リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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バリー・リンドン 1976年 英・米 日本公開1976年
監督:スタンリー・キューブリック
出演:ライアン・オニール、マリサ・ベレンスン
全編が185分(3時間)もあり長い映画で、テレビ放送では1部と2部に分けられていました。
監督のスタンリー・キューブリックは「2001年宇宙の旅」や「時計じかけのオレンジ」など多くの名作、大作を作ってきた巨匠ですが、この映画のような個人の伝記的(フィクションです)な映画はこれだけだそうです。
舞台は18世紀半ばの英国で、農家の生まれで上流社会とは縁がなかった主人公ですが、恋人を取り合い、富豪のへっぽこな軍人に1対1の決闘を申し込み、それには勝ったものの、英国の警察に追われることとなり、故郷を捨て行きずりで英国陸軍に入隊、そこでフランスなどとの7年戦争に従軍します。
7年戦争は両軍ともひどい消耗戦で、このままでは最前線で野垂れ死にするだけと悟った主人公は、池で水浴している将校の服を盗み、安全なところへ逃げようとしますが、途中同盟国のプロイセン王国(現ドイツ)で、偽っていた身分がバレてしまい、「兵として加わるかそれとも処刑か」と聞かれ、当然プロイセンの兵士となります。
その後プロイセン軍での活躍が評価され、プロイセンの警察に協力し、ある英国出身の有名なギャンブラーの執事として潜り込み、スパイ活動を求められますが、勤務初日にギャンブラーに本意(やむなくスパイを強制されている)を告げ、ギャンブラーの信頼を得て二重スパイとなります。
しかし、そのギャンブラーもやがてプロイセンを追われることとなり、警察の裏をかいて一緒に脱出し英国に戻ります。
ここまでが1部で、2部では、無事にプロイセンから逃げ出し英国に戻ってからの活躍です。
英国に戻りプロのギャンブラーとして生活している中で、若い伯爵夫人と出会い籠絡、高齢の旦那が病気で亡くなった後に後釜として名家に入りこみ、上流社会で放蕩の限りを尽くします。
家庭を顧みず、放蕩を続ける主人公はとうとう妻と前夫の子に見放され、家を追い出されてしまいます。
いや、まったくジェットコースターのように浮き沈みというか紆余曲折が激しい人ですね~
こうした波瀾万丈の一生を送るというのは退屈しなくて良いかも知れませんが、それにしてもめまぐるしく強運と悲劇とが次々とやってくるのも精神的、肉体的にタフでないと大変そうです。見ていてもあまりの落差に目が回りそうでした。
そういう人生ですから映画としてはとても面白く、長時間でも退屈はしませんでした。
★★★
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
アメリカ アメリカ
監督 エリア・カザン
出演 スタティス・ヒアレリス、フランク・ウォルフ
映画の舞台となるのは19世紀のトルコで、当時はオスマン帝国(1281年~1922年)という世界の中でもトップクラスの繁栄と強国を誇っていたところです。
しかしその強力な大国も19世紀末頃には様々な問題が噴出し、帝国末期の様相を呈していました。
そのオスマン帝国はトルコ人が主導していたため、帝国に組み入れられた近隣のギリシア人やアルメニア人は差別され、トルコ人に搾取されていたというのは、今も昔も支配する国とされる国の違いでよくあることです。
主人公はそうしたオスマン帝国の圧政に苦しむギリシア人一家の若い長男で、友人から聞かされた新興国アメリカへ渡りたいと強く思うようになり、家族の支援もあり、アメリカ行きの船が出ている首都コンスタンティノープル(現イスタンブール)へと向かいます。
ところが途中で山賊や、詐欺にあって、持ち物をすべて奪われ、仕方なく港湾で働き渡航費を貯めていきますが、それも売春宿ですべて失ってしまいます。ま、自業自得なんですけどね。
人に騙されても、お金を奪われても、人への恨みつらみではなく、自分の情けなさを嘆くという、なんと、人の良いことでしょう。ギリシア人の特徴なのでしょうか?
コンスタンティノープルで絨毯の商売をしていた親戚の力を借りて、お金持ちのふりをし、持参金付きで婚約者を得て、さらにアメリカ人旅行客の婦人を色仕掛けで味方に付け、アメリカ行きの船にようやく乗船することができます。
しかし、アメリカにまもなく到着するという船内で、アメリカ人婦人との不倫関係や、貧しい身元もバレてしまい、アメリカ到着後に追い返されるという危機一髪の事態に。その後は見てのお楽しみです。
そうした移民の苦労話を大河ドラマ風に壮大なスケールで描かれていました。
それにしてもギリシア映画ではなく、アメリカでトルコが舞台の移民映画がなぜに?と思って調べると、監督のエリア・カザンが自らの体験を書いた自叙伝的小説を元にしているとのこと。
エリア・カザンはそのオスマン帝国から米国に移民として渡り、その後「欲望という名の電車」(1951年)、「エデンの東」(1955年)など数多くの名作映画を監督をしています。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
我が命つきるとも 1967年 米
監督 フレッド・ジンネマン
出演者 ポール・スコフィールド、スザンナ・ヨーク、ロバート・ショウ、オーソン・ウェルズ
第39回アカデミー賞で8部門にノミネート、うち6部門で賞を獲得した作品で、なかなかの大作です。主人公は有名な思想家で作家でもあったトマス・モアです。
私の高校生時代には、国語の教科書にも同氏の小説「ユートピア」が出てきましたが、今はどうなのでしょう?大学の入学試験でも、著者と作品名を結びつける問題として時々出てきました。
暇だった大学生の頃に「ユートピア」は買って読みましたが、なにか奇想天外でよく理解できなかった記憶があります。
同じ時期に読んだ、英国の17世紀の詩人ミルトンが書いた「失楽園」(渡辺淳一著のエッチな「失楽園」ではなく)のほうも奇想天外さでは負けていませんが、旧約聖書をベースにしているだけあって、わかりやすく印象が強く残り楽しめました。
映画の舞台は当時宮廷文化が盛んだった14世紀の英国、ヘンリー8世の時代に、今で言う法務大臣か最高裁判所長官のような大法官という役職まで上り詰めたトマス・モアですが、ヘンリー8世が子供ができない妻と離婚して別の女性と再婚したいと要求しても、当時英国の国教だったカトリックは離婚禁止のため、それに同意せず、国王の怒りを買います。
そうした状況の中で、大法官の地位を狙うライバルが虚偽の重罪証拠をトマス・モアに突きつけ、「反逆罪」で斬首されるまでの映画で、一途に正義とキリストの教えを守る善き人として描かれます。
テンポが速く、しっかり見ていないと、どこでどうなった?というのがわからなくなります。
一度、ながらで見たところで、途中からわからなくなってしまい「これはちゃんと見ないとダメだ」と思い直して、再度最初から集中して見ました。
ただ、善玉と悪役とがハッキリと分かれているので、よく見ていればわかりやすいドラマです。
なにか時代を感じさせるような、映画と言うよりまるでシェークスピアの舞台劇を見ている錯覚(って見たことはないのですが)を覚えます。
つまりいちいち登場人物の動きや発声が大げさで、映画の中でも広い劇場に響き渡るような通る声で喋っているって感じ。おそらくそうした当時の舞台俳優や女優が多く出演し、そうした表現が当時は良いとされていたのでしょうね。
映画の最初の方で、悪人面し、病気でやつれた前任の大法官役に、懐かしい当時52歳のオーソン・ウェルズがちょい役として出ています。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
夜は短し歩けよ乙女 2017年 配給 東宝映像事業部
監督 湯浅政明 出演(声優) 星野源、花澤香菜
以前に読んだことがある森見登美彦氏の同名の小説をアニメ化した作品です。
最初はアニメとは知らず、ずっと頭の中で出来上がっていた実写版の映画とばかり思ってましたが、最初のタイトルが終わってもアニメのままだったので、???という感じで混乱しました。
その原作者の森見登美彦氏は京都大学で青春時代を過ごし、その思い入れが半端なく、様々な著書の中にも京都の風景が描写されています。
「鴨川ホルモー」で有名な、年齢的にも近い同じ京大卒の作家万城目学氏の作品とも共通したところがあります。
このアニメでも、高瀬川や木屋町界隈、糺の森(下鴨神社参道)など京都の日常の風景が多く取り入れられています。
内容はというと、もうこれは小説以上にハチャメチャで、言葉ではなかなか言い表せないので、見ていただくしかないのですが、青春恋愛ドラマというか、魔境メルヘンというか、簡便なミュージカルというか、なにかわからないものがいろいろと混じっていてよくわかりません。
私は見てませんが同じ著者の作品を原作としたテレビアニメ「四畳半神話大系」が2010年に放送されていて、その流れをくむ映画だそうです。
★☆☆
【関連リンク】
ここ10年間に見た映画 その1(1999年以前制作映画)
ここ10年間に見た映画 その2(2000年以降制作映画)
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ソロモンの偽証 前篇・事件
監督 成島出、出演者 藤野涼子、板垣瑞生、佐々木蔵之介
ソロモンの偽証 後篇・裁判
監督 成島出、出演者 藤野涼子、板垣瑞生、佐々木蔵之介
宮部みゆきによる2012年刊の長編推理小説
どちらも2時間を超える作品で、2本合わせるとで軽く4時間を超え、映画としては長過ぎてあまり向いているとは思えないのですが、原作をある程度忠実に再現するためには仕方がなかったのでしょう。
じゃぁこの4時間を超える映画は退屈かというとそうでもなく、前篇の事件では、クリスマスイブの雪の日に男子中学生が校庭で転落死していた事故と、その後に同級生だった女子生徒が交通事故で死亡する背景が次第に明らかになっていくことや、亡くなった生徒の同級生や学校関係者はもちろん、保護者やマスコミなどの動きがあるある的に描かれ退屈する間もなく盛りだくさんって感じです。
後篇の裁判は、亡くなった生徒の同級生達が、事件の真相を突き詰めようと、学校内裁判を開くことを決め、いじめをしていた生徒を被告として喚び、そのいじめが発展して起きた殺人ではないことを様々な証拠を積み上げていきます。
と、同時に、その被告が真犯人だと書かれた告発状の真意なども明らかになっていきます。詳しくは書きませんが。
前後半で言うと、この後半の裁判の設定(中学生が自主的に判事、検察、弁護などに分かれ、不良の容疑者や、証人の一般市民などを集めるところなど)に無理なところがあり、見ていても「ありえねぇー」と途中は退屈をしてしまうかもしれません。最後のどんでん返しで目が覚めるとは思いますが。
確かに2本続けて見た感じでは、やや長くて疲れたなと思いましたが、登場人物もそう多くはなく、ストーリーも最後のクライマックスあたりを除き、あまり複雑ではないので、しっかりと集中して見ていないとわからなくなるってことはありません。
しかし、大学生ぐらいならともかく、中学生にこれだけのことができる知識があり、現実的に出来るか?って言うと、ドラマや小説の中だけの世界!って言うしかないでしょう。
★★☆
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カメラを止めるな!
監督 上田慎一郎、出演者 濱津隆之、真魚
言わずと知れた低予算ながら、口コミで拡がり大ヒットした2017年の映画です。
こうしたちょっとヒネった作品が、有名俳優や女優を使って多額のお金をかけた作品を凌駕するってのは業界的にも良い傾向なのかも知れません。
テレビ番組も、高額な有名人をどんどん切って、無名な人でも、発掘し売り出していこうという試みが増えています。
もちろんお金をかけた大作映画にも面白いものが多くて好きですが、そればかり見ていると、もっともっと出来るはず!というように、際限がなくなってしまいます。
その点、こうしたまるで学生の映画サークルで作ったみたいなアイデアで勝負した、剣の刃を渡るような緊張感に包まれた作品は、製作者の深い思いが伝わってきて、感激もそれだけ大きく、賞賛したくなります。
簡単なあらすじは知っていましたが、最後のどんでん返しまでは知らなかったので、十分楽しめました。
★★★
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眺めのいい部屋
監督 ジェイムズ・アイヴォリー、出演者 マギー・スミス、デンホルム・エリオット
第一次世界大戦の少し前の英国上流社会が舞台の映画です。
この映画、32年前に1987年の公開時に洋画2本立てで上映されていた名画座で見ました。その時の印象としては面白かったという記憶だけが残っていましたが、中身はすっかり忘れていました。
ストーリーですが、主人公は英国の名門家の令嬢で、イタリア旅行中に同じく英国人の若い男性と知り合いとなります。
タイトルはそのイタリア旅行中に泊まったホテルで、予約していた「眺めのいい部屋」ではなかったので、旅行に同行していた従姉(年上のいとこ)が文句を言って別の英国人旅行者と部屋を交換してもらったことから、令嬢が男性と知り合うきっかけとなったことを指しています。
その旅行中に出会った男性に思いを寄せられてしまい、それを知った同行の叔母は旅行を途中で打ち切って早々に英国に戻ります。
そして令嬢は帰国後お見合いをして別の男性と婚約をしますが、それと同時期に、イタリア旅行で知り合った男性が、主人公の邸宅の近くへ引っ越してきて、再度恋が燃え上がっていきます。
という、女性がみると、ゴージャスな上流社会に身を置き、二人の男性から言い寄られるという、理想的なハーレクイン小説のような映画です。
そうした甘い甘い恋愛映画ですが、さすがに最初に見てから30年も経ってしまうと、その甘さがしつこく感じて、今はちっとも良い映画とは思えなくなるから不思議です。
時間の経過とともに、価値観や好みって言うのは変わるものなんだなと思い知らされた映画です。
★★☆
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グランド・キャニオンの対決(原題:Edge of Eternity) アメリカ 1959年
監督 ドン・シーゲル 出演 コーネル・ワイルド、ヴィクトリア・ショウ
ま、なんてことはない、保安官(助手)が可愛い金持ちの令嬢を救うために人殺しの悪役とグランドキャニオンで対決する勧善懲悪映画ですが、タイトルに惹かれて見てみました。
私も20年ほど前に一度だけ(おそらく一度行けば満足する)グランドキャニオンへ行きましたが、あの雄大でスケールの大きな断層地帯はアメリカ人にとっても珍しく一度は見ておきたい場所でしょう。
NHKのブラタモリでも、過去にフランスやイタリアの地形や地層を取材してきましたが、ダンサー(断層ファンのこと)としては、やっぱりここをみっちり取材しなければ語り尽くせないでしょう。
グランドキャニオンの崖の平均の高さが1200m、最深部では1800mとのことで、比較するものとして634mのスカイツリーの2倍ぐらい、世界最高層ビルが828mで206階建て(ドバイのブルジュ・ハリファ)ということなので、もし崖の高さをビルの階数にすると300階建てぐらいの高さに相当します。
そうした崖が延々と400km以上(東京から岐阜あたりまで)続いているのですから、もう日本人の地形感覚ではとうてい理解不能です。
そのお決まりの観光地へは今はラスベガスから飛行機で行くのですが、途中西部劇などでよく見かけるような砂漠の荒野の中にポツンと小さな町が見え、その上空を飛んでいると思ったら、すぐ横にそびえ立つ崖が飛行機の高度とほとんど変わらない高さで見えてくるという感じです。
ま、そうした崖の高さを生かしたアクションと、古くは金鉱として栄えたグランドキャニオンが、映画公開当時は多くの労働者がラスベガスへと流れてしまった寂れた町として出てきます。
本格的な観光化が進むのは、その後1971年に世界遺産に登録されて以降のことになります。
古い映画にしては、しっかりと作られていて、古いアメリカンな生活なども見られ、なかなか楽しめました。
★★☆
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「ここ10数年間にみた映画(1)」では、この10年ぐらいに見た映画の中で、1999年までに製作・公開された映画の一覧を並べておきました。
それから少し期間が空きましたが、(2)では2000年以降に製作・公開された映画の中で見た一覧を並べておきます。もちろん劇場で見た映画だけでなく、テレビ(録画)で見た映画も含まれます。
2000年~2009年に製作公開された映画が32本、2010年~現在までに製作公開された映画が47本となっています。
2000年代 |
キャスト・アウェイ(2000年) |
スターリングラード(2001年) |
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年) |
ミリオンダラー・ベイビー(2004年) |
きみに読む物語(2004年) |
北の零年(2004年) |
硫黄島からの手紙(2006年) |
スーパーマンリターンズ(2006年) |
父親たちの星条旗(2006年) |
デジャヴ(2006年) |
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年) |
秘密 THE SECRET(2007年) |
選挙(2007年) |
最高の人生の見つけ方(2007年) |
ハンコック(2008年) |
K-20 怪人二十面相・伝(2008年) |
ハート・ロッカー(2008年) |
ダークナイト(2008年) |
スカイ・クロラ(2008年) |
グラン・トリノ(2008年) |
ワルキューレ(2008年) |
アパルーサの決闘(2008年) |
ルパン三世 VS 名探偵コナン(2009年) |
男と女の不都合な真実(2009年) |
きみがぼくを見つけた日(2009年) |
カムイ外伝(2009年) |
感染列島(2009年) |
イエスマン “YES”は人生のパスワード(2009年) |
理想の彼氏(2009年) |
宇宙戦艦ヤマト復活編(2009年) |
20世紀少年第2章最後の希望(2009年) |
キャピタリズム~マネーは踊る~(2009年) |
2010年代 |
スリーデイズ(2010年) |
わたしを離さないで(2010年) |
ヤバい経済学(2010年) |
日輪の遺産(2011年) |
太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男(2011年) |
マネーボール(2011年) |
神様のカルテ(2011年) |
岳 -ガク-(2011年) |
のぼうの城(2012年) |
ダークナイト ライジング(2012年) |
世界にひとつのプレイブック(2012年) |
ゼロ・グラビティ(2013年) |
武士の献立(2013年) |
永遠の0(ゼロ)(2013年) |
パシフィック・リム(2013年) |
謎解きはディナーのあとで(2013年) |
謝罪の王様(2013年) |
るろうに剣心 伝説の最期編(2014年) |
るろうに剣心 京都大火編(2014年) |
柘榴坂の仇討ち(2014年) |
フューリー(2014年) |
不思議な岬の物語(2014年) |
紙の月(2014年) |
神様のカルテ2(2014年) |
ニューヨーク 冬物語(2014年) |
トリック劇場版 ラストステージ(2014年) |
劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢(2014年) |
エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年) |
アメリカン・スナイパー(2014年) |
新劇場版 頭文字D Legend1 -覚醒-(2014年) |
新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-(2015年) |
図書館戦争 THE LAST MISSION(2015年) |
岸辺の旅(2015年) |
海街diary(2015年) |
ジョーカー・ゲーム(2015年) |
HERO(2015年) |
スティーブ・ジョブズ(2015年) |
オデッセイ(2015年) |
君の名は。(2016年) |
家族はつらいよ(2016年) |
シン・ゴジラ(2016年) |
関ヶ原(2017年) |
家族はつらいよ2(2017年) |
DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年) |
三度目の殺人(2017年) |
君の膵臓をたべたい(2017年) |
ボヘミアン・ラプソディ(2018年) |
これらの中からお勧めの10本を選ぶとすると、
キャスト・アウェイ(2000年)
スターリングラード(2001年)
最高の人生の見つけ方(2007年)
グラン・トリノ(2008年)
きみがぼくを見つけた日(2009年)
スリーデイズ(2010年)
神様のカルテ(2011年)
ゼロ・グラビティ(2013年)
永遠の0(ゼロ)(2013年)
オデッセイ(2015年)
って感じです、ちょっと偏っているかも。
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虚無への供物 中井英夫
1964年に単行本、1974年に文庫化された文庫で、1970年代の小さな活字で文庫本に印刷されている、670ページ近くもある長編の小説です。老眼の入った目にはつらいです、、、
2004年の新装版(上下巻で合計900ページ)はたぶん文字が大きくなっていそうなので、そちらを買うべきだったかな。
それはさておき、この小説はWikipediaによると、「小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、夢野久作『ドグラ・マグラ』とともに、日本探偵小説史上の三大奇書」とのことで、昨年「ドグラ・マグラ」は頑張って読んだので、残すは「黒死館殺人事件」だけとなりました。
さて、内容ですが、大雑把に言えば、次々起きる密室殺人のトリック集ということですが、登場する何人もが同じ事件で自分のトリックを披露し合うというたわいのない?ものですが、とにかく読んでいてイライラすることが多いのです。
あまりテンポが良いとは言えず、話しが行きつ戻りつ、謎のまま次の事故や殺人事件が起きたりしていきますので、普段最近流行のテンポが良い活劇のようなミステリーに慣れていると、まどろっこしさ全開です。
ただ物語の舞台である1954年~1955年というのは、社会状況は殺伐としていて、人命は今よりもずっと軽く、殺人事件がもっとも多かった時期で、事件以外にも大きな人命に関わる事故も頻発していました。
1954年
二重橋事件(16人死亡)
太平洋炭礦爆発事故(39人死亡)
洞爺丸事故(死者・行方不明者1155人)
岩内大火(死者33名)
内郷丸遭難事件(22名死亡)
1955年
聖母の園養老院で火災(犠牲者99名)
安倍鉱業ボタ山崩落事故(犠牲者68人)
紫雲丸事故(犠牲者168名)
北上バス転落事故(12人死亡)
橋北中学校水難事件(36名溺死)
墨田区花火問屋爆発事故(死者18名)
森永ヒ素ミルク中毒事件(被害者12,344人うち死亡者130名)
茂尻炭鉱ガス爆発事故(60人死亡)
など。
そうした世相も小説の中に取り上げられていて、割と近い歴史を知るのにも役立ちそうです。この私がまだ生まれる前の1954年あたりのことに付いては、後日別途書いてみたいと思います。
その他では、事件の主たる現場となる家が目白にあり、目黒不動で有名な目黒や目白があるならと、登場人物が調べていくと、目赤や目青、目黄などの不動もあったこととか、駒込にある有名な動坂の動は不動尊(目赤不動)の動からきているとか、雑学王になれそうなどうでもよい知識が満載です。
そうした雑学が詰め込まれていたりもするので、とにかく長い長いどうでも良さそうな話しがダラダラと続くので、時間ばかりを費やして、結果は、、、これは内緒です。
ま、ミステリーや探偵モノの常道で、とにかく一番怪しくない者を疑え!ってことですね。
★★☆
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未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること 河合雅司
以前読んだ「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」(2017年)の続編で、2018年に発刊されています。
その前作がベストセラー(著者の弁)になりましたので、二匹目のドジョウです。って書いていたら、著者が丁寧にも本書の最初と最後に「これは二匹目のドジョウ本ではない」と書かれていました。
でもやっぱり良い意味を込めてこれは立派な二匹目のドジョウ以外のなにものでもありません。
というのも、様々な機関が発行する統計データや推定を元にし、未来の国の形はこう変わっていくというテーマ自体は変わりありません。
要はデータや推計を見て、どこまで創造力を発揮できるか?というのがポイントで、創造力に欠ける人はこの本を読んで、理解してくださいってことです。
したがって、これは預言書でもなければ、お金を取って代わりに考えてあげるコンサルでもなく、各種のデータが示す「こうなるから、その影響はこれに出る」という事実をわかりやすくまとめてあるものです。
この本では多くは触れられていませんが、それ以外にも、クルマが猛烈なスピードで内燃機関からEV化されていくことや、寿命が近くなった団塊世代が大量死する時代に起きること、お隣の中国や韓国が日本経済に大きな影響力を持つことで起きる出来事など、この未来予測の話しを始めると尽きることがありません。
ただ著者が何度も主張している「定年後も働ける限り働く」というのは、「定年でとっとと仕事から引退」した、以前読んだ勢古浩爾著「定年後のリアル」の勝ちかなと思ったりしています。
著者がまだ一度も経験していないし、おそらく今後も経験することがない定年後にどうすべきかという予測より、決して裕福とは言えないまま定年を迎え、スパッと不安を断ち切って仕事から引退した生の声のほうが説得力があります。定年後、仕事なんか無理して続けなくてもなんとかなりますよ、要は考え方、気持ちの持ち方ですよと。
よくあるケースとして、有名大学を卒業し、大手有名企業へ新卒で入社し、その後、その有名大学卒と大手企業出身というのを武器として独立した人が、「学生は大手企業ばかり志向していないで、中小企業やベンチャー企業を狙え」とか臆面もなく言っているのと同じです。
★★☆
◇著者別読書感想(河合雅司)
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白いしるし 西加奈子
2010年単行本、2013年に文庫化された小説です。著者の作品は過去に「きいろいゾウ」(2006年)、「通天閣」(2006年)、「ふくわらい」(2012年)の3編を読んでいます。
そう言えば直木賞受賞作で代表作の「サラバ!」(2014年)はまだ読んでいませんでした。
上記の「虚無への供物」とは対称的で、200ページ足らずの、文庫の中でも薄くてサラッと読んでしまえる短い作品です。
32歳の独身女性の心理をたくみに小説に仕上げていますが、60過ぎた男性が読むと「へぇ~」とか「あれー」とか思うことしきりです。
新宿のバーでアルバイトのバーテンの仕事をしながら絵画を描いている大阪出身の女性が主人公で、友人のカメラマンに連れられてある美術作家の個展へ行き、そこで出会った作者との不思議な関係がテーマです。
大阪弁丸出しの主人公の会話がとても良い感じですが、独身女性の32歳というのは、やっぱり将来を考える岐路ってところなのでしょうかね。よくわかりませんが、、、
北村薫著の「八月の六日間」は30代後半の独身女性の山歩きと人生についてのなんやかんやでたいへん面白く読めましたが、なんとなくそれにも似ているかな。
ただ結末というか終盤は盛り上がらず、そのままフェードアウトしてしまったような感じで、後に印象が残らないものでした。オッサンだからかも知れません。
★★☆
◇著者別読書感想(西加奈子)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
フォルトゥナの瞳 百田尚樹
2014年に単行本、2015年に文庫化された長編小説です。2014年と言えば、その後様々な訴訟沙汰を引き起こした「殉愛」の発刊の直前で、この「殉愛」が大きな話題となったため、こちらの作品はあまり目立ちませんでした。
2019年には監督三木孝浩、神木隆之介や有村架純出演で映画が製作
タイトルのフォルトゥナ(Fortuna)とは、ローマ神話に伝えられる運命の女神で、運命の車輪を司り、人々の運命を決めるという英語の「Fortune」の語源(wikipedia)ということで、この小説では、人がもうすぐ死ぬのがわかってしまう能力のことを指しています。
主人公は子供の時に両親と妹を事故で亡くし、天涯孤独の身で育ちますが、まっすぐに育ち、やがては自動車のボディを磨く工場で真面目に勤務し、その腕も高く評価されていきます。
その主人公が、まもなく死んでしまう人の姿が透明になって見えることに気がつき、未来を変えてそうした人を助けるべきかどうかで悩むことになります。
ある日、腕が透明になっている有名人をジッと見つめていると、中年男性から「お前もフォルトゥナの瞳を持っているな」と声をかけられ、その話から、人助けをすることで、自分の身体に大きな負担がかかり自分の寿命を縮めてしまうことを教えられます。
というような、特殊な能力を持ってしまったばかりに悩み続け、果ては多くの人を救うため、自分の命を引き換えにしてしまう犠牲的精神を発揮する美徳のお話しです。
個人的にはどうせであれば、乃南アサ著の「しゃぼん玉」のような、悪の限りを尽くしてきた男が、偶然山で知り合った老婆の元で暮らすうちに、過去の自分を反省し、やがては過去の罪を認めて自首するという流れの方が、読者の感情を盛り上げるためには良かったかな。
つまり本書においては悪事から身を引いて、自首する代わりに大事故を防止するために自分の命を差し出すというような感じ。
「永遠の0」でもありましたが、零戦の模擬戦闘で主人公をうっかりして機銃で撃ってしまったヤクザ者が、戦後、暴力団抗争で組長を斬ったあと、そこにいた主人公の妻だった女性も斬るはずだったのをお金を与えて逃がしたような感じ。
絵に描いたような真面目な苦労人が、さらに犠牲者精神を発揮するよりかは、ずっと物語としては面白いかも。まったく大きなお世話、余計なことですが。
★★☆
◇著者別読書感想(百田尚樹)
【関連リンク】
3月後半の読書 教団X、新個人主義のすすめ、暗夜を渉る、何者、リアルワールド
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マネー・ピット(原題:The Money Pit) 1986年アメリカ
監督 リチャード・ベンジャミン 出演者 トム・ハンクス、シェリー・ロング
タイトルは「金食い虫」という意味だそうで、買った中古不動産が、見かけとは違い思いのほか修繕が必要でたいへんな思いをするっていうコメディ映画です。
製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグということで、もうちょっと奥深い話しかなと思っていたら、そうではなく、ハチャメチャな内容でガッカリです。
いったいこの映画でなにを言いたかったのかがよくわかりません。
コメディ映画の常で、最後はハッピーエンドで終わるわけですが、そうなるとわかっていながら、途中の苦労話や危機を見続けるというのも結構つらいものがあります。
もうちょっとなにかヒネっても良さそうでしたが、特になにもなくスッと始まりスッと終わるという味気なさでした。
今ではすっかり大物俳優になったトム・ハンクスも、33年前はまだこうした内容がない映画にも出ざるを得なかったのでしょう。大ブレークするのはこの映画から8年後の「フォレスト・ガンプ/一期一会」辺りからでしょうから。
★☆☆
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謝罪の王様 2013年 日本テレビ放送網、シネバザール
監督 水田伸生 出演者 阿部サダヲ、井上真央、竹野内豊、岡田将生
「舞妓Haaaan!!!」(2007年)、「なくもんか」(2009年)に続き、脚本が宮藤官九郎、水田伸生監督、阿部サダヲの主演というコンビシリーズの第3弾になります。
過去には「舞妓Haaaan!!!」を録画して見ましたが、面白くもなんともなく、印象にも残らず、日記に感想すら書いていませんでした。
この映画のテーマは「謝罪」で、社会風潮として、謝罪会見というのがよく開かれていますが、そうした失敗例などもあげながら、いくつかのパターンの謝罪の仕方を面白おかしく?映画にしています。
芸能人の息子が起こした暴力事件での親の謝罪はわかるものの、暴力団のクルマに傷を付けた謝罪やら、酔っ払ってセクハラした相手への謝罪、果ては、国際問題になった某国へわざわざ外務大臣や首相が出掛けて行っての謝罪など、無茶苦茶すぎて意味がわかりません。
一応、コメディ映画ということですが、笑えるシーンはほとんどなく、「なんだかなぁ~」と思ってしまいました。
ただ井上真央が黒いレオタードを着て踊るシーンがありますが、それがめちゃくちゃスタイルが良くってわずか数秒のことですが一番目が釘付けとなりました。これだけは見る価値のあるものです。
★☆☆
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ギルバート・グレイプ 1993年 アメリカ(日本公開1994年)
監督 ラッセ・ハルストレム 出演者 ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ
なんと、ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオの今をときめく二大男性俳優共演の映画が26年も前にあったのですね。知りませんでした。
アメリカの片田舎の町に住む、一家のお話しで、父親は自宅で首をつって亡くなり、母親はそのストレスから過食症となり激しく肥満してしまい外出もしなくなります。
そこの家の長男で、地元の食料品店に勤めながら、お客の人妻とちょくちょく火遊びしているのが主人公のデップ。もちろん海賊のイメージとは大きく違い、そこらにいる若くて軽い兄ちゃんという感じです。
そして、知的障害があり、時々は善悪がわからずに叫びつつ暴走してしまう弟がディカプリオという配役です。
その兄弟と二人の姉妹、母親とは仲が良く、それだけをとってみると良い家族なのですが、父親の自殺から家族の人生が大きく変わってしまっています。
そこへトレーラーハウスで全米各地を旅行しながら生活している母娘とふとしたことで縁ができ、兄弟が人生を見直す良い機会となります。
あるとき、どうにも我慢ができずに兄が弟を殴ってしまい、そのことで深く悩みますが、知り合った女性や妹達に励まされ、和解します。そうした中で、突然母親が亡くなります。
派手なアクションも、涙を誘うようなシーンも、二枚目俳優としての格好良さもない、普通の悩み多き人間ドラマを描いた映画ですが、こういうの好きです。
★★★
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息子 1991年 配給松竹
監督 山田洋次 出演者 三國連太郎、永瀬正敏、和久井映見
第15回日本アカデミー賞で、最優秀作品賞、優秀主演男優賞、新人俳優賞など、14部門の賞に輝き、総なめにした作品です。
そんな映画ですが、今回録画したものを見るまで、まったく知らなかったというお恥ずかしい限りのことです。
年に2本のペースで「男はつらいよシリーズ」(1969年~1995年)を作り続けていた山田監督の、その合間に挟まった作品ですが、先日書いた「学校」(1993年)と同様、優れた作品に仕上がっています。
主人公は岩手の寒村でひとりで農業を営む年老いた父親と、東京で暮らす兄弟の不器用な愛と葛藤で、大学を出て家庭を持ってマンションまで買った優秀な兄と、アルバイトすらまともに仕事が続かず、フラフラしている弟との対比が強く描かれます。
そのダメダメと思われていた弟ですが、仕事場で知り合った口頭での会話が出来ない聾唖の娘と仲良くなり、その結果、キツイからすぐに辞めるだろうと言われていた仕事も続き、やがてその娘と結婚を決意するという流れ。
最後に東京から雪で埋まった岩手の家に戻った父親が、誰もいない囲炉裏を見て、昔の家族が勢揃いをしている懐かしいシーンを印象的に挿入していますが、その後、この家族はどうなっていくのか?、弟夫婦は父親を看取るため嫁を連れて岩手に帰ってくるのか?など、続編がぜひ見てみたいな~と思わせるものでした。
★★★
【関連リンク】
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