規制の方針が決まり、段階的に新しい機械にかわっていくそうです。

警察庁が風営法施行規則を改正。パチンコ業界「悪夢の倒産ラッシュ」(週プレNEWS)
ここ数年、パチンコ業界は不況で、参加人口はピーク時(1994年)の約3000万人から940万に激減してます。さらにパチンコ台のスペックが下がれば、その940万人もホールから遠ざかってしまいかねない。

大勝ちができないと依存症が減るという目論見だそうですが、果たしてそうなのかは謎です。

私も独身時代には、たまにパチンコを打ちに行ったことがありますが、もうここ30年ぐらい入ったことがなく、あまり知らないのですが、昔のようにサラリーマンがちょっと暇つぶしで1万円を超えない範囲でちんたら遊ぶゲームから、数万円をつぎ込んで、1日で10数万円を目標に稼ごうとする人達への特殊な賭けのゲームへと変わってきました。

そのきっかけとなったのは、言うまでもなく1980年に最初のフィーバー機が登場し、一攫千金の大当たりするマシンがブームとなり、その後もギャンブル性が強い機種が次々と登場したことによります。

また、大勝ちすることもあれば、当然大負けすることもあるという、博打性が強く、それだけに射幸心を煽り、その魔力にはまってしまい、依存症に罹ってしまう人が増えているのだとか。

私が行かなくなった理由も、当時から増えつつあった、パチプロやセミプロと言われる、定職を持たずにパチンコに朝から夜までいて、その稼ぎで生活をしている、機種や釘にやたらと詳しく、また常連同士で徒党を組んでパチンコ台を融通しあうプレーヤー(軍団と呼ばれる)がホールに増え、私のようなまるっきり素人がフラリと行って楽しめるような場ではなくなったからです。

さて、依存症対策ですが、ギャンブル依存症の場合は、アルコール依存症とは違い、病気とひとくくりできないところに難しさがあるように思います。

つまり上記でも書いたパチプロのように、それをギャンブルを生活の糧にしている人が実際に多くいるってことです。

多少ながら、競馬や競輪等でもその配当金を目当てに予想し、また当たり券を予想するプログラムを使って、それを本職としている人がいますが、パチプロの数は半端ないところが問題です。

パチンコの遊技人数は約1000万人と言われていますので、その20人にひとりがパチプロ(セミプロ含む)と想定すると50万人、50人にひとりとすると20万人ということになります。私の感覚ではそのあいだぐらいかなと思います。

パチプロは所得の申告をしませんので、国はその人数をつかめません。無職の人もいれば、別の仕事と掛け持ちでやっている人もいるでしょう。

そうしたパチプロは、決してギャンブル依存症という人ばかりではないでしょうけど、パチンコの規制が強まり、儲けが出なくなると、どうやって生活を立てていくのか気になるところです。

ギャンブル依存症対策もたいへんですが、規制強化に乗り出すのなら、少なく見ても20万人のパチプロの再就職問題も合わせて考えておかないと、下手をするとそのまま地下へ潜って非合法事業に手を出したり、生活保護受給へ突入していきそうな予感もします。


【関連リンク】
1111 ギャンブル依存対策もいいけど、引きこもり中年問題もね
941 それでも宝くじに夢を見る
819 パチンコ業界その未来は?
693 引きこもりが長期化する前にすべきこと
604 
ニート対策ひとつの考え方



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1154
藻谷浩介氏などが書いた『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』という本を読み、その感想は次の回で書きますが、その内容は簡単に言えば「人口減少に向かう日本ではマネー資本主義は終わり、これからは里山資本主義だ」ということです。

里山資本主義」とはなんぞや?とか、これから流行していく理由、今実際に里山で起きていることなどが丁寧に取材されて書かれていますが、逆に書かれていないことが気になってしまいます。

■気になる点
1)都会の人と地方の人が、価値観や生活パターンの違いによる心理的な障壁はクリアできるか
2)地縁、血縁の関係が濃厚な地方へ、縁もゆかりもない都市人間が入っていって受け入れられるのか
3)クルマやエレベーターに慣れた都会育ちに、厳しい環境の中で生活できるのか
4)高齢者は何かしら持病があり、障害を持つ人も多いが、そういう人への医療体制や通院はどうするのか(移住するのは若くて健康な人ばかりではない)
5)都市部なら専門医がいて当たり前に受けられる高度な医療が受けられないリスクを理解しているか
6)家族が地方へ移住すると家族同士が遠く離れ、介護や緊急の際に困らないか
7)近年の自然災害はインフラが脆弱な地方に集中している実態があり、そのようなリスクが高い場所へ移住するメリットがあるのか
8)都市から来た人が本書に書かれているようなつましい暮らしをするなら、それで地方の財政が潤うことはなく、逆にインフラの整備や社会保障費などのコストが増えないか

などなど。

地方はいま分散する集落を一箇所に集約するコンパクトシティ構想が進められています。生活インフラや医療・介護体制などを効率よく運営し、負担を少なくするため他に選択の余地はないように思えます。

「里山資本主義」が可能な場所というのは、山奥に閉ざされた寒村と言えるそのような集落ではなく、高齢化が進みつつも、近場に大消費地があり、高速道路や交通網が近くにあり、農業も林業もやり方次第ではまだ発展できる素地がある場所に限定されるということになりそうです。

それならば、いわゆる別荘地のような場所、例えば伊豆高原、軽井沢、那須、有馬、南紀白浜といった場所は里山資本主義の可能性をもった場所です。ただ別荘地に住む住人が、新しい住人を喜んで受け入れるか、そしてつましい生活を気に入るかどうかはわかりませんけど。

別荘を持っている人達は、里山が好きで、自給自足で畑で働き、隣近所とも密接な関係を作っていくという人種ではなく、人よりもマネーが大好きという「マネー資本主義」の権化みたいな人が比率的には多いような気もします。

なかなか里山資本主義のイメージが湧いてきません。

案外、そうした試みは、マスメディアなどに取り上げられるようなものではなく、一部の里山に住む人と里山で暮らしたいと思う人が自由に始め、失敗も成功もありながら、やがてはそれなりの形となり継続していくようなものかもしれません。

そうであれば都会に住む一般の人にはそうした活動はまず知られることがないのでしょう。本書に何度も書かれているとおり「メインストリームではない」ということなので、それで良いのかも知れません。

老後にはお金があまりかからず安全で、そして夜は静かな環境で、のんびり暮らしたいというのは多くの人が願っているのではないでしょうか。しかし里山資本主義はそうした高齢者を呼びこみたいという話しではありません。

まもなく高齢者となる私も電気ガス水道ばかりに頼らずに、薪ストーブや、綺麗な井戸水など自然の中で暮らしたいという夢は持っています。でも健康な若い人に、出会いも少なく、刺激もないそういう暮らしがどこまでアピールできるのか、気になるところです。


【関連リンク】
1089 プチ移住という選択
1069 世帯数や住宅総数は増えていき、空き家も増える
999 覚悟の地方移住か都市部で介護難民か
889 公的な高齢者移住計画は成功するか?
733 高齢者の地方移住はこれからも進むか
711 地方が限界集落化していく



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1152
NHKの『所さん!大変ですよ「足元に迫る危機!?マンホール・スリップ続発の怪」』で、マンホールで滑って転けたというバイクや自転車事故が急増しているとの話題が取り上げられていました。

番組ではバイクなどがマンホールで滑って転ける原因を、「高度成長期の60年代から急速に普及したマンホールが老朽化して、表面がツルツル状態になっているから」という結論でした。

過去はマンホールの蓋の耐用年数は30年とされていましたが、その上を通行する車両の多さや重量が想定を遙かに超えて、現在では車道のマンホールの耐久年数は15年、歩道用は30年という国交省の基準となっているそうです。

しかし予算がないとかで、交換の緊急性があまりないこうしたマンホールの更新は後回しにされ、現在全国で300万基ものマンホールの蓋が30年を超えたり激しい摩耗で老朽化しているそうです。確かに昭和時代風の古そうな模様のマンホールを時々見かけます。

そしてマンホールは一般的に思い浮かぶ下水道以外にも、ガスや上水道、電力、通信など様々なインフラで使われています。

なので、私がバイクで走る住宅地の道路ではマンホールを踏まずにたった10mを走ることができないほど、道路のあちこちに連続してマンホールが出現します。

そして事件が起きます。

新しく買ったバイクには「コンビブレーキ」というアホな装備が国交省の指導?のもと付けられています。今では付けるよう法制化までされています。

二輪車への先進制動システム(アンチロックブレーキシステム(ABS)/コンバインドブレーキシステム(CBS))の装備義務付け(新型車:平成30年10月1日以降、継続生産車:平成33年10月1日以降)

この中の「コンバインドブレーキシステム(CBS)の装備義務付け」がトラブルの原因となります。

コンバインドブレーキシステム(CBS)、ホンダではコンビブレーキという名称ですが、どういうブレーキかというと、本来なら後輪だけにかかるはずの従来の後輪用ブレーキを、わざわざトラブルの元となる前輪にも制動力をかけるという装置です。

なぜトラブルになるかと言えば、自動車の場合なら2輪だけにブレーキをかけるより4輪にかけたほうが停止距離は短くなるとアホな学者と役人がそれと同様だろうと考えたわけですが、2輪の場合は四輪と違い、濡れた路面、滑りやすいマンホール、濡れ落ち葉、砂が浮いたアスファルト、雪道など、どこにでもある路面環境において、走行中にコンビブレーキで前輪に制動を加えたら間違いなく転倒します。プロドライバーでも転倒します。

自分が2輪の新型車を買ってすぐ、雨上がりの路面で転倒したから言うわけではありませんが、最近、バイクの転倒が増えているのは、マンホールの老朽化という問題よりも、実は圧倒的にこのコンビブレーキに原因があるのではないかと推測しています。

ちなみにGoogle検索で「コンバインドブレーキ」と入れてみてください。補助機能として「コンバインドブレーキ キャンセル」とか「コンバインドブレーキ 転倒」とかが標準で出てくるぐらいにポピュラーになっています。私も現在はそれに習って、コンバインドブレーキはキャンセルしています。

過去にこのコンビブレーキについては書いています。

二輪へのABSとCBS装着義務化の疑問」 
CBSをお勧めする人は、一度でいいから、「凍結した道路で直進だけでなく右左折を繰り返して走る」、「雪が残る急な下り坂を走る」、「雨の中、砂が浮いている採石場近くの道路をダンプカーに前後挟まれて走る」、「濡れた落ち葉が敷き詰められた奥入瀬のワインディングを法定速度で走る」を体験してみたら、この装置がどれほど危険なものかがわかるはずです。命がいくつあっても足りません。

2輪ABSは前後輪ともタイヤがロックしない仕組みで、こちらは特に問題はないと思われます。従って高価な大型二輪車には高価なABS装備がされ、低価格な小型バイクには安価なCBSが装着され、おそらく数多くの被害者(死亡事故も)が出ているはずです。

ただこのコンビブレーキで事故が起きても、警察は「スピードの出し過ぎ」「安全確認不足」「適正な制動をかけなかった」など、ライダーの責任で、転倒事故もライダーの運転技量が原因とし、チャンチャンと終わってしまいそうです。

国交省が法で定めたコンビブレーキが実は事故の主因であるとか、多くの税金を収めてくれて、天下り先を提供してくれる大メーカーの製品に欠陥があるとは言いませんし言えません。

あと何人が犠牲になればこのコンビブレーキの問題がマスメディアなどで大きく取り上げられ、国交省やメーカーが重い腰を上げるのでしょうか。

おそらくですが、裏ではこそっとコンビブレーキをABSに切り替えていって、コンビブレーキはなかったことにしようとする動きが進んでいるのかもしれません。


【関連リンク】
1081 高齢ドライバに対する偏見と規制
1058 二輪へのABSとCBS装着義務化の疑問
1054 最近ついてない
945 自転車の高級化と盗難
658 
自転車のマナー違反が特にひどい




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1129
世の中では眞子さまが婚約内定と、おめでたい話題でもちきりですが、結婚されると皇室からは外れますので、今では少なくなってきた皇族がまたひとり減ってしまい、最後には悠仁親王がいらっしゃるとは言え、日本の皇室維持に黄色信号が点ったままで、中長期的に見ると、さぁこれからどうする?って議論が活発になるような気がします。

ところで、結婚して子供ができると、当然に親の義務として子供の健全な養育や教育を受けさせる必要があります。甘やかしすぎてもダメ、厳しすぎてもダメ、高等教育の程度も人それぞれに違ってきます。

中には子供のことより親の自分の幸せや快楽を追求するばかりで、子供を不幸に追いやったり、酷いときは子育てを放棄して子供の命まで奪ってしまうような下衆な事件も起きますが、概ね親の心理としては子供には自分たち以上に立派になって欲しいと願うものです。

親や祖父母の財政状況によって子供の養育費や教育費に使える分量は大きく変わってきますが、それが現在の格差の一因とも言われていて、親としては自分たちのことよりも、まずは子供優先で良い環境で子育てを行い、良い学校や塾、習い事に通い、良い友人を作り、良い教師の下でと際限なく欲望が膨らんでいくものです。

極端な話しでは、子供の教育(学校進学)のために海外へ移住したり、海外移住まではいかなくても、子供の学校のために国内で移住や引っ越しをする家族は今や珍しくはないでしょう。裕福だからこそできるのでしょうね。

一般的に子供を育てるにはいったいいくらぐらいの費用が必要か調べてみました。

子育て費用には大きく食費や小遣いなどの「養育費」と学費などの「教育費」の二つがあります。

また主として教育費に関係しますが、幼稚園から大学まで私立に入れる場合と、全部国公立に入れる場合とでは何倍にも違ってきます。また自宅通学かどうかでもコストは変わってきます。

ここでは一般的な例として、全部自宅通学として、
私立幼稚園、公立小学校、公立中学校、私立高校、私立大学(文系)
として見ます。

まずは、養育費です。
養育費で大きいのは食費で、幼児~小学生で年間平均20万円、中学生~大学生で年平均30万円かかります。その他の養育費には保育費(または私立幼稚園)、医療費、お小遣い、服飾費、生活費、旅行費、保険代などがあり、概ね年間平均80万円(22年間で1760万円)がかかります。
(1)22年間×80万円=1760万円

次に教育費です。
公立小学校6年間の教育費(修学旅行費、塾、習い事、学用品等)はおよそ190万円(6年間)です。私立なら920万円(同)かかります。(文科省学校基本調査、以下同じ)
(2)190万円

公立中学校3年間の総額は145万円(3年間)です。こちらも私立なら400万円(同)かかります。義務教育とは言え諸々と教育費はかさみます。
(3)145万円

私立高校(普通科)3年間の教育費は平均で300万円(3年間)です。公立高校なら123万円(同)です。
(4)300万円

私立大学(文系)4年間は平均で390万円(4年間)です※。国立なら230万円(同)です。
※この金額にはちょっと違和感があります。我が家の子が通っていた文系の私立大学は、学費が年間100万円超、初年度は入学金等が20万円超、その他施設設備費とか諸々併せ4年間の総額は約500万円ほどでした。また日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(平成26年度)」では、大学生の教育費総額は、国立大学(4年間)で511万円ほどかかる見込みというデータもあります。

(5)500万円(実態を反映して)

(1)~(4)合計 2,895万円

これが二人だと、5,790万円

この5790万円という金額、都内の高級住宅地、世田谷区の新築分譲マンションでは60~70平米ぐらい、中古だと80平米程度の広さの物件が買える金額です。

子供の育児とマンションとの比較が適正かどうかはわかりませんが、つまり、二人の子供の養育&教育費は、セレブな地区に広めのファミリー向けのマンションを買うのと同じぐらいのインパクトがあるということです。ちょっと皮肉ですね。

結婚した後に、二人の子供を持つか、それとも子供は作らず都内に夫婦だけで都内の高級マンションに住むか、っていう究極ではありませんが、迷う選択があるってことでしょうね。

果たしていまの若い人で、二人、三人の子供を産み育てていくのはよほどの高年収のカップルか、あるいは子供の祖父母がかなり裕福で、孫のために数千万円を出してくれるというのでなければ、とてもやっていけないだろうと思います。

それでも夫婦とも子供が好きで、子育てをなんとかやっても、その親の貯金はほとんど使い果たしてしまい、子育てが終わってまもなく老後を迎えようとするとき、老後の資金は?って考えると目の前が真っ暗になるというのが実際のところではないでしょうか。

皇室から結婚して民間に移られる眞子様は、皇族を外れるときに持参金として国から1億円ぐらい支払われるのが通例となっているそうで、そうした下々の心配は不要でしょうけどね。

でも皇室出身者としての品位を保つということで考えれば、結婚後の住まいや子供の教育、その他皇室出身者ということで特別に警戒が必要となる保安等の経費、外出時の服もいつもユニクロって訳にはいかないでしょうから衣装代などを考えると、一時的な1億円ってそんなに多くはない感じですね。

結婚後は他の皇族からの仕送り等は法律で禁じられているということなので、子供の教育費など、あとの費用は自分たちで稼ぐしかないってことで、セレブな生活感覚が身についているとなにかたいへんそうです。


【関連リンク】
1035 最近の恋愛、結婚事情
934 子供の教育費にいくらかけますか?
724 離婚の多さと結婚という形式
666 子供の教育費の負担を覚悟しているか
527 教員の高齢化について




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